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「トレード新思想体系」の概要 [投資・経済全般]

ココナラブログに掲載している「トレード新思想体系」ですが、これは以前So-netブログで連載していた同名シリーズに、大幅な加筆訂正を行ったものです。
どの部分を訂正したかについては、説明が難しいのですが、以下にその概要を記します。

なお、以下の説明は、「トレード新思想体系」の序文(0.レポートの概要)として掲載しているものです。予めご了承ください。
また、内容を整理しやすいように、目次も併せて掲載いたします。

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[目次]

0.レポートの概要

1.はじめに

2.株式市場の性質

(1)市場はランダムか
(2)長期と短期
(3)ギャップと日差
(4)市場のエネルギー
(5)累積PIと出来高加重平均
(6)平均保有株価と資金流出入

3.トレードとリターン

(1)トレードの目的
(2)リターンを得るために
(3)複利マジック
(4)複利リターンと単利リターン
(5)目標リターンの設定
(6)株式の時間的価値

4.トレードテクニック

(1)平均保有株価を用いた売買
(2)両建てと順張り投資
(3)時間的価値売買法
(4)逆ドルコスト平均法
(5)定額投資法
(6)裏デイトレード

5.トレーディングシステム

(1)フィードバック回路
(2)資産カーブとロバスト性
(3)EERとシャープレシオ
(4)システム設計
(5)フィルタと合成システム
(6)システムの多様性

6.リスク管理とマネーマネジメント

(1)ストップ基準
(2)回帰トレンドと管理限界
(3)最適トレンドライン
(4)トレンドの安定指数
(5)ポジションサイジング
(6)ポートフォリオ運用
(7)マネーマネジメント

7.おわりに

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トレードの世界には、数多くの「常識」があります。「移動平均の算出期間は、5日、20日(25日)、75日でなければならない」とか、「トレンドラインは株価推移における複数のピークを通るように引かなければならない」とか、これらは常識というよりは、むしろ「定石」と言った方が良いのかもしれません。

あるいは、様々なオシレータ指標やボリンジャーバンド、一目均衡表、ペンタゴンチャートなど、数多くの分析手法が提案され、活用されています。
しかし、これらの多くは客観性に欠け、例えば何故そのパラメータを採用したのか、という疑問に対する回答は、主観の域を出ていません。

これら従来のトレードテクニック(以下、トレード学)に対し、曖昧さを排除し、客観的な視点でトレードを研究する実学が、「数理トレード学」ということになります。
従来の常識に対し、「客観性に基いた分析を目指す」という、逆説的ではありますが、いわば非常識なアプローチを目指します。

これは、口で言うのは簡単ですが、実際に行うとなると一筋縄では行きません。何よりも、トレード学は実学であるべきであり、抽象的な理論などは役に立ちません。
たとえどんなに泥臭くても、それを活用することによって収益が期待できるものでなければなりません。

だからこそ、従来の常識的なトレード学がいまだに利用され続けるのであり、一部の経済学者や識者たちがいくら鼻を括った態度を示そうが、実務レベルでトレードを行う者たちの行動指針となっているのです。

そのような位置付けにあるトレード学ですが、あくまで主観的な体系であるが故に、同じ投資対象であっても、運用者の解釈次第で異なった結果となってしまいます。
また、統計的な視点に欠ける場合が多いため、トレード機会を合理的に説明できません。

数理トレード学は、そのような問題に鑑み、与えられた条件に対し、客観的、普遍的、一意的なトレードの実現を目指します。
すなわち、決められた条件下において、定義に従ってトレードを行えば、誰がいつ行っても、同じ結果が得られることになります。

更には、トレードに関する実学であることを考えると、その結果はプラスの期待値を持たなければなりません。
机上の空論ではなく、最終的なアウトプットとして、有効な結果を得ることが重要です。

これを突き詰めたものの一つが、いわゆるシステムトレードであり、トレーディングシステムとなります。
また、個々のトレードにおいても、客観的な分析を可能とすることで、一意的な結果を得ることを目指します。

以下、簡単に本レポートの概要を説明いたします。

第2章では、株式市場の性質について解説しています。
株式市場における株価推移は、一見ランダムのように見えますが、見方を変えることで、規則的な世界が見えてくる場合があります。

また、株式市場には常に資金が流出入しています。それは、一見スタティックな株式市場が、実はダイナミックな動きを呈していることを意味しています。
そのダイナミックな動きが市場そのものを脈動させ、単なる株価推移を見ただけでは説明のつかない動きを演出しています。

そのような市場の性質、新たな知見を、簡単な数式と実例を交えて、客観的に説明しています。その過程において、非常に重要な指標である「平均保有株価」について、その求め方を含め詳細に解説しました。
平均保有株価は、移動平均株価とは異なり遅行性が存在しないことから、トレンドフォロー分析における精度向上が期待できます。

第3章では、トレードにおけるリターンについて、解説しています。
リターンには複利リターンと単利リターンがあります。複利リターンは定期預金などでおなじみであり、一般的には指数関数的に増加するイメージです。一方、単利リターンは、分配金あり投資信託などに近い印象かもしれません。

トレードなどでは、複利リターンが得られる複利運用を行うことが一般的だと、考える方も少なくないでしょう。
しかし、実際には多くの場合で、単利リターンが得られる単利運用の方が、効率が良いことが分かっています。

それを分ける最大のポイントは、各トレード毎の損益とそれらの標準偏差です。総損益が大きくても、各トレード毎の損益が大きくばらついていると、複利リターンは単利リターンよりも小さくなります。
すなわち、複利運用するよりも単利運用に徹した方が、より早くより大きな収益が得られる可能性が高いと言うことです。

第4章では、実際にトレードを行うに当たっての、様々なテクニックを紹介しています。
これは、従来のテクニカル分析とは一線を画するものであり、本レポートでしか知り得ない情報です。ただし、実際にはSSブログを丹念に読み込めば記述してありますが、膨大な記事の中から見つけ出すのは容易ではないでしょう。

中でも定額投資法は、数学的な裏付けのある投資法です。これは、ドルコスト平均法とその対極にある逆ドルコスト平均法を組み合わせ、更に単利リターンの最大化を図った手法であり、リバランス運用にも通じるものです。

また、ギャップトレードの一種である裏デイトレードは、銘柄依存性が強いという問題はありますが、適合する銘柄さえ見つかれば、複利効果とレバレッジ効果で爆発的な資産増加が見込めます。
ただし、それだけにリスク管理には十分に注意する必要があります。

第5章では、システムトレードに関する基本的な解説を行っています。
システムトレードの原理や重要指標、システム設計の概要や様々なシステム形態について、実例を交えて紹介しています。

特に、資産カーブやEERの考え方は、システムトレードにおいて欠かせないものであり、数式を交えて詳細に説明しました。
一方、プロフィットファクターや勝率、損益レシオといった、おなじみの指標に関しては、あえて取り上げていません。

システムトレードにおける重要な課題の一つに、トレーディングシステムの寿命があります。それについて、実際のシステムに基いた詳細な考察を行い、一定の結論を得ています。
それは、システムの多様性という考えからの帰結であり、量子力学的な視点を取り入れたものです。

第6章では、トレードにおけるリスク管理やマネーマネジメントについて、解説しています。
リスク管理の基本であるストップ基準について、トレンドラインに基づいた手法を紹介しています。

トレンドラインは主観的な指標として知られていますが、これを客観的かつ一意的に求める方法を提案してきました。
ここでは、その具体的な求め方について、詳細に解説しています。

また、ポートフォリオ運用の対象ペアの選定方法について、具体例を用いて紹介しています。一般的に用いられる騰落率間の相関は十分ではなく、より有効に機能する新たな手法を提案しました。

更に、第5章で紹介したEERの本質的な意味について考察し、それに基づいた資金管理方法を提案しました。また、オプティマルfと同義である最適レバレッジを用いて、運用効率や資金配分について解説しました。
最後に、証拠金取引におけるマネーマネジメントについても、言及しています。

本レポートの内容には、やや難解と思われる個所があるかもしれません。数式を扱う場面もありますが、エクセル等で検証するために最低限必要なものに留めました。
数式は基本的に結論のみを記しており、導出過程を知りたい場合は、拙著ブログ等をご参照ください。

本レポートを最後までご覧いただければ、数理トレード学とシステムトレードとの親和性の高さに驚かれることと思います。
システムトレードは数理トレード学の延長上にあり、トレードに関する多くの考え方が非常に類似していることが、お分かりになるかと思います。

本レポートについて、ご意見やご質問等ございましたら、ダイレクトメッセージにてお問い合わせください。
可能な限り、対応させていただきたく存じます。

なお、本レポートは事前のお断りなく、内容や価格の改定、有料購読範囲の変更等を行う場合があります。
予めご了承くださいますよう、お願い申し上げます。

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元々、So-netブログで連載していた時点では、KFシステムクリエイターにつながるトレーディングシステムの開発は進んでおらず、第5章トレーディングシステムと第6章リスク管理とマネーマネジメントの大半は、ほぼ新規に書き直しました。

それ以前の章は、基本的にはSo-netブログ連載当初の内容となっていますが、参照データを最新にすると共に、チャートを用いて分かりやすくしました。
また、全体の統制が取れるよう文章や項目を見直すと共に、実際の運用に適うよう新たな数式を追加しています。

「トレード新思想体系」は、10年以上前から私が温め続けてきた思想であり、その基本的な考えは現在も変わっていません。
そして、「数理トレード学」という新たな枠組みを設けることで、今後の道筋を示すことが出来ました。

もしも興味がありましたら、是非ご一読いただければと願います。

なお、残念ながらココナラブログには、現時点でコメント機能がありません。ダイレクトメッセージで購読者との意見交換は可能ですが、公開の場でそれを行うことが出来ません。
もしもご一読いただけたなら、こちらのコメント欄にご意見ご感想等をいただけますと幸いです。

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Kフロー

9月末までの期間限定で、「トレード新思想体系」の購読価格を500円に値下げすると共に、無料購読範囲を拡大しております。
興味のある方は、この機会に是非ご一読ください。
by Kフロー (2021-09-08 20:54) 

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