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ゴールドラッシュ [投資・経済全般]

今に始まったことではありませんが、金の歴史的な高騰を背景に、金の買い取りショップが増殖しています。
この現象をトレード的に捉えると、次のようになるのではないかと思います。

なお、これはあくまで金の買い取りという行為を、トレードと対比して考えただけであり、実際のビジネスモデルとは異なっているかも知れません。
また、買い取った金製品は、比較的低コストで、流動性の高い金塊に変えることができるものとします。

まず、金の買取価格ですが、当然、直近市場価格よりも非常に安くなっているものと思われます。金塊への加工コスト、あるいはそのような処理を行なう中間もしくは最終業者への売却価格が存在するわけですが、買取価格は、少なくとも直近市場価格から、それらのコストや経費を差し引いた価格以下でなければなりません。

また、それだけでは利益が出ませんから、当然、さらに利益分を差し引くことになります。加えて、金価格は常に変動するわけですから、その下落リスクを考慮してやる必要もあるでしょう。
そう考えると、一介の金買取業者としては、直近市場価格よりも随分と低い買取価格を提示することになるでしょう。

このような業態は、恐らく随分以前から存在していたと思われますが、最近の顕著な傾向としては、金相場が大幅な上昇トレンドの最中にあるということです。
すなわち、上述の下落リスクが収益機会に転じているということです。

そのため、従来は金を買い取ったら、市場価格が下落する前に、直ちに市場などで売却して利ざやを稼いでいたものが、最近では、売却を急がないことで利を膨らませることができる可能性が高い、ということになります。

これは、トレードで言えば長期投資ということになります。それに対して、従来は短期投資、あるいは可能であればデイトレードということになるでしょうか。
でも、このようなトレードが可能であるとすれば、これほどおいしいものはありません。

何といっても、比較的流動性のある優良株を、時価の何割引きかで購入するようなものなのですから。仮に1週間程度、拘束期間があったとしても、長期的に見ればトータルで損失になる可能性は極めて低いでしょう。

それに加えて、相場は上昇トレンドの最中にあるわけです。そのため、本来は不利に働きかねない拘束期間も、平均的には有利に働く可能性が高くなります。
これは、期待利益を上に押し上げる働きを持つことでしょう。こんなおいしい話はありませんね。

しかし、上昇トレンドはいつかは終わりを迎えます。それに加えて、過当競争により、下落リスクの圧縮や保有期間の長期化が進むかもしれません。
そうなると、バブルがはじけるのは時間の問題です。サラ金業界のように、この業界も近いうちに破綻するのかもしれません。

あ、、、これはあくまでトレードで考えたら、という話でした。実際の業界とは一切関係なく、あくまで想像上の話ですのでご注意ください。
もちろん、古くからある貴金属店のように、健全な会社も多く存在することでしょう。

ちなみに、買い取られた金製品は、ほとんどが溶かされて金塊へと姿を変えるでしょう。そのため、質屋やリサイクルショップなどへの売却とは異なり、後で取り戻すことは困難です。
大切な思い出の品などを、安易な気持ちで金買取業者に売り渡すことは、できれば避けたいところです。

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