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デフレ社会の歩き方 [雑感]

先日、久し振りにCDをレンタルしました。あまりに久し振りなので、最近の相場というものが分からないのですが、旧版アルバム4枚7泊8日で1,000円でした。
1枚当たり250円ということになりますが、どんなものなんでしょう。

レンタルしたCD(に含まれる音楽)は、私的利用の範囲内であれば録音して保存可能であると解釈していますが、現状の補償金制度の問題に立ち入ると話が難しくなりますので、厳密な解釈は避けたいと思います。

何にしましても、レンタルに関してはレンタル業者が補償金をユーザーから徴収(レンタル料金に上乗せ)して、権利団体に支払っているようですので、額の多少は別として、とりあえずは著作権者への権料支払いは行なわれているものと思います。

レンタルの場合はいいのですが、中古販売の場合は著作権料の補償に関する法整備がなされておらず、恐らく著作権者への還元は行なわれていないものと考えられます。
しかし、これだけ中古販売が一般化してくると、様々な軋轢が生じてくることは、想像に難くありません。

ちなみに、先日、ブックオフで中古CDを購入したのですが、こちらは5枚で1,000円でした。通常価格は1枚500円だったのですが、在庫一掃のためか、土日限定で前記価格になっていました。
もちろん、レンタルCDと比べれば平均的により古い製品が多いわけですが、それでも1枚200円で所有することまでできるわけです。

私くらいの年代になりますと、最近の歌はさっぱり分かりませんので、中古CDの楽曲くらいが丁度いい、ということになります。
CDは物理的な存在ですから、もちろん寿命はあります。すなわち、古くなればそれだけ製品価値が落ちることは、仕方がないことかもしれません。

しかし、CDに収められた楽曲そのものは著作権物であり、内容にもよりますが、必ずしも時間の経過と共に陳腐化するというようなものではありません。
すなわち、本来であればそれが営利目的で流通する過程において、著作権者にも代償が支払われるべきであるとも言えます。

楽曲そのものが物理的に再生できないような状態であれば、そこに商品価値はありませんが、もしも再生が可能な状態であれば、現在はいくらでも物理的に保存する手段があります。
すなわち、楽曲そのものに商品価値がある限り、そのCDに関わる著作権者の権利もまた保証されるべきなのかもしれません。

個人的には、CDだけでなくDVDや書籍も含めた著作権物の販売に関しては、それが中古であろうと、その販売価格に一定の割合で著作権料を付加することが妥当なのではないかと考えます。
もちろん、多くの反対意見はあるでしょうし、それが様々な現行制度と折り合いが悪い状態にあることも分かります。

しかし、デフレ社会においては、循環的な経済構造を積極的に取り入れて行くことが、社会の疲弊を和らげるために必要なのではないかと考えます。
そしてそのためには、現在の不合理な循環構造を、より合理的なものにしていく取り組みが必要なのではないかと思ってしまうわけです。

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コメント 2

スタートアップ


はじめまして・・、GEO(ゲオ)だと、旧作全100円勿論7泊8日でやっていますよ。
参考までに・・・。
by スタートアップ (2009-12-01 12:58) 

Kフロー

スタートアップさん、はじめまして。
貴重な情報ありがとうございます。今後の参考にさせていただきます。

by Kフロー (2009-12-01 18:57) 

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