VAIO、天寿を全うす

先日来、動作が不安定だったVAIO（PCV-MXS2R）が遂に動かなくなりました。パソコンを立ち上げると、最初はきちんと動作するのですが、しばらくすると突然ブラックアウトして、一切反応しなくなります。

最初はディスプレイ出力の問題かと思っていたのですが、他のパソコンからLAN経由でアクセスしてもつながりません。
そのため、マザーボード周りの故障だと思われます。

原因はメモリかCPUか、あるいはそれ以外か分かりませんが、もう10年近く現役で頑張って来てくれたこともあるため、無理に延命処置をすることなく、そのまま役目を終えてもらうことにいたしました。

思えば、最初の頃は、映像や音楽は元より、エクセルやネットサーフィンなど、現役バリバリで活躍してもらいました。最近でこそ、仕事関係の処理は他のパソコンに譲りはしたものの、平日はほとんど毎日電源を入れられ、常に映像や音楽を流し続けてくれました。

これまでにも様々な不調に見舞われながら、何とか乗り越えてきました。最初はMDドライブが故障したのですが、その代わりにミニコンポのジャンク品を購入して凌ぎました。
その後、HDD容量や処理速度の不足には、大容量HDDへの交換やメモリの増設で対応しました。

その後、テレビチューナーが故障しテレビ録画ができなくなったのですが、他のパソコンにワンセグチューナーを導入することで、代替しました。
さらに、FMチューナーにも雑音が乗るようになったのですが、ミニコンポへの録音で対処しました。

実は最近、FMチューナーの調子が良くなり、再びVAIOで録音していたのですが、先日また不調に陥ったところです。
その最大の原因は、大元の電波状況なのですが、あれこれとアンテナをいじくり回していた最中に、VAIOは動作しなくなりました。

変な話ですが、「自分のためにもうこれ以上余分な手間をかけないで欲しい」と言って、逝ったように感じます。
いずれにしましても、FM放送が良好に聴取できるのは、VHFアンテナを撤去する今年の7月までの予定ですので、遅かれ早かれVAIOの役目は終わっていたのかもしれません。

私が最初に購入したパソコンは富士通のFM7なのですが、それ以降、AV機能の充実したパソコンを使い続けてきました。
FM7シリーズからFM-TOWNSに乗り換え、その後Gatewayのノートパソコンを追加し、そしてVAIOが加わりました。

今でこそ、テレビチューナー内蔵パソコンは普通に見られますが、以前はかなり特殊な部類でした。また、FM放送が聴け、それをHDDやMDに録音できるパソコンなんて、VAIO MXシリーズ以外にはありませんでした。
それだけに、VAIOに対しては特別な思いがありました。

さて、VAIO内のデータに関しては、重要なものは全て他のパソコンにバックアップしてありますし、最近はVAIOで重要なファイルを管理することもありませんでしたので、VAIOが使えなくなって仕事に支障が出るということはありません。

ただし、今まで1/3近くの情報表示を担ってきたパソコンが使えなくなることで、作業効率が大幅に低下していることも事実です。
そこで、当面のつなぎとして、IOデータのサイトで2万円強のユーズドPCを注文しました。

これはDELL製で、HDDは80GB、光ドライブはCD-ROM、ディスプレイ出力はアナログRGBしかないのですが、CPUがCore2Duo E6600（2.4GHz）、メモリが2GBであることから、購入を決めました。
他のサイトで中古PCの価格を調べたのですが、コストパフォーマンスは最大だと思います。

HDDはVAIOから移管し、DVDドライブは別途購入する予定です。問題はディスプレイですが、VAIOのものをそのまま使用し、パソコン本体にグラフィックボードを増設して対応することにしました。購入するパソコンは、電源容量が300Wしかなく、拡張スロットがロープロファイルなのですが、最近は安価で良いグラフィックボードがあるようです。

そんなこんなで、VAIOは天寿を全うして役目を終え、代わりに味気ないDELL製パソコンが加わることになりました。
それにしても、2万円強でデュアルコアは十分安いのでしょうが、私の主力PCであるGatewayマシンは、2年半前でフルセット4万円強でした。今でも驚異的な低価格です。

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