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明日のために~その5~ [システム作成講座]

これまで4回に渡って、ワークシート(ブック)から他のブックのセルを参照する方法について述べてきました。
しかし、参照先を変更したい場合、いちいちセルの内容を書き換えていたのでは面倒です。そこで、参照先を簡単に変更する方法について、考えたいと思います。

その前に、前回までのおさらいとして、もう一度、株価データシートを参照するブックを作成してみましょう。
ただし、今回は株価データシートの一部をそのまま反映させるのではなく、シートの全体を、列や行をちょっとずらして参照することにします。

具体的には、日付や始値などと表示されているラベル行を16行に設定します。そして、18行目から実際のデータを参照するようにします。
また、データ日数は別途計算可能ですので、参照対象から除外し、C列以降を左に一つずつずらします。

と言いましても、いきなりそのようにブックを作成するのは難しいかもしれませんので、先ずは前回までに作成した40行までしか参照していないブックを用いましょう。
ブックを保存していない方は、これまでのコラムを参考に、もう一度作成してみてください。

ブックを用意しましたら、ファイル名は何でも構いませんが、とりあえず「システムシート01.xls」とでもして保存してください。
準備ができましたら、それを上述したフォーマットに加工していきましょう。

まずは、全ての行に渡って株価データを参照する必要があります。システムシートのG3セルを見てください。そこには、株価データシートの直近行の値が記されています。
そこで、40行全体を選択し、それを直近行までコピーすることにします。そうすれば、株価データシート全体を参照することができるはずです。

システムシート左端の"40"という数字をクリックしてください。すると、行全体が反転表示されるかと思います。
そのまま、上部の編集メニューから「コピー」を実行します。すると、行全体が点線で囲まれるかと思います。

続いて、編集メニューから「ジャンプ」を選択し、参照先欄に"Axxxx"(xxxxは直近行の値)と入力して、OKボタンを押します。
すると、Axxxxセルが選択された状態になります。

その状態で右端のスクロールバーを一番上に持っていき、ワークシートの最上部を表示します。その後、Shiftキーを押しながらA41セルを選択すると、A41セルからAxxxxセルまでが選択された状態になります。

そこで、編集メニューから「貼り付け」を実行すると、株価データシート全体がシステムシートから参照されます。
実際にスクロールバーを移動させて、全てのデータが表示されているかどうか確認してみましょう。なお、選択範囲をクリアするために、例えばA1セルを選択してください。

次に、データ開始行を18行に変更します。システムシートの4行全体(シート左端の"4")を選択し、その後、Shiftキーを押しながら16行全体(シート左端の"16")を選択します。
すると、4行から16行までが反転表示されますので、その状態で挿入メニューから「行」を実行してください。

4~16行に空白行が挿入され、17行目にラベル、18行目以降に株価データが表示されたことと思います。それらを確認すると、株価データシートの5行目以降が、システムシートの18行目以降に、そのままシフトしていることが分かります。

まだこれで完了ではありません。続いて、ラベル行(17行)の移動を行ないましょう。これを16行に移動します。
慣れてくればドラッグするだけで良いのですが、ここではきちんとした手順でやってみましょう。

まず、17行全体を選択します。方法は今までと同じです。続いて編集メニューから「切り取り」を実行します。コピーの時と同じように、選択範囲が点線で囲まれます。
そして、A16セルを選択した後、編集メニューから「貼り付け」を実行します。すると、ラベル行が16行に移動したかと思います。

同様に、F1~G3セルおよびB2~C2セルの内容も移動させましょう。
まず、F1~G3セル全体を選択します。やり方はこれまでと同じです。F1セルを選択した状態で、Shiftキーを押しながらG3セルを選択します。すると、選択範囲が反転表示されます。

続いて、編集メニューから「切り取り」を実行し、その後、F5セルを選択してください。そして、編集メニューから「貼り付け」を実行すれば、F1~G3セルの内容が、F5~G7セルに移動します。
同様に、B2~C2セルの内容を、C5~D5セルに移動してみてください。

最後に、データ日数(B列)を削除します。まず、B列全体を選択します。シート上端の"B"をクリックしてください。
続いて、編集メニューから「削除」を実行します。すると、B列全体が削除され、C列以降が1列ずつ左にシフトします。見やすいように、A1セルを選択しましょう。

冒頭で述べたようなフォーマットになっているかどうか、確認してみてください。もしもおかしなところがありましたら、もう一度最初から順番に作成してみてください。
内容に問題なければ、この状態でシステムシートを一旦保存しておいてください。

これでようやく、トレーディングシステムを作成するための下準備が整いました。
今回は思いの外、内容が多くなったため、参照先を変更するところまでは辿りつけませんでした。それについては、次回以降で考えていきたいと思います。

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