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システム開発について思うこと [システムトレード]

可変ポジションシステムは、ようやく大きな山場を越えました。これまでに何度か改定を行なってきたものの、その後いくつかの不具合が見つかり、なかなか先に進めませんでした。
特に、レバレッジを設定したり、買い増し等を含んだりした場合、全期間資産推移と運用後資産推移との間にズレが生じてしまうことが分かり、今までその解消に苦慮していました。

本日、ようやく問題点を解消することができ、研究所サイトに改定版を公開いたしました。これによって、今後は具体的なシステム仕様作りに取り掛かることになります。

レバレッジや手数料、様々な売買シグナル等に対して、システム全体に渡って無矛盾であることは、極めて重要です。
しかし、システムの機能が増せば増すほど、それらの整合性を維持することは困難になります。

買い増しや買い外し、売り乗せや売り外しを取ってみても、それらの売買パターンには実に様々な種類があります。
さらには、売買単位が整数ではない場合などもあり、極めて複雑な計算処理が必要となります。

例えば、0.6株を買い建てている時に、ドテンで1.5株を売り建てる、などという売買や、それに更に手数料やレバレッジが掛かったりするなど、非常に複雑多岐に渡ります。
その資産推移や性能指標を全期間に渡って正しく求めると共に、運用開始後の資産推移も整合させなければなりません。

これはエクセルだから難しい、いや簡単だ、などといった話ではなく、多分どのようなプログラム言語を用いたとしても、困難を極めるのではないかと考えます。
最初に仕様書ありきだとは思いますが、一から作り上げようとしたら、恐らく途方に暮れるのではないでしょうか。

私自身、2年以上掛けて「KFシステムクリエイター」をここまで進化させて来たのですが、その中のどの期間が欠如しても、現在の可変ポジションシステムには辿り着けなかったのではないかと思います。

そうやって築き上げたこのシステムであっても、全てを網羅しているわけではありません。基本的には日次データをベースとしたシステムであり、引け判定、翌日売買という制約があります。
時間軸を短縮すれば、1日2回程度の売買も可能ですが、さすがにデイトレードに対応するというわけではありません。

また、巷にあるシステムのように数多くの指標を組み合わせることが、ワンタッチで可能なわけでもなく、そのようなことをするためには、エクセルで計算式を作成する必要があります。
フィルタについても同様です。可変ポジションシステムになって、何種類かのフィルタを用意しましたが、基本的にはユーザーが計算式を記述する必要があります。

今後は、それらの溝をどの程度まで埋めていけるかが、開発に当っての一つの方向性になるのではないかと考えています。
しかし、それ以外の点、特に評価機能の豊富さと正確さという点に関しては、他のどのシステムにも負けない自信があります。

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