アクティブスピーカー修理報告書 [家電]
先日、デュアルコアマシンに接続していたアクティブスピーカーの左スピーカーから異音がし、その後、音が出なくなりました。
実は以前から調子が悪く、騙し騙し使っていたのですが、遂に限界に達したようです。
このスピーカー(Panasonic EAB-MPC 55)はもう10年以上も使っているもので、さすがに寿命かとも思いましたが、可能であるなら修理してみようと考えました。
ただし、修理と言いましても、新たにお金を掛けたりせずに、手元にある材料や道具を用いてやってみて、それで駄目なら諦めるつもりでした。
以下に、その内容についてご報告いたします。
1.設置状況
・デュアルコアマシン背面のOUTPUT端子(ミニジャック)から、ステレオミニプラグケーブルを
用いてスピーカーに接続。途中、延長ケーブルを使用。
・パソコン出力端子とスピーカー入力端子(右スピーカー)間の距離は約1.5m。
・左右のスピーカー間の距離は約1.5m。
・左スピーカーは、モノラルミニプラグケーブル(約1.5m)を用いて右スピーカーに接続。その
ままだと長さに余裕がないため、100円ショップで購入した2mの延長ケーブルを併用。
2.不良症状
・スピーカーの電源投入時に、左スピーカーから「バリバリ」という異音がする。
・各コネクタの抜き差しを行なったところ、左スピーカーから音が出なくなった。
3.原因調査
・スピーカーのヘッドホンジャックにヘッドホンを接続したところ、左右から音が出る。
⇒パソコンとスピーカー間の接続に問題はない。アンプも正常。
・左スピーカーにつないだ延長ケーブルを外し、直に接続したところ、音は出ない。
⇒延長ケーブルは原因ではない。
⇒右スピーカーの出力ジャック、もしくは左スピーカー(本体orケーブルorプラグ)が原因。
・左スピーカーのプラグ周辺を調べたところ、プラグの破損が判明。
⇒プラグの中心(プラス端子)が本体から抜ける。断線。
4.対策検討
・左スピーカーのプラグをケーブルごと交換。
⇒一番確実だが、新たなコストが発生。
・抜けたプラグ中心を元に戻し固定。
⇒一度は上手くいったが、すぐに再発。
・左スピーカーのプラグ部分と延長ケーブルのジャック部分を切り外し、両ケーブルを直に接続。
⇒延長ケーブルが細く、接続に問題が生じる可能性あり。
⇒駄目元で実施。
5.修理
・左スピーカーのケーブルを途中で切断し、被膜を剥がす。
⇒通常の平行線のため、作業は容易。ハサミのみで実施。
・延長ケーブルを途中で切断し、被膜を剥がす。
⇒細い糸が縒り込まれた絶縁被膜付き銅線。赤被膜と白被膜の2種類。
・糸を外して銅線をむき出しにし、赤被膜線と白被膜線を分別。
⇒それぞれの縒りをほぐして、銅線を揃える。
・銅線に対してカッターの刃をほぼ垂直に当て、被膜をこそぎ落とす。
⇒半田があれば、玉半田を作ってそこに銅線を通すことにより、被膜を除去できる。
・赤と白両方の被膜をこそぎ落としたら、左スピーカーのケーブルとそれぞれ縒り合わせる。
⇒極性を合わせる。基本的には赤がプラス、白がマイナス。分からない場合は、軽く縁って実
際に音を聞き判断。極性が逆だと、音像が凹んだ感じになる。
・正常に音が出ることを確認したら、絶縁テープ(ビニルテープ)で両ケーブルを固定。
⇒「ザー」というノイズが入る場合は、被膜除去が不十分。
⇒「ブチブチ」というノイズが入る場合は、接触不良。要縒り直し。
6.確認
・実際に音を出し確認。結果良好。
⇒ノイズの有無。ケーブルを動かしても変化しないか。電源ON/OFF。等。
7.注記
・半田があれば、以上の作業は確実かつ容易になる。
・音に拘るのであれば、100円ショップのケーブルは使わず、きちんとしたものを使うべき。
以上
実は以前から調子が悪く、騙し騙し使っていたのですが、遂に限界に達したようです。
このスピーカー(Panasonic EAB-MPC 55)はもう10年以上も使っているもので、さすがに寿命かとも思いましたが、可能であるなら修理してみようと考えました。
ただし、修理と言いましても、新たにお金を掛けたりせずに、手元にある材料や道具を用いてやってみて、それで駄目なら諦めるつもりでした。
以下に、その内容についてご報告いたします。
1.設置状況
・デュアルコアマシン背面のOUTPUT端子(ミニジャック)から、ステレオミニプラグケーブルを
用いてスピーカーに接続。途中、延長ケーブルを使用。
・パソコン出力端子とスピーカー入力端子(右スピーカー)間の距離は約1.5m。
・左右のスピーカー間の距離は約1.5m。
・左スピーカーは、モノラルミニプラグケーブル(約1.5m)を用いて右スピーカーに接続。その
ままだと長さに余裕がないため、100円ショップで購入した2mの延長ケーブルを併用。
2.不良症状
・スピーカーの電源投入時に、左スピーカーから「バリバリ」という異音がする。
・各コネクタの抜き差しを行なったところ、左スピーカーから音が出なくなった。
3.原因調査
・スピーカーのヘッドホンジャックにヘッドホンを接続したところ、左右から音が出る。
⇒パソコンとスピーカー間の接続に問題はない。アンプも正常。
・左スピーカーにつないだ延長ケーブルを外し、直に接続したところ、音は出ない。
⇒延長ケーブルは原因ではない。
⇒右スピーカーの出力ジャック、もしくは左スピーカー(本体orケーブルorプラグ)が原因。
・左スピーカーのプラグ周辺を調べたところ、プラグの破損が判明。
⇒プラグの中心(プラス端子)が本体から抜ける。断線。
4.対策検討
・左スピーカーのプラグをケーブルごと交換。
⇒一番確実だが、新たなコストが発生。
・抜けたプラグ中心を元に戻し固定。
⇒一度は上手くいったが、すぐに再発。
・左スピーカーのプラグ部分と延長ケーブルのジャック部分を切り外し、両ケーブルを直に接続。
⇒延長ケーブルが細く、接続に問題が生じる可能性あり。
⇒駄目元で実施。
5.修理
・左スピーカーのケーブルを途中で切断し、被膜を剥がす。
⇒通常の平行線のため、作業は容易。ハサミのみで実施。
・延長ケーブルを途中で切断し、被膜を剥がす。
⇒細い糸が縒り込まれた絶縁被膜付き銅線。赤被膜と白被膜の2種類。
・糸を外して銅線をむき出しにし、赤被膜線と白被膜線を分別。
⇒それぞれの縒りをほぐして、銅線を揃える。
・銅線に対してカッターの刃をほぼ垂直に当て、被膜をこそぎ落とす。
⇒半田があれば、玉半田を作ってそこに銅線を通すことにより、被膜を除去できる。
・赤と白両方の被膜をこそぎ落としたら、左スピーカーのケーブルとそれぞれ縒り合わせる。
⇒極性を合わせる。基本的には赤がプラス、白がマイナス。分からない場合は、軽く縁って実
際に音を聞き判断。極性が逆だと、音像が凹んだ感じになる。
・正常に音が出ることを確認したら、絶縁テープ(ビニルテープ)で両ケーブルを固定。
⇒「ザー」というノイズが入る場合は、被膜除去が不十分。
⇒「ブチブチ」というノイズが入る場合は、接触不良。要縒り直し。
6.確認
・実際に音を出し確認。結果良好。
⇒ノイズの有無。ケーブルを動かしても変化しないか。電源ON/OFF。等。
7.注記
・半田があれば、以上の作業は確実かつ容易になる。
・音に拘るのであれば、100円ショップのケーブルは使わず、きちんとしたものを使うべき。
以上
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