SSブログ

ファイルバックアップ方法について [パソコン]

日々更新している株価データやシステムは非常に重要であり、毎日のバックアップが欠かせません。それ以外にも、場帳や現金出納帳、検討用システムやブログ記事等、バックアップが必要なファイルは山ほどあります。

私の場合、それらを複数のパソコンにまたがって保存し、更新しているわけですから、日々のバックアップもかなり複雑なものとなってしまいます。

1台のパソコンで全ての処理を行なえば、そのパソコンから他のパソコン、もしくはバックアップ用メディアにデータをコピーするだけで済むのですが、ブログ記事作成はVAIO、株価データ更新やシステム開発はGatewayマシン、システム更新はCore2Duoマシンと使い分けている関係で、単純にファイルをコピーするだけでも大変な手間が掛かってしまいます。

そこで役に立つのが、バッチファイルです。これは通常、Windowsのコマンドプロンプトから実行可能なコマンドを一まとめにしたテキストファイルで、例えばデスクトップなどに置いておき、それをダブルクリックして実行することができます。

これは例えば、次のように記述します。ここでは1行のみですが、コピーするドライブやフォルダの数に応じて、次行以降に同様に記述していきます。

%windir%\system32\xcopy.exe D:\株式\*.* E:\株式\ /e /d /h /r /y /c

メモ帳にこのように記述し、適当なファイル名に拡張子をBATとして保存すれば、以降このファイルをダブルクリックすることで、Dドライブの株式フォルダ内の全ファイルが、Eドライブの株式フォルダ内にコピーされるようになります。

最初の「%windir%\system32\xcopy.exe」は、システムドライブにあるXCOPYコマンドを実行するということです。
これにより、どのドライブを参照していても、システムドライブのXCOPYが実行されます。

続く「D:\株式\*.*」は、コピー元のファイル名をフルパス表示したものです。ここではワイルドカードを使うことで、株式フォルダ内にある全ファイルをコピー元としています。
特定のファイルのみをコピーする場合は、ワイルドカードを用いずにファイル名を指定します。

3番目の「E:\株式\」は、コピー先のフォルダをフルパス表示したものです。ここではファイル名を指定する必要はありません。コピー元のファイル名が、そのままコピーされることになります。

最後の「/e /d /h /r /y /c」は、XCOPYコマンドのオプションで、この設定によりコピーに際して様々な条件を付加することができます。

「/e」を付けると、サブディレクトリ(サブフォルダ)およびその中のファイルもコピーします。その際、コピー元が空のフォルダであっても、コピー先にそのフォルダを作成します。

「/d」を付けると、コピー先に同名ファイルが存在する場合、コピー元の日付が新しい場合のみ上書きコピーします。

「/h」を付けると、隠しファイルやシステムファイルもコピーします。

「/r」を付けると、読み取り専用ファイルに対しても上書きコピーします。

「/y」を付けると、上書きコピーをする際に確認メッセージを表示しません。

「/c」を付けると、コピー中にエラーが発生してもコピーを続行します。

通常はこれらを半角スペースで区切って記述すればいいのですが、コピー対象によっては「/e」オプションを付けない方がいい場合もあります。

私の場合は、関連する全てのファイルを一旦Core2DuoパソコンのDドライブに集約し、そこからあらためて各パソコンにファイルをコピーしています。
そして、最後にバックアップ専用のポータブルHDDにファイルをコピーします。

その際重要なのは、各パソコンのフォルダ構造を統一しておくことです。もちろん、これは必須ではありませんが、フォルダ名に統一性がないと、思わぬコピーミスを犯し易くなります。
異なったフォルダ内に同名ファイルがある場合、重要なファイルを他の同名ファイルで上書きしてしまうといった危険性が高まります。

なお、異なるパソコン間でデータをやり取りする場合は、それらのパソコンのドライブをネットワークドライブに設定しておく必要があります。
バッチファイル内で、ネットワークドライブに割り当てたドライブ名を指定することで、通常のドライブ間のコピーと同様に扱うことができます。

ちなみに、一部のスイッチングハブでは省電力のために、一定時間ネットワークへのアクセスがないと、次にアクセスがあるまでそのポートを休止する機能がついています。
上述のバッチファイルでネットワークドライブにアクセスする際、それが認識されずにコピーが正常に行なわれない場合があります。

そのような時は、バッチファイルの先頭にネットワークドライブのドライブ名を、例えば「M:」というように記述しておくことで、問題を回避することができます。

以上、ファイルバックアップ方法について述べました。市販もしくはフリーの優秀なバックアップ・コピーツールも数多く存在しますが、複数のパソコンにまたがったファイルを相互コピーする必要がある場合などは、バッチファイルを組むのが一番確実ではないかと思います。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。