SSブログ

IOデータ製NAS/LANDISK(HDL-Aシリーズ)の歩き方 [パソコン]

2020年4月12日に「LANDISKへの大容量HDD増設」という記事を書いて、3年ちょっとが経過しました。
その間、フリマサイト等で掘り出し物を見つける度に、LANDISKや大容量HDD等を買い増し、気が付けばLANDISKが5台、RECBOXが2台、常時稼働するに至っています。

LANDISKは2TB品1台を除き、4TB HDDに換装しています。また、RECBOXも同様に2台とも換装済みですが、こちらはシステム上の制約から2TBとなっています。
稼働中のLANDISKの内3台には、それぞれ4TBの外付けHDDを2台接続し、容量を拡張しています。また、1台は4TB外付けHDDを1台接続、残り1台は本体のみでの運用となっています。

それ以外にも、今後の増設用に、HDDを4TBに換装済みのLANDISKを2台、4TB外付けHDDを7~8台保管してあります。
なお、保有しているLANDISKは全てHDL-Aシリーズ(HDL-AH、HDL-ASを含む)です。

これらは各LANDISK毎に「映画」、「ドラマ」、「音楽」、「ドキュメンタリー」などとして使い分けていますが、流石にファイル数が増えてくると、その管理が大変になってきます。

LANDISKのコンテンツ操作画面は、基本的にはRECBOXのそれと同じですが、決定的な違いがあります。それは、ファイルの並べ替えが出来ない、ということです。
RECBOXの場合、画面上部の「タイトル」や「日付」をクリックすると、ファイルの並べ替えが出来ますが、LANDISKは何故か出来ない仕様になっています。

また、先回の記事にも書きましたが、Windowsのエクスプローラ等からファイルを操作するためには、「dlna」フォルダから「contents」フォルダにファイルを移動させておかなければなりません。
もっとも、これはRECBOXでも同様です。

「contents」フォルダへの移動に関しても、ちょっとしたコツが必要です。それは、一度にあまりに多くのファイルを移動させようとしない、ということです。
内蔵HDDの空き容量やファイル数などにもよりますが、一度に移動できるのは最大で概ね3ページ分60ファイル程度です。これを超えると、ファイル転送メニューが表示されない、などの症状が現れることがあります。

さて、全ファイルを無事「contents」フォルダに移動し終えたら、続いて外付けHDDへの移動を行います。
これはパソコンのエクスプローラで実行する必要があります。

エクスプローラを起動し、左端のフォルダ表示エリア(ペイン)のネットワークを選択すると、右側のペインにネットワークの内容が表示されます。
もしもネットワーク探索が有効になっていない場合は、ペイン上部にメッセージが表示されますので、それに従って探索を「有効」に設定します。

なお、今回の記事で紹介するLANDISK(Aシリーズ)は、Windows10以上で標準のSMB2.0は非対応ですので、SMB1.0を有効化する必要があります。
その方法については、IODATAのサイトなどで説明されていますので、そちらをご参照ください。「SAMBA1.0 有効化」または「SMB1.0 有効化」などで検索すれば、ヒットします。

ネットワークの内容を確認すると、最上部に「コンピューター」という項目があり、そこに探索されたネットワークコンピュータが表示されます。
ただし、操作したいLANDISKが最初からそこに表示されるのは稀で、通常はある程度時間を置かないといけません。あるいは、何故かいくら経っても表示されない場合があります。

目的のLANDISKが表示されない場合は、上部の検索窓にIPアドレスを直接入力して、表示させることができます。
IPアドレスは、IODATAのツールを使っても確認できますが、エクスプローラからも調べることができます。

ネットワークのペインを下に辿っていくと、「メディア機器」という項目があります。そこには、当該コンピュータにつながっているメディア機器が全て表示されています。
もしも、目的のLANDISKが表示されていない場合は、LANDISKそのものに何らかの障害が起きている(電源が入っていない、ネットワークにつながっていない、等)可能性が大なので、まずはそちらを確認する必要があります。

目的のLANDISKを見つけたら、そのアイコンを右クリックして、プロパティを開きます。すると、一番下に「IPアドレス」が表示されますので、それを控えます。
プロパティを閉じて、上部の検索窓に、¥¥に続いて控えておいたIPアドレスを入力します。

例えば、IPアドレスが「192.168.1.55」だったなら、検索窓に「¥¥192.168.1.55」と入力してリターンを押します。
ネットワークなどに問題がなければ、目的のLANDISKの「dlna」以外のフォルダが開きます。通常、「contents」フォルダと「disk」フォルダ、そして設定していれば「itunes」フォルダが内蔵ディスクとして開き、外付けHDDが単独フォルダとして開きます。

外付けHDDについては、以前の記事で説明したように事前に専用フォーマットを行った上で、dlna共有設定を有効にしておきます。
外付けHDDのフォルダ名は、標準で「usb1」、「usb2」となっていますが、設定画面で変更も可能です。内蔵HDDでも、フォルダ名の変更は「dlna」フォルダ以外の他のフォルダで可能です。

以上の準備がすべて整ったら、実際にエクスプローラ上でファイルの移動を行います。その方法については、通常のファイル移動と何ら変わることはありません。
外付けHDDに割り当てられたフォルダを開き、そこに仕分け用のフォルダを作成します。

例えばドラマファイル用に「ドラマ」フォルダ、映画ファイル用に「映画」フォルダ、といった感じです。
フォルダ構造は階層化が可能ですので、例えば「ドラマ」フォルダの下に各番組名をフォルダとして作成し、その下にそれらの番組ファイルを「contents」フォルダから移動します。

ここで注意が必要なのは、エクスプローラ上では保存されているファイルの名前が、必ずしも番組名にはなっていない場合がある、ということです。
たいていの場合は、ファイル名に番組名が含まれていますが、録画時のファイル名が長すぎた場合などではWindows上で扱うことができず、英数字などからなる適当なファイル名が割り当てられます。

そのようなファイル名からは番組名を判断することができず、他の方法でそれを調べる必要があります。
そのためには、LANDISKの標準管理ツールであるコンテンツ操作を使います。

最初に、「contents」フォルダ内に番組名不明のファイルの数だけ、適当な名前(例えば「A01」、「A02」、・・・等)のフォルダを作成します。そして、それらのフォルダに当該ファイルを各々1個ずつ移動します。
以上の操作は、エクスプローラ上から行います。

続いて、管理ツールからコンテンツ操作を実行し、「contents」フォルダを開きます。その中にある新たに作成したフォルダを開くと、そのフォルダに対応したファイルのタイトル名が表示されます。

タイトルのチェックボックスにチェックを入れ、上部メニューから「名前変更」を選ぶと、名前の入力ボックスが開きます。
その中の番組名相当箇所をマウスドラッグで選択し、Ctr+Cでコピーした後、「キャンセル」を押します。

続いて、フォルダ表示に戻し、当該フォルダにチェックを入れ、「名前変更」を実行します。開いた入力ボックス内のフォルダ名(例えば「A01」)を削除し、Ctl+Vで先ほどコピーした番組名をペーストします。
最後に、必要に応じて名前を修正し、問題がなければ「OK」を押して変更を確定します。

以上の操作を、全ての番組名不明ファイルに対して実行します。なお、コンテンツ操作は環境によってはかなり動作が重くなりますので、ファイル数が多くなると結構なストレスになるかもしれません。

以上の変更が完了したら管理ツールを閉じ、エクスプローラを開いてファイル名の修正を行います。
やり方は、先ほどコンテンツ操作で行った内容の逆です。最初にフォルダ名をコピーし、続いてその下のファイル名にペーストして変更します。

全てのファイル名を変更したら、それらのファイルを「contents」フォルダ直下に移動し、一時的に作成した全てのフォルダを削除します。
そして、それらのファイルを全て外付けHDDに移動すれば完了です。

なお、内蔵HDDから外付けHDDへのファイル移動には、かなりの時間が掛かります。当方の環境で、最大10MB/s程度、平均的には7MB/s程度しかありません。
4TBのファイルを全て転送するとして、ざっと6日ほど掛かる計算になります。フォルダ分けなどの手間を考えると、実際には更に多くの時間を要するでしょう。

それを少しでも軽減するには、最初に「contents」フォルダ内で番組ファイルの整理(フォルダ分け)を行い、最後にそれらのフォルダをまとめて外付けHDDに移動することです。あるいは逆に、全てのファイルをそのまま外付けHDDに移動した後、外付けHDD内でフォルダ分けを行ってもよいかもしれません。
同一ドライブ内の移動であれば、ほとんど瞬時に完了します。

ここで注意が必要なのは、長時間に渡って連続してファイル移動を行うと、環境によっては途中でパソコンもしくはLANDISKがハングアップすることがあります。
その場合は、操作をいったん中止して、しばらく時間を置いた後に再度移動を行なう必要があります。私の経験上、そのまま放置しても回復する可能性はほとんどありません。

ところで、ここまでは普通にLANDISK内のファイル名を変更することを前提としてきました。テレビ録画番組の場合、そのファイルの拡張子は「.dtcp」となっていますが、そのようなファイルを書き換えて、問題は生じないのでしょうか?

結論から申し上げると、問題はありません。前述のWindowsシステムによってファイル名が勝手に書き換えられる問題に関しても、拡張子まで勝手に削除されてしまう場合があります。

そのようなファイルは、LANDISKの管理ツールやテレキングなどの視聴ツール上には表示されなくなります。
しかし、ファイル名の末尾に「.dtcp」の拡張子を付け加えると、きちんと認識され再生可能になります。また、ファイル名そのものはどのように変更しても、コンテンツ管理や再生には影響を与えません。

今まで、LANDISK内のファイル操作は、コピーではなく移動として扱ってきました。では、コピーすると何か問題が生じるのでしょうか?
実はコピーした場合は、コピー元とコピー先いずれでも、コンテンツの管理や再生が可能となります。

ただし、それは外付けHDDを含めたそのLANDISK内に限定されます。コピーしたファイルの一方を他のNAS等にネットワーク転送すると、転送先ではそのファイルが再生できるようになりますが、転送元では全てのコピーファイルが削除され、ファイルの再生ができなくなります。

当たり前ですが、異なる2つのNASにファイルを同時保存することは、できないようになっています。
まあ、これは日本における厳しいコピー制限を考えれば、当然のことです。

逆に、同一LANDISK内では、いくらでもコピーを作って保存しておくことができます。もっとも、それができなければLANDISK内のファイルバックアップができないことになり、製品仕様上問題になってしまいます。

そのLANDISKで専用フォーマットした外付けHDDに、内蔵HDD内のファイルを移動もしくはコピーした後、内蔵HDDを初期化しても、外付けHDDに保存したファイルは再生可能です。
また、複数の外付けHDDをつなぎ替えながら使い回すことも、理屈上は可能ですが、その場合は9,999個のファイル管理上限に注意する必要があります。

ちなみに、外付けHDDの取り扱いに関しては、内蔵HDDがオリジナルかクローンかで、違いが生じる可能性があります。LANDISKではありませんが、RECBOXの場合ではオリジナルとクローンとでは、外付けHDDに対する挙動が異なる、という報告もありました。

いずれにしても、この記事の内容を鵜吞みにするのではなく、少数のテストファイルなどで実際に動作を確認しながら、自分なりの運用方法を確立していくようにしてください。
ファイル喪失やLANDISKの故障などについて、当方では責任を負うことはできません。

また、当然のことながら、これまでの内容は当方所有のLANDISK(Aシリーズ)やパソコン環境、通信環境などで確認したに過ぎません。
環境が異なれば、結果もまた違ってくるかもしれません。特に、異なるLANDISKシリーズに関しては、当方では全くの未確認です。

ところで、上述した9,999個という数はあくまで仕様上の上限であり、実際にはその半数にも達しない内に、ファイル操作に支障を来すことになります。
具体的には、コンテンツ操作ができない、ネットワーク転送や受信ができない、などの症状を確認しています。

これでは、いくら外付けHDDで容量を拡張したとしても、意味がありません。当方では主にREC-ONで録画した番組を、LANDISKにネットワーク転送して管理していますが、特定のLANDISKに対してネットワーク転送ができなくなり、とても困りました。

いろいろ試した結果、LANDISKの外付けHDDを外した状態で転送を行えば、うまくいくことが分かりました。転送完了後に外付けHDDを再接続すれば、元通りです。
かなり面倒な作業ですが、一定期間ごとに転送するようにすれば、負担もある程度軽減されます。

また、同様の症状として、内蔵HDDの容量が一杯に近くなっても、ネットワーク転送に支障を来すことがありますが、その場合は外付けHDDにある程度のファイルを退避させれば解消できます。
いずれにしても、目一杯の詰込みは良くない、ということです。

思いつくままにダラダラと言を連ねましたが、今回はとりあえずここまでといたします。また機会がありましたら、内蔵HDDの換装やREC-ONの使い勝手等について記したいと思います。

最後に、半年以上に渡って更新をさぼっていましたが、先日、当ブログにあふれるポップアップ広告などで、閲覧に支障を来していることを知り、早急にブログを更新しなければという思いに駆られました。

単に広告を消すというだけであれば、数行のあいさつ程度でも事足りるのですが、多少は中身のある内容にしようと思い、やや時間が経ってしまいました。
ここに改めてお詫び申し上げます。次回は、過剰な広告が出ないよう、できるだけ早い時期の更新を心がけたいと思います。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。