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最近のパソコン事情 ハード編 [パソコン]

ひと頃、低価格化が進んだパソコン市場ですが、最近はやや高止まりしている感があります。その原因は、長く続いた円高が一服したこともあるのでしょうが、製品傾向がノートパソコンに集中し、平均価格を押し上げているように感じます。

しかし、トレーディングシステムの分析を行うに当たっては、ノートパソコンは使い勝手が悪く、デスクトップパソコンに依存せざるを得ません。

そのデスクトップパソコンは、今や一般家庭向けはモニタ一体型が主流で、それ以外は高価なゲーミングマシンといった有様です。
結局、レノボやエイサー、デル、マウス等といった直販メーカーから選ぶしかありません。

先日述べましたように、少なくとも私にとってはシステム分析は体力勝負です。分析に使用するエクセルの能力をフルに活用するためには、出来るだけ多数のコアを同時処理し、100%以上のCPU能力を発揮させる必要があります。

それを実現するために最も効率的なのが、Corei5以上のCPUを搭載した、できるだけ高クロックのパソコンということになります。
Corei3以下の場合はコア数半減により、処理能力も半減してしまいます。

しかし、Corei5以上のマルチコア環境を得ようとすると、それでも以前と比べてかなり割高になってしまいます。
そこで中古パソコンを探すわけですが、中古ショップ等で第2世代以上のCorei5を搭載したパソコンとなると、少なくとも2万円程度以上掛かってしまいます。

一方、最近になってWindows7のサポート切れに伴い大量のリース切れパソコンが流出し、徐々に低価格化が進行しています。
中には1万円台前半の価格で売っているネットショップもありますが、CPUの型番を示さないなど仕様が明確でない場合もあり、注意が必要です。

ヤフオク等では中古ショップよりも大分安い価格で落札されている事例も見受けられますが、これはある意味運任せです。また、ヤフオクの場合、多くが送料購入者負担となっており、落札金額に送料を加えると意外と高額になってしまう場合があります。

メルカリ等のフリマアプリ市場の場合は、価格が決まっているという安心感はありますが、出品者によって価格や商品状態にばらつきがあり、慎重に見極める必要があります。
そんな中、一番重要なのは、とにかく信頼できる(できそうな)出品者を選ぶ、ということです。

私がフォローしている出品者は、非常にコストパフォーマンスの高いパソコンを、継続的に出品しています。時々不良品に当たることもありましたが、問い合わせを行えばきちんと対応してくれます。
出品しているパソコンは、HDDのないジャンク扱いなのですが、プロダクトIDが付いているため、別途HDDを組み込んでWindows10をクリーンインストールすれば、きちんと動作します。

出品価格は、第3世代~第4世代のCorei5、4~8GBのメモリ搭載で、送料込み6~8千円程度です。ただし、例に漏れずリース切れ品と思われるため、取扱製品は富士通やNECの省スペースタイプで拡張性はほとんどありません。そのため、ゲームや画像処理用途には向きません。

しかし、エクセルを用いてシステム分析を行う分には、高度な画像処理能力は不要です。むしろ低消費電力が求められますので、そのような用途には好都合です。
私の場合、手元に使用していないHDDがいくつかありましたので、システム分析用パソコンを非常に安価に揃えることができました。

ちなみに、エクセルに関してはOffice 365 Business Premiumを契約しており、月定額で最大5台までのパソコンで使用することができます。
本当はWindows10も同様に、Office 365のライセンスで導入することが出来るのですが、契約終了と共にWindows10が使えなくなるのも困るので、それは利用していません。

なお、流用可能なHDDが手元になかったり、そもそもクリーンインストールが面倒だという場合は、最初からWindowsがインストールされたパソコンも、多数出品されています。
ただし、Corei5以上のCPUを搭載したものとなると、それなりに高価になりますし、中古ショップ同様、仕様が不明瞭なものも少なからずあります。

そんな中、出来るだけ低コストで高性能パソコンを導入するお勧めの方法は、CeleronやPentiumといった低性能CPUを乗せた安価なパソコンを購入し、CPUを載せ替えるというものです。
LGA1155対応の第2~3世代CPUであれば、大抵は互換性がありますので、CPUを載せ替えるだけで、他に何もいじらなくても性能が劇的に向上します。

低性能な第2~3世代CPUを載せたパソコンは、安いものでは4~5千円くらいで入手できます。また、同Corei5CPUは、世代やクロックにもよりますが、2~3千円程度で購入することができます。
CPUの交換には、特殊な工具は必要なく、NECなどのメーカー製パソコンの場合、プラスドライバーがあれば大丈夫です。

CPUクーラーの4隅がねじで固定されていますので、それを反時計回りに廻して緩めるとファンが外れます。ファンはマザーボードとコネクタでつながっていますので、可能ならばそれも外すと後の作業がやりやすくなります。

取り外したクーラーのCPUとの接触面には、熱伝導グリスが塗られていますので、それをきれいに取り除きます。キッチンペーパーなどで軽く拭き取った後、アルコールなどで残ったグリスを丁寧に除去すれば大丈夫です。

CPUは、ホルダー脇のバネを外してホルダーカバーを持ち上げると、簡単に取り外せます。この時、当たり前ですが電極部分には絶対に素手で触ってはいけません。
また、マザーボード上の電極部分には絶対に触れたり、物を落としたりしないよう、細心の注意を図ります。万が一、電極のピンを曲げてしまうと、取り返しが付きません。

取り外したCPUは導電性の柔らかいシートなどの上に置き、クーラー同様グリスを丁寧に拭き取っておきます。このCPUはもう使わないので、万が一に備えて保管しておいても良いですし、ほとんど値は付きませんが売ってしまっても良いかもしれません。

続いて、交換するCPUをホルダーに乗せ、カバーを閉じてバネでしっかり固定します。この際、CPUの向きを間違えないように注意します。元々付いていたCPUを取り外す際に、その向きをしっかり確認しておくと良いでしょう。
なお、CPUの天面にグリス残りがないか事前に確認し、汚れている場合は清掃しておきます。

続いてCPUクーラーを元通りに取り付けるわけですが、その前に熱伝導グリスを塗り直す必要があります。熱伝導グリスはネットショップ等で数100円程度から売られていますので、事前に購入しておきます。
メルカリ等でもほぼ最低価格で売られていますので、そちらから入手しても良いでしょう。とりあえず、日ごろから一本常備しておくと、いざという時に慌てなくて済みます。

グリスは、CPUの天面中央付近に米粒大の量を乗せ、上からCPUクーラーを乗せて圧着する方法が一般的のようです。ただし、グリスの状態等によってはグリスが均一に広がらず、ムラができてしまう場合があるかもしれません。また、グリスの付け方により、十分な量が得られなかったり、逆に量が多すぎてはみ出してしまう場合があるかもしれません。

私の場合は、クーラーの底面にグリスを乗せ、使わなくなったプラスティック製ポイントカード等のヘリで薄く均一に伸ばす方法を採っています。
これならば、グリスの状態によって塗りムラが生じる危険性はありませんし、CPUの天面全体を均一に覆うことができます。クーラー側に余分なグリスが残ってしまいますが、液だれするようなものではないので問題ないでしょう。

グリスを塗り終えたら、CPUクーラーを元通りにセットして、4隅のネジを締めます。この時、圧力が偏らないように、対角線上のネジを交互に少しずつ時計回りに締めていくようにします。
ネジは必要な締め付け量に達すると、それ以上回らないようになっています。最後まできっちり締めることが重要です。また、コネクタを取り外した場合は、それを確実に元通りに刺しておくことを忘れないようにします。

CPUの交換が無事終わりましたら、ケースを閉めて各種コードを元通りにつなぎ、電源スイッチを入れます。その際、BIOS画面に入るかどうかのメッセージが出て、処理が一時停止する場合がありますが、通常起動を選べば大丈夫です。

無事、Windowsが立ち上がれば、CPU交換は成功です。設定を開き、システムのバージョン情報を確認しましょう。デバイスの仕様で、プロセッサ名が変わっているはずです。CPUのクロックも交換後のものに代わっていますので、元々低クロックのCPUを使っていた場合、コア数アップ以外にクロックアップの効果も得られることになります。

後半ちょっと余談が入りましたが、これらの工夫により、7~8年前のミドルクラスパソコンと同程度以上の性能を有するパソコンを、1万円に満たない費用で入手することが可能になります。
なお、Windowsのクリーンインストール等につきましては、ソフト編で説明したいと思います。

最後に、CPUの交換につきましては、パソコン本体に重大な支障を来たす可能性もありますので、あくまで自己責任にてご検討ください。
また、私の我流かつ拙い方法を鵜呑みにせず、他のきちんとした解説文書等をご参照くださいますようお願い申し上げます。

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