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最近のパソコン事情 ソフト編(2) [パソコン]

今回は、前回作成したWindows10のインストールディスクを用いて、Windows10のクリーンインストールを行う方法について説明いたします。
ただ、現在手元にはクリーンインストールしても良いパソコンがないため、インストールに当たっての注意点のみ述べたいと思います。

クリーンインストールの方法につきましては、分かりやすく解説されたWebや書籍等が豊富にありますので、そちらをご参照ください。

まず最初に、Windows10をインストールするHDDもしくはSSDを用意する必要があります。その際、事前に考慮しなければならないのは、ディスク構成と容量です。
リース切れで安く放出されているパソコンは、ほとんどがスリムタイプであり、内蔵できるHDDは3.5"の場合多くても2台、大抵は1台のみです。そのため、HDD1台構成の場合、データ領域を考えて少なくとも1TB程度の容量が必要になるかと思います。

一方、SSDを使用する場合、1TBクラスの製品を用意できればいいのですが、それが難しいのであれば、HDDとのハイブリッド構成を考える必要があります。
HDDは標準のマウンタに取り付けるとして、SSDをどこにセットするかです。2.5"サイズのSSDの場合、薄型軽量ですから、大抵はケース内の隙間にテープ等で固定すれば大丈夫です。

それが難しい場合は、光学ドライブを薄型タイプに変更して、空いた隙間にセットするという手もあります。5"ベイ用の薄型ドライブ+2.5"HDD/SSDマウンタが市販されていますので、それを利用することもできます。ちなみに、2.5"HDDとSSDのハイブリッド構成にすることも可能です。
ハイブリッド構成の場合、SSDの容量としては最低128GB、できれば250GBクラス以上あれば良いでしょう。

これでめでたしめでたしと言いたいところですが、実はメーカー製スリムパソコンには大きな落とし穴がある場合が少なくありません。
例えば、SATAポートが2つしか実装されていないとか、ポートはあっても電源が取れないとか、とにかくコスト削減のためか、そこまでやるのってくらいに不要なものは取っ払っています。

これらは、パソコンを購入する前によく確認しておくべきことなのですが、入手したパソコンが運悪く上記のような状態だった場合、どうしたらよいのでしょうか?
まず、SATAポートの不足ですが、これが一番厄介です。私の経験では、富士通製パソコンESPRIMOにSATAポートが2つしかない製品がありました。

私の場合は、SSDを使わなかったため問題なかったのですが、もしもハイブリッド構成にしようとしていたら、途方に暮れていたことでしょう。
そんな場合でも、打つ手がないわけではありません。

実は、このパソコンのマザーボードには、元々4ポート分のパターンが印刷されています。その内、実際にポートが実装されているのは2つのみで、他の2つは空いた状態になっています。
もしも工作に自信があるならば、他所から調達したSATAポートを、これらの空いたパターンに実装することが出来るかもしれません。もちろん、私は怖くて到底できません。あくまで自己責任で、ということにてご容赦ください。

同様に、これはNEC製パソコンMateの場合なんですが、PCI Expressスロットが基板上にパターンがあるにも拘らず実装されていない場合があります。
これなんかも、後付けできるのでしょうか?物理的に実装できても、動作するとは限りませんね。

さて、一般の人にはとてもじゃないですけどポートの実装なんてできません。では、SATAの増設など不可能なのかと言いますと、方法がないわけではありません。
それは、SATA増設ボードなるものを使用する、という方法です。ただし、そのためにはPCI Expressスロットが必要になりますので、それすら実装されていない場合はお手上げです。

そうなると、最終手段として2つのSATAポートでやりくりするしかありません。最近は光学ドライブを搭載しないパソコンも多くありますから、いっそのこと光学ドライブを外してしまう、という手段もあります。
必要があれば外付けで利用する、というのも選択肢の一つですが、せっかくのスリムパソコンなのに、余計なものを外付けしたくない、というのであれば、SATA-USB変換ケーブルを用いて、内蔵したままUSB接続するという手もなくはありません。

なお、SATAポートの数は足りているのに、電源コネクタが不足している場合があります。これはNEC製パソコンMateに多い事例です。
このパソコンの場合、電源はまずマザーボードに直結され、そこから各所にコネクタケーブルを介して電源供給されています。RAIDモデルの場合は、HDD2台分のケーブルが用意されているのですが、通常は1台分のケーブルしかありません。

この場合、マザーボード上に電源供給用のコネクタはあるのですが、それにつなぐケーブルだけがありません。コネクタの形状によっては、簡単な工作でケーブルを自作できる場合があります。
MateタイプMBの場合は、壊れて使えないATX電源(ジャンク)からCPU用4ピン電源コネクタとSATA電源コネクタを切り出し、元々付属していたケーブルを見ながら同じように結線して作製しました。

MateタイプMEの場合は、コネクタがFD電源コネクタを5ピンにしたような特殊な形状のため、調達に難儀しました。結局、購入したパソコンの出品者に頼んで、同じケーブルを譲ってもらいました。
自作が得意な方は、ハウジングを調達して作製することも可能かと思います。また、電源出力を確認した上で、FD電源コネクタに手を加えて作製することが出来るかもしれません。

これらのケーブルは、たまにヤフオク等に出品されている場合がありますので、どうしても必要な方はそちらを探してみると良いでしょう。
なお、それでも入手できない場合は、電源分岐ケーブルを使用する手段があります。ただし、一つのコネクタに出力が集中してしまいますので、故障の原因にならないとも限らないため注意が必要です。

今回はソフト編(2)として、クリーンインストールに際しての注意点を述べるつもりでしたが、その前段階としてむしろハード編のような内容になってしまいました。
長くなりましたので、今回はここまでとさせていただきます。次回こそは、クリーンインストールに際しての注意点について述べたいと思います。

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