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トレンド終了の確認 [投資・経済全般]

昨日のコラムでは、トレンドの発生を確認してエントリーする方法について述べました。もちろん、その程度で語りつくせるほど簡単な話ではありませんが、一先ず置いておきます。
今日は、その対となる、トレンドの終了を確認する方法について、考えてみたいと思います。

トレンドの終了を確認する方法は、基本的にはトレンドの発生を確認する方法の裏返しとなります。すなわち、①トレンドの終了を予測する、②トレンド状態からの脱却を捉える、③トレンドの終了をじっくり確認する、の3つです。

ここで、①と③については、トレンドの発生を確認する方法と何ら変わりはありません。敢えて言うならば、これは売りエントリーする場合のトレンド発生を確認する方法です。
それに対して、②の方法は少し異なります。トレンド発生の確認では、トレンドのない状態が崩れた瞬間を捉えたわけですが、ここではトレンドが崩れた状態を確認するわけです。

これは、元々の命題とほとんど変わりません。すなわち、トレンドの終了を確認する方法は、トレンドが崩れた状態を確認する方法だと言っているようなものです。
これでは、何も言っていないことと同じになってしまいます。

さて、いったいどうしたものでしょう?

ここで、トレンドというものについてもう一度考えてみます。トレンドとは、株価が一定方向に継続的に変化する現象です。
言い換えるならば、ある期間に渡って株価が平均的に上昇もしくは下降すると共に、日々の株価の変動がさほど大きくない状態を指します。

これは、数学的に言いますと、特定期間の株価推移の回帰直線が一定以上の傾きを有するとともに、その回帰直線からの株価の平均的な乖離(標準誤差)がさほど大きくない状態を、トレンドと呼ぶことになります。

トレンドの要件として、回帰直線がどの程度以上の傾きで、標準誤差がどの程度以内の大きさであるかは、人それぞれです。
そこには明確な基準はありませんが、一般に強いトレンドであればそれだけリスクは限定的になり、弱いトレンドであればリスクは大きくなります。

もちろん、回帰直線の傾きが急峻で、標準誤差が小さいほど強いトレンドであると言えますが、それに加えて、どれだけの期間に渡ってそのトレンドが継続しているかも重要です。
ちなみに、それらを全て加味した指標を安定指数と称して、週末のコラムにてご紹介しています。

さて、話を戻しますと、トレンドが崩れた状態と言うのは、株価がこの標準誤差で設定された基準から外れた状態を指すことになります。
ただし、基準の設定範囲には明確な規定はありませんので、これもまた人それぞれということになります。

もしも株価分布が正規分布であると仮定するならば、標準誤差の2倍もしくは3倍程度を管理基準(トレンドライン)とすればいいかもしれません。
しかし、株価分布が正規分布であるという仮定は、残念ながら成り立たないようです。

また、株価そのものは日々の変動が極めて大きくなる場合があります。そこで、株価とトレンドラインの関係を判断材料にするのではなく、株価を加工した量(移動平均など)とトレンドラインとの関係を判断材料にしても良いかもしれません。

ちょっと中途半端ですが、今日のところはこれで失礼いたします。

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