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初期トレンドを捉えるには [投資・経済全般]

昨日のコラムで、トレンドフォロー戦術においては、頭と尻尾をくれてやる必要があることを述べました。
例えば上昇トレンドの発生を確認してから買い参入し、終了を確認してから手仕舞いする場合、どうしてもそれぞれの確認までにタイムラグが生じてしまいます。

逆に言えば、タイムラグをどれだけ小さく出来るかが、どれだけ大きな収益を上げることが出来るかに直結してくるわけです。
もちろん、タイムラグに比べて十分に長い期間に渡ってトレンドが存在していれば、それだけ儲け易い相場ということになります。

また、実際のトレンドに対して、できるだけ長い期間追従して行くことも重要です。エントリー時のタイムラグを短くしたがために、いわゆる騙しにあってエグジット後のタイムラグが長くなってしまうようでは、元も子もありません。

そのような場合、騙しと気付いた直後にすかさず再エントリーすれば良さそうですが、そのようなことが何度も続くようですと、ロスの蓄積が馬鹿にならないほど大きくなってしまいます。
結局、そのトレンドに関わる最終的な収益は、非常に少なくなってしまうか、下手をするとマイナスになってしまうことだってあるわけです。

特に、数週間程度の短いトレンドが連続して発生し、その方向がころころ変わるようですと、トレンドフォロー戦術はかなり厳しい結果となるでしょう。
そうは言いましても、十分に長い期間のトレンドなど、滅多に発生するものではありません。

しかし、短い期間のトレンドであっても、そのトレンドの発生と終了を素早く捉える、すなわちタイムラグを極限まで短くすることができるならば、市場から収益を上げる機会は十分に多く存在することになります。

では、具体的にどうすれば、タイムラグを縮めることができるのでしょう。今回は、エントリー時のタイムラグについて考えたいと思います。
繰り返しになりますが、これはいかに素早くトレンドの発生を確認するかということであり、頭をどれだけ小さく出来るかということです。

トレンドの発生を捉えるには、大きく3つの方法があります。一つ目(①)はトレンドの発生を予測する方法、2つ目(②)は非トレンド状態からの脱却を捉える方法、そして3つ目(③)はトレンドの発生をじっくり確認する方法です。
タイムラグは、①と②が小さく、③が大きくなりますが、確実性はその逆になります。

①は言わずと知れた逆張りです。ここまで下がればそろそろ反発するだろうという予測に基いて、エントリーするわけです。
しかし、そのタイミングに絶対的な理由はなく、あくまで統計的にそうである(過去はそうだった)、といった程度のものでしかありません。

もちろん、最近は行動経済学に基いた検証も試みられているのかもしれませんが、本質的に予測可能な事象でないことは明らかです。
予測が不可能である以上、その精度にも自ずと限界があります。

②はいわゆるブレイクアウト手法です。株価が過去の一定期間のレンジをブレイクしたことを、トレンドの発生と捉えるわけです。
しかし、もちろんトレンドに発展せずに、元のレンジに戻ってしまう場合も多々あります。

この方法を採用する場合は、トレンドの発生が不発だったと分かった瞬間に、素早く損切りする必要があります。
そうでないと、いつまでもありもしないトレンドを追いかけて、損失を拡大して行くことになるでしょう。

③は、例えば移動平均を利用した手法です。この場合は、その期間を適切に設定することにより、かなり確実にトレンドの発生を捉えることができます。
しかし、その一方でタイムラグが大きいため、エントリーした時点ですでにトレンドは終了している場合があります。

現実的には、これらの3つの方法を選択、もしくは組み合わせることで、トレンドの発生を的確かつ素早く捉えることを追求していくわけです。

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