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トヨタ自動車の平均保有株価推移 [投資・経済全般]

2年振りくらいで、トヨタ自動車の平均保有株価を求めてみました。日経平均株価の平均保有株価は、毎週求めて週末に公表しているのですが、個別銘柄に関しては今までほったらかしでした。
サブプライムローン問題に端を発する一連の株価暴落局面において、個別銘柄の平均保有株価がどのように推移してきたのか気になるところではありました。

取り敢えず、日本を代表する企業の一つであるトヨタ自動車の平均保有株価推移を見ることで、同社株が現在置かれている状況を確認してみたいと思います。
それでは早速結果を見てみましょう。なお、これまでの推移が分かりやすいように、チャート期間が1993年11月以降の長期、2002年1月以降の中期、そして直近1年間の短期の3つを示します。
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株価は2003年に一旦底を打った後、2007年前半までは上昇基調にありましたが、2007年10月に短期平均保有株価が中期平均保有株価を完全に下抜けると、そのまま下降トレンド入りを鮮明にしました。
そして2008年始めに長期平均保有株価をも割り込むと、それは決定的になります。

その後、2008年9月には中期が長期を割り込んで、完全な下降トレンドとなり、その直後にリーマンショックから派生する株価暴落を迎えます。
その過程で、鉄板だと思われてきた出来高加重平均をあっさりと下抜け、その後半年に渡って株価は3千円前後で低迷しました。

今年の4月以降、株価は大きく戻しましたが、ここ最近は上値を抑えられた展開となっています。大きな抵抗線となっているのが、出来高加重平均と中期平均保有株価であり、この辺りの位置関係は、日経平均株価の場合と大きく異なっています。

日経平均株価の場合は、出来高加重平均がかなり上に位置しているため、そこまでは大きな抵抗力を受けることなく上昇することができると考えられます。
しかし、トヨタ自動車の場合は、サブプライム以前の株価上昇があまりにも急激だったため、出来高加重平均が低い水準に据え置かれ、それが今現在の重石となっています。

ただ、中期平均保有株価や出来高加重平均は、直近においてほぼ水平となっており、株価が今の水準を維持できれば、これらの抵抗線の突破も不可能ではないかもしれません。
そうなれば、次のターゲットは長期平均保有株価の4,400円近辺ということになりそうです。

なお、チャートをご覧いただくと分かりますように、トヨタ自動車の株価は短期平均保有株価の±2標準誤差の範囲内で推移する傾向があります。
株価の急落もしくは急騰局面では、これらのラインが参考になるかもしれません。

以上、今日はトヨタ自動車の平均保有株価について考えてみました。他の銘柄についても、機会があれば検討してみたいと思います。
なお、KFシステムクリエイターのユーザーの方は、研究所サイトから平均保有株価や最適トレンドラインの計算シートをダウンロードすることが出来ますので、興味のある方はご確認ください。


PS.本日、研究所サイトにて改定システムを公開いたしました。ユーザーの方はダウンロードをお願いいたします。なお、アップグレードマクロの改定はもう少しお待ちください。

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