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最近のパソコン事情 ソフト編(3) [パソコン]

Windows10をクリーンインストールするに当たって、最初に確認しておくべきことがあります。それは、UEFIモードでインストールするか、レガシモードでインストールするかということです。
UEFIについての詳細は割愛しますが、同モードに設定することで、2TBを超える容量のドライブからシステムを起動することが出来るようになったりします。

何の設定も行わないでWindows10をクリーンインストールすると、通常はレガシモードとなってしまいます。UEFIモードでインストールするためには、インストール用光学ドライブをBIOS設定でUEFI起動に対応させておかなければなりません。

その方法につきましては各BIOSによって異なりますので、メーカーのBIOS仕様書などをご参照ください。企業向けのパソコンの場合、大抵は詳細な取扱説明書をWebからダウンロードできますので、そこから必要な情報を得ることが出来るかと思います。
なお、場合によってはBIOSをアップデートする必要があるかもしれません。

万が一、説明書に記載が見当たらない場合は、実際にBIOS画面を開いて、ブートドライブの設定を確認すれば、UEFIモードでインストールできるかどうかが分かります。
重要なのは、1stブートにインストール用の光学ドライブを指定すると共に、UEFIモードのON/OFF設定があればONにする、ということです。

BIOSによっては、光学ドライブがレガシとUEFIとで別々に表示されていることがありますが、その場合はUEFI光学ドライブを1stブートに選択すれば大丈夫でしょう。
その他詳細につきましては、Web等で検索すれば非常にわかりやすい解説が見つかります。

なお、最近のWindows10では、レガシモードで構成されたシステムドライブをUEFIモードに変換することができます。その方法につきましては、Web等をご参照ください。
ここで一つ注意すべき点は、変換するディスクのパーティション数が3つ以下でないと、変換に失敗する場合があるということです。そのため、将来的にUEFIモードに変換したい場合は、パーティションの数を非表示も含めて3つ以内に抑えておかなければなりません。

スリムタイプのパソコンの場合、基本的に内蔵HDDの増設は困難ですから、データ量の増大に伴い、将来的には2TBを超えるHDDを起動ドライブにする必要が生じるかもしれません。
そのような事情から、可能であれば最初からUEFIモードでインストールしておいた方が良いでしょう。

さて、設定を確認・変更したところで、Windows10のクリーンインストールを行います。事前に作成しておいたインストールディスクを光学ドライブにセットし、起動します。
なお、インストールの過程で、Windowsのプロダクトキー(ID)が必要になりますが、インストール中に入力しやすいように、予めスマホ等で写真を撮っておくと作業が楽になります。

インストーラの指示通りに進めて行くと、プロダクトキーの入力画面になります。ここで、本体に貼付されたプロダクトキーを入力します。元のOSがWindows7以降であれば基本的には認証が通り、インストール作業を先に進めることが出来ます。もしも先に進まない場合は、プロダクトキーに問題がある可能性があります。
エディションについては、プロダクトキーで自動的に決定されますので、こちらで指示することはできません。リース切れ品の場合は、大抵がProエディションとなります。

なお、元のOSがWindows8.1の場合は、パソコンによってはデジタル認証となっているかもしれません。その場合は、プロダクトキーの入力場面が現れず、そのまま先に進むことが出来ます。
認証は自動的に行われていますので、何もする必要はありません。

以降は、基本的にはインストーラの指示通りに作業を進めて行けば良いのですが、インストールの種類で必ず「カスタム:Windowsのみをインストールする(詳細設定)(C)」を選択します。
続いてインストール場所の選択で、対象ドライブのパーティションを全て削除する必要があります。その後、「新規」を選択して新たにパーティションを作成し、プライマリパーティションを選択して「次へ(N)」を押します。

この際、UEFIモードでインストールされる場合は、プライマリ、回復パーティション以外に、100MBほどのEFIシステムパーティションが作成されます。
もしもそうならない場合は、レガシモードで実行されている可能性があります。後でUEFIモードに変更することも出来ますが、一旦インストールを中止してBIOS設定を見直した方が良いかもしれません。

インストール先の選択が終わった後は自動的にインストールが進みますので、終了するまで待ちましょう。
インストールが完了し各種初期設定が終わったら、正常に認証されているかどうか確認します。

「Windowsの設定」を開き、「更新とセキュリティ」の「ライセンス認証」を選択します。ライセンス認証の項目が、「Windowsはデジタルライセンスによってライセンス認証されています」もしくは、「Windowsは、Microsoftアカウントにリンクされたデジタルライセンスによってライセンス認証されています。」となっていれば、認証は通っています。

なお、UEFIモードの確認方法につきましては、Web上に分かりやすく説明したサイトが多数ありますので、そちらをご参照ください。

以上、主にリース切れパソコンへのWindows10のクリーンインストール方法について、注意点を説明してきました。
新型コロナウイルスの影響でリモートワークが増え、パソコン需要が高まっているようです。少しでも導入コストを抑えたい方は、リユース品の再構築を検討してみても良いのではないかと思います。

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最近のパソコン事情 ソフト編(2) [パソコン]

今回は、前回作成したWindows10のインストールディスクを用いて、Windows10のクリーンインストールを行う方法について説明いたします。
ただ、現在手元にはクリーンインストールしても良いパソコンがないため、インストールに当たっての注意点のみ述べたいと思います。

クリーンインストールの方法につきましては、分かりやすく解説されたWebや書籍等が豊富にありますので、そちらをご参照ください。

まず最初に、Windows10をインストールするHDDもしくはSSDを用意する必要があります。その際、事前に考慮しなければならないのは、ディスク構成と容量です。
リース切れで安く放出されているパソコンは、ほとんどがスリムタイプであり、内蔵できるHDDは3.5"の場合多くても2台、大抵は1台のみです。そのため、HDD1台構成の場合、データ領域を考えて少なくとも1TB程度の容量が必要になるかと思います。

一方、SSDを使用する場合、1TBクラスの製品を用意できればいいのですが、それが難しいのであれば、HDDとのハイブリッド構成を考える必要があります。
HDDは標準のマウンタに取り付けるとして、SSDをどこにセットするかです。2.5"サイズのSSDの場合、薄型軽量ですから、大抵はケース内の隙間にテープ等で固定すれば大丈夫です。

それが難しい場合は、光学ドライブを薄型タイプに変更して、空いた隙間にセットするという手もあります。5"ベイ用の薄型ドライブ+2.5"HDD/SSDマウンタが市販されていますので、それを利用することもできます。ちなみに、2.5"HDDとSSDのハイブリッド構成にすることも可能です。
ハイブリッド構成の場合、SSDの容量としては最低128GB、できれば250GBクラス以上あれば良いでしょう。

これでめでたしめでたしと言いたいところですが、実はメーカー製スリムパソコンには大きな落とし穴がある場合が少なくありません。
例えば、SATAポートが2つしか実装されていないとか、ポートはあっても電源が取れないとか、とにかくコスト削減のためか、そこまでやるのってくらいに不要なものは取っ払っています。

これらは、パソコンを購入する前によく確認しておくべきことなのですが、入手したパソコンが運悪く上記のような状態だった場合、どうしたらよいのでしょうか?
まず、SATAポートの不足ですが、これが一番厄介です。私の経験では、富士通製パソコンESPRIMOにSATAポートが2つしかない製品がありました。

私の場合は、SSDを使わなかったため問題なかったのですが、もしもハイブリッド構成にしようとしていたら、途方に暮れていたことでしょう。
そんな場合でも、打つ手がないわけではありません。

実は、このパソコンのマザーボードには、元々4ポート分のパターンが印刷されています。その内、実際にポートが実装されているのは2つのみで、他の2つは空いた状態になっています。
もしも工作に自信があるならば、他所から調達したSATAポートを、これらの空いたパターンに実装することが出来るかもしれません。もちろん、私は怖くて到底できません。あくまで自己責任で、ということにてご容赦ください。

同様に、これはNEC製パソコンMateの場合なんですが、PCI Expressスロットが基板上にパターンがあるにも拘らず実装されていない場合があります。
これなんかも、後付けできるのでしょうか?物理的に実装できても、動作するとは限りませんね。

さて、一般の人にはとてもじゃないですけどポートの実装なんてできません。では、SATAの増設など不可能なのかと言いますと、方法がないわけではありません。
それは、SATA増設ボードなるものを使用する、という方法です。ただし、そのためにはPCI Expressスロットが必要になりますので、それすら実装されていない場合はお手上げです。

そうなると、最終手段として2つのSATAポートでやりくりするしかありません。最近は光学ドライブを搭載しないパソコンも多くありますから、いっそのこと光学ドライブを外してしまう、という手段もあります。
必要があれば外付けで利用する、というのも選択肢の一つですが、せっかくのスリムパソコンなのに、余計なものを外付けしたくない、というのであれば、SATA-USB変換ケーブルを用いて、内蔵したままUSB接続するという手もなくはありません。

なお、SATAポートの数は足りているのに、電源コネクタが不足している場合があります。これはNEC製パソコンMateに多い事例です。
このパソコンの場合、電源はまずマザーボードに直結され、そこから各所にコネクタケーブルを介して電源供給されています。RAIDモデルの場合は、HDD2台分のケーブルが用意されているのですが、通常は1台分のケーブルしかありません。

この場合、マザーボード上に電源供給用のコネクタはあるのですが、それにつなぐケーブルだけがありません。コネクタの形状によっては、簡単な工作でケーブルを自作できる場合があります。
MateタイプMBの場合は、壊れて使えないATX電源(ジャンク)からCPU用4ピン電源コネクタとSATA電源コネクタを切り出し、元々付属していたケーブルを見ながら同じように結線して作製しました。

MateタイプMEの場合は、コネクタがFD電源コネクタを5ピンにしたような特殊な形状のため、調達に難儀しました。結局、購入したパソコンの出品者に頼んで、同じケーブルを譲ってもらいました。
自作が得意な方は、ハウジングを調達して作製することも可能かと思います。また、電源出力を確認した上で、FD電源コネクタに手を加えて作製することが出来るかもしれません。

これらのケーブルは、たまにヤフオク等に出品されている場合がありますので、どうしても必要な方はそちらを探してみると良いでしょう。
なお、それでも入手できない場合は、電源分岐ケーブルを使用する手段があります。ただし、一つのコネクタに出力が集中してしまいますので、故障の原因にならないとも限らないため注意が必要です。

今回はソフト編(2)として、クリーンインストールに際しての注意点を述べるつもりでしたが、その前段階としてむしろハード編のような内容になってしまいました。
長くなりましたので、今回はここまでとさせていただきます。次回こそは、クリーンインストールに際しての注意点について述べたいと思います。

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最近のパソコン事情 ソフト編(1) [パソコン]

ハード編では、メルカリ等で売られている低価格パソコンを、高性能パソコンに仕立て上げる方法について説明しました。
今回は、Windows10のクリーンインストール方法について述べたいと思います。

さて、Windows10へのWindows7などからの無償アップグレードは、公式にはとうの昔に終了しています。Windows7がインストールされたパソコンを、そのままWindows10にアップグレードすることは、今となっては残念ながらできません。

しかし、「そのまま」でなく「クリーンインストール」するのであれば、実は現在(正確には少なくとも今年の3月まで)でも可能です。
これについては、マイクロソフトも認めてはいるようですが、公式ではありません。そのため、今後いきなり不可能になる可能性も、ないとは言えません。

メーカー製パソコンの筐体には、通常、マイクロソフトのプロダクトシールが貼られています。そこに記載されている15桁のプロダクトキーがあれば、Windows10をクリーンインストールすることが出来ます。
ただし、モノによってはシールが剥がれていたり、キーが読めなかったりする場合がありますので、注意が必要です。

ヤフオクなどでは、プロダクトキー(シール)のみを出品している場合がありますが、これは本来、ハードと紐付けられたものであり、プロダクトキー単品での使用は恐らく重大な規約違反となります。
当然、一部の出品写真などから判別して入手したキーも、使用することは許されません。

また、稀に本体に添付されたプロダクトキーを入力しても、Windowsの認証が取れないことがあるようです。その場合は、上述の理由でキーが流出し、第三者に使われてしまっている可能性があります。
パソコン本体を正当に入手したのであれば、その証明が明確にできるようなら、マイクロソフトの電話認証で何とかなるかもしれませんが、私は経験がないので確証はありません。

以下では、パソコンに貼付されたプロダクトキーが正当なものであるという前提で、話を進めます。

まずは、Windows10のインストールディスクを入手する必要があります。他に使用できるパソコンがあれば、マイクロソフトのサイトからダウンロードして作成できます。

Web上にて「Windows10 アップグレード」で検索すると、上位に「Windows 10 のダウンロード - Microsoft」というサイトがヒットします。
それを開くと、「ツールを今すぐダウンロード」というボタンがありますので、それをクリックします。

すると、「MediaCreationTool1909.exe」というファイルのダウンロードと実行を求められますので、適当なフォルダにダウンロードした後、ファイルを実行します。
しばらくすると、「適用される通知とライセンス条項」というダイアログが開きますので、条項を読んだ上で「同意する(A)」ボタンを押します。

その後、「実行する操作を選んでください」という画面に変わりますので、「別のPCのインストールメディアを作製する(USBフラッシュドライブ、DVD、またはISOファイル)」にチェックを入れ、「次へ(N)」ボタンを押します。

「言語、アーキテクチャ、エディションの選択」でそれらを選び、「次へ(N)」ボタンを押します。もしも使用中のパソコンが64ビットのWindowsならばそのままで良いですが、例えば32ビットの場合は、「このPCにおすすめのオプションを使う」のチェックを外して、適宜選択します。

「使用するメディアを選んでください」の画面で、インストール用メディアを選択します。光学ドライブが使用できる環境ならば「ISOファイル」を選ぶのが無難ですが、そうでないなら「USBフラッシュドライブ」を選択します。

その後、ダウンロードファイルを保存する場所を指定すると、ダウンロードが始まります。「Windows 10 をダウンロードしています」という画面に切り替わりますので、ダウンロードが完了するまでしばらく待ちます。

「Windows 10 のメディアを作成しています」の画面が「ISO ファイルを DVD にコピーしてください」に切り替わったら、「DVD書き込み用ドライブを開く」をクリックします。
「Windowsディスクイメージ書き込みツール」が開きますので、DVDディスクをセットし、「書き込み後のディスクの確認(V)」にチェックを入れ、「書き込み(B)」ボタンを押します。

書き込みが完了するまでしばらく待ちます。完了するとディスクが排出されますので、それを取り出したら「閉じる」ボタンを押します。
最後に「完了(F)」ボタンを押し、作成作業は終了です。

なお、ISOイメージをDVDディスクに書き出す際には、必ず上述の「Windowsディスクイメージ書き込みツール」を使用するようにします。
ImgBurnなどのライティングソフトで書き込んだ場合、クリーンインストールの途中でエラーが生じ、正常に完了できない場合があります。私はこれで、結構悩みました。

また、インストールディスクを作成するパソコンがない場合、パソコンを所有している家族や友人、知人などに頼んで作成してもらいます。
それが出来ないならば、例えばネットカフェ等でダウンロードできるか確認してみると良いでしょう。

オークションサイトやフリマサイト等で、DVD等に書き出したWindows10ファイルを販売している場合がありますが、著作権侵害の可能性もありますので、手を出さない方が無難かと思います。
もちろん、マイクロソフトが認めているのであればその限りではありませんが、私には分かりません。

やや長くなりましたので、今回はここまでといたします。実際のインストール作業については、次回にご説明いたします。

なお、インストールに関しては、実際にクリーンインストールしてもよいパソコンが手元にありませんので、私が記憶している限りでの注意点を述べるつもりです。
具体的なインストール方法につきましては、非常に分かりやすいサイトや解説書がありますので、そちらをご参照ください。

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LANDISKへの大容量HDD増設 [パソコン]

増大する録画番組を整理するために、手持ちのLANDISK(NAS)の増強を考えました。大容量の増設HDDを接続して、容量の拡張を図ろうというものです。
拡張対象のLANDISKはIOデータのHDL-AH2.0Wで、容量2TBの製品です。これは、HDL-AシリーズやHDL-AHシリーズとほぼ同等ですが、信頼性を高めるためにWDのRedシリーズを搭載した業務用NASという位置付けです。

NAS背面にはUSB2.0ポートが2つあり、2台の外付けHDDを接続することができます。これにより、本体容量に関わらず、大幅な容量アップが期待できます。
最近は大容量HDDの価格も大分安くなってきており、例えば4TB品では1万円を切る例もあります。

問題は、増設しようとしているNASが、それらの大容量HDDに対応しているかどうかです。HDL-Aシリーズの場合、本体は最大で3TBのモデルがあります。従って、少なくとも3TBまでの容量には対応していないと、バックアップ用の増設が出来ないため困ることになります。

IOデータのサイトには、動作確認リストなるものは載っていますが、具体的に容量まで書かれているわけではありません。ただ、動作確認済みHDDの中には、シリーズの最大容量が4TBを超えるものも含まれています。
ということは、これは暗に大容量HDDも増設できることを示していると判断しました。

とりあえず最小限の安全対策として、IOデータ製HDDの増設を検討しました。ただ厄介なことに、動作確認リストに載っているHDDの種類は少なく、また同一仕様と思われる型番違いの記載もありません。
さらに厄介なことに、型番の末尾がちょっと違うだけで、動作不可の判定となっている製品があります。こうなると、とにかく実際につないでみないと分からないといった状況です。

何にしても、とりあえず増設用HDDがないと始まりません。そこで、出来るだけ価格が安く、かつ状態が良さそうなIOデータ製のHDDをメルカリ等で探しました。
すると幸いにも、IOデータ製4TB外付けHDD現行機種の型番違い(簡易包装仕様)が8,000円で出品されているのを見つけ、購入しました。

購入翌日には手元に届き、動作確認の後早速セッティングを行いましたが、不安的中。HDDをNASにつなぐとピーピーピーと警告音が3回鳴り赤ランプが点灯しました。
設定画面で確認すると、接続したHDDが全く認識されていません。ポートを替えたり、接続と電源の順番を替えたり、再起動したりと、いろいろ試しましたが状況は変わらずです。

取説を見ると、FATとNTFSでフォーマットされたHDDは2TB以上の容量を使用することは出来ない、と書いてあります。それを超える容量を使用する場合についての明記はありませんが、専用フォーマットを行った場合の容量制限については触れられていないため、可能性はありそうです。

ただ問題は、専用フォーマットを行うためには、少なくともLANDISKに増設HDDを認識させないといけない、ということです。しかし、現状は認識すらされないため、このままでは専用フォーマットも出来ません。

そこで、増設するHDDをパソコンにつないで、コンピュータの管理からディスクの管理を開き、HDDのパーティションを削除した後、2TB以内の容量でパーティションを作り直してフォーマットしました。
その状態でNASにつないだところ、ようやく増設HDDを認識させることが出来ました。

続いてNASの設定画面を開き、システムのディスクメニューから専用フォーマットを選択し、増設HDDに対して実行しました。
ただ、ここで一抹の不安はありました。まずは、途中でエラーが生じて止まってしまうこと。そして、もう一つは、フォーマットの対象が最初に設定した2TB以内の領域に留まってしまうかもしれないことでした。

フォーマットを実行してから3時間近く経過して、ようやく完了。幸いにも途中でエラーは発生していません。設定画面を確認すると、きちんと4TBの容量が確保されています。
これでようやく、4TBの大容量HDDを使うことが出来るようになりました。その後、増設HDDに対してDLNA共有の設定を行い、全体として6TBのメディアサーバーとなりました。

実はその後、SEAGATE(ELECOM)製4TB外付けHDDを5,500円で入手することが出来たため、調子に乗って同様の方法でNASに増設。特に問題もなく認識し、合計10TBのメディアサーバーが稼働中です。

さて、これでめでたしめでたしと言いたいところですが、実はこのNASを運用するに当たっては、厄介な問題があります。それは、著作権保護された録画番組等に関しては、外部から増設HDDに直接ファイルを転送できない、ということです。

一旦NAS本体のHDDにファイルを転送した後、そこから増設HDDに移し替えてやるという手順を踏む必要があります。
NAS本体から増設HDDへのファイル移動に関しては、Windowsパソコンのエクスプローラ上で行えるのですが、エクスプローラからはNASのdlnaフォルダが見えないため、事前にコンテンツ操作画面でdlnaフォルダからcontentsフォルダにファイルを移動しておかなければなりません。

移動するファイルによっては、途中でエラーを吐いて止まったり、何よりも転送速度が10数MB/s程度しか出ない等、実運用面での課題も少なくありません。
それらについては、また別の機会にでもお話ししたいと思います。
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最近のパソコン事情 ハード編 [パソコン]

ひと頃、低価格化が進んだパソコン市場ですが、最近はやや高止まりしている感があります。その原因は、長く続いた円高が一服したこともあるのでしょうが、製品傾向がノートパソコンに集中し、平均価格を押し上げているように感じます。

しかし、トレーディングシステムの分析を行うに当たっては、ノートパソコンは使い勝手が悪く、デスクトップパソコンに依存せざるを得ません。

そのデスクトップパソコンは、今や一般家庭向けはモニタ一体型が主流で、それ以外は高価なゲーミングマシンといった有様です。
結局、レノボやエイサー、デル、マウス等といった直販メーカーから選ぶしかありません。

先日述べましたように、少なくとも私にとってはシステム分析は体力勝負です。分析に使用するエクセルの能力をフルに活用するためには、出来るだけ多数のコアを同時処理し、100%以上のCPU能力を発揮させる必要があります。

それを実現するために最も効率的なのが、Corei5以上のCPUを搭載した、できるだけ高クロックのパソコンということになります。
Corei3以下の場合はコア数半減により、処理能力も半減してしまいます。

しかし、Corei5以上のマルチコア環境を得ようとすると、それでも以前と比べてかなり割高になってしまいます。
そこで中古パソコンを探すわけですが、中古ショップ等で第2世代以上のCorei5を搭載したパソコンとなると、少なくとも2万円程度以上掛かってしまいます。

一方、最近になってWindows7のサポート切れに伴い大量のリース切れパソコンが流出し、徐々に低価格化が進行しています。
中には1万円台前半の価格で売っているネットショップもありますが、CPUの型番を示さないなど仕様が明確でない場合もあり、注意が必要です。

ヤフオク等では中古ショップよりも大分安い価格で落札されている事例も見受けられますが、これはある意味運任せです。また、ヤフオクの場合、多くが送料購入者負担となっており、落札金額に送料を加えると意外と高額になってしまう場合があります。

メルカリ等のフリマアプリ市場の場合は、価格が決まっているという安心感はありますが、出品者によって価格や商品状態にばらつきがあり、慎重に見極める必要があります。
そんな中、一番重要なのは、とにかく信頼できる(できそうな)出品者を選ぶ、ということです。

私がフォローしている出品者は、非常にコストパフォーマンスの高いパソコンを、継続的に出品しています。時々不良品に当たることもありましたが、問い合わせを行えばきちんと対応してくれます。
出品しているパソコンは、HDDのないジャンク扱いなのですが、プロダクトIDが付いているため、別途HDDを組み込んでWindows10をクリーンインストールすれば、きちんと動作します。

出品価格は、第3世代~第4世代のCorei5、4~8GBのメモリ搭載で、送料込み6~8千円程度です。ただし、例に漏れずリース切れ品と思われるため、取扱製品は富士通やNECの省スペースタイプで拡張性はほとんどありません。そのため、ゲームや画像処理用途には向きません。

しかし、エクセルを用いてシステム分析を行う分には、高度な画像処理能力は不要です。むしろ低消費電力が求められますので、そのような用途には好都合です。
私の場合、手元に使用していないHDDがいくつかありましたので、システム分析用パソコンを非常に安価に揃えることができました。

ちなみに、エクセルに関してはOffice 365 Business Premiumを契約しており、月定額で最大5台までのパソコンで使用することができます。
本当はWindows10も同様に、Office 365のライセンスで導入することが出来るのですが、契約終了と共にWindows10が使えなくなるのも困るので、それは利用していません。

なお、流用可能なHDDが手元になかったり、そもそもクリーンインストールが面倒だという場合は、最初からWindowsがインストールされたパソコンも、多数出品されています。
ただし、Corei5以上のCPUを搭載したものとなると、それなりに高価になりますし、中古ショップ同様、仕様が不明瞭なものも少なからずあります。

そんな中、出来るだけ低コストで高性能パソコンを導入するお勧めの方法は、CeleronやPentiumといった低性能CPUを乗せた安価なパソコンを購入し、CPUを載せ替えるというものです。
LGA1155対応の第2~3世代CPUであれば、大抵は互換性がありますので、CPUを載せ替えるだけで、他に何もいじらなくても性能が劇的に向上します。

低性能な第2~3世代CPUを載せたパソコンは、安いものでは4~5千円くらいで入手できます。また、同Corei5CPUは、世代やクロックにもよりますが、2~3千円程度で購入することができます。
CPUの交換には、特殊な工具は必要なく、NECなどのメーカー製パソコンの場合、プラスドライバーがあれば大丈夫です。

CPUクーラーの4隅がねじで固定されていますので、それを反時計回りに廻して緩めるとファンが外れます。ファンはマザーボードとコネクタでつながっていますので、可能ならばそれも外すと後の作業がやりやすくなります。

取り外したクーラーのCPUとの接触面には、熱伝導グリスが塗られていますので、それをきれいに取り除きます。キッチンペーパーなどで軽く拭き取った後、アルコールなどで残ったグリスを丁寧に除去すれば大丈夫です。

CPUは、ホルダー脇のバネを外してホルダーカバーを持ち上げると、簡単に取り外せます。この時、当たり前ですが電極部分には絶対に素手で触ってはいけません。
また、マザーボード上の電極部分には絶対に触れたり、物を落としたりしないよう、細心の注意を図ります。万が一、電極のピンを曲げてしまうと、取り返しが付きません。

取り外したCPUは導電性の柔らかいシートなどの上に置き、クーラー同様グリスを丁寧に拭き取っておきます。このCPUはもう使わないので、万が一に備えて保管しておいても良いですし、ほとんど値は付きませんが売ってしまっても良いかもしれません。

続いて、交換するCPUをホルダーに乗せ、カバーを閉じてバネでしっかり固定します。この際、CPUの向きを間違えないように注意します。元々付いていたCPUを取り外す際に、その向きをしっかり確認しておくと良いでしょう。
なお、CPUの天面にグリス残りがないか事前に確認し、汚れている場合は清掃しておきます。

続いてCPUクーラーを元通りに取り付けるわけですが、その前に熱伝導グリスを塗り直す必要があります。熱伝導グリスはネットショップ等で数100円程度から売られていますので、事前に購入しておきます。
メルカリ等でもほぼ最低価格で売られていますので、そちらから入手しても良いでしょう。とりあえず、日ごろから一本常備しておくと、いざという時に慌てなくて済みます。

グリスは、CPUの天面中央付近に米粒大の量を乗せ、上からCPUクーラーを乗せて圧着する方法が一般的のようです。ただし、グリスの状態等によってはグリスが均一に広がらず、ムラができてしまう場合があるかもしれません。また、グリスの付け方により、十分な量が得られなかったり、逆に量が多すぎてはみ出してしまう場合があるかもしれません。

私の場合は、クーラーの底面にグリスを乗せ、使わなくなったプラスティック製ポイントカード等のヘリで薄く均一に伸ばす方法を採っています。
これならば、グリスの状態によって塗りムラが生じる危険性はありませんし、CPUの天面全体を均一に覆うことができます。クーラー側に余分なグリスが残ってしまいますが、液だれするようなものではないので問題ないでしょう。

グリスを塗り終えたら、CPUクーラーを元通りにセットして、4隅のネジを締めます。この時、圧力が偏らないように、対角線上のネジを交互に少しずつ時計回りに締めていくようにします。
ネジは必要な締め付け量に達すると、それ以上回らないようになっています。最後まできっちり締めることが重要です。また、コネクタを取り外した場合は、それを確実に元通りに刺しておくことを忘れないようにします。

CPUの交換が無事終わりましたら、ケースを閉めて各種コードを元通りにつなぎ、電源スイッチを入れます。その際、BIOS画面に入るかどうかのメッセージが出て、処理が一時停止する場合がありますが、通常起動を選べば大丈夫です。

無事、Windowsが立ち上がれば、CPU交換は成功です。設定を開き、システムのバージョン情報を確認しましょう。デバイスの仕様で、プロセッサ名が変わっているはずです。CPUのクロックも交換後のものに代わっていますので、元々低クロックのCPUを使っていた場合、コア数アップ以外にクロックアップの効果も得られることになります。

後半ちょっと余談が入りましたが、これらの工夫により、7~8年前のミドルクラスパソコンと同程度以上の性能を有するパソコンを、1万円に満たない費用で入手することが可能になります。
なお、Windowsのクリーンインストール等につきましては、ソフト編で説明したいと思います。

最後に、CPUの交換につきましては、パソコン本体に重大な支障を来たす可能性もありますので、あくまで自己責任にてご検討ください。
また、私の我流かつ拙い方法を鵜呑みにせず、他のきちんとした解説文書等をご参照くださいますようお願い申し上げます。

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