VBAで正規表現を用いるための解説書 [システムトレード]
以前ご紹介したことのある「Excel VBAで極めるシステムトレード」の続編が出版されていたので、早速購入しました。
今回は、「最強パワーアップ編」と銘打って、VBAの正規表現を用いてサイトから株価データを取得する方法等について、詳細に解説されています。
前著においても、株価データを取得する方法が示されていましたが、それはWebクエリを使用するものであり、インターネットエクスプローラ(IE)7では使えないものでした。
今回は、正規表現を用いることにより、IEのバージョンを選ばずに、かつ高速に、株価データを取得する方法を紹介しています。
もちろん前著同様、マクロのサンプルを収めたCD-ROMも付属しており、それを用いれば(それでは勉強になりませんが)、書籍からマクロを書き写すことなく、株価データ取得マクロやその他の有用なツールを使ってみることができます。
正規表現というと、何か取っ付き難い印象を持つことと思います。私もその一人であり、正直言って、データベースの検索に用いるくらいの認識しかありませんでした。
本書を熟読したわけではなく、ざっと目を通しただけなのですが、「正規表現を使用した株価データ取得」の意味を、まだよく理解していません。
KFシステムクリエイターで採用している株価データ取得方法は、"InternetExplorer.application"を呼び出して行う方法ですが、本書で用いている方法は、"Microsoft.XMLHTTP"と"VBScript.RegExp"を呼び出しています。不勉強で申し訳ありませんが、残念ながらこれらのオブジェクトがどのような作用を持つのか分かっていませんでした。
VBScriptの解説書によると、RegExpオブジェクトは正規表現を使って文字列を操作するためのオブジェクトであり、これを利用することで、株価データサイトから効率的に株価データ部分を抽出することができるということのようです。
確かに、私が用いているデータ取得更新マクロでは、いろいろなタグを調べた上で、かなりアクロバティックな方法で目的のデータを抽出していますが、RegExpオブジェクトを用いれば、それが大いに簡略化されることが期待できます。
ちなみに、XMLHTTPオブジェクトについては、対象とするWebページ全体のテキストを取得するためのオブジェクトのようです。
これは、InternetExplorer.applicationと同様の作用を示すものと思われます。
本書のマクロをそのまま用いただけでは、最大で過去600日の株価データしか取得できず、そのままではトレーディングシステムに利用するのは難しいのですが、VBAの知識があれば、データ取得日数を増やすことは容易にできるのではないかと思います。
株価データ取得マクロ以外にも、前著に載らなかった様々な分析ツールが紹介されています。また、前著マクロのバージョンアップ情報も掲載されています。
面白いところでは、エクセルに標準搭載されているチャートを用いずに、オリジナルのチャートをマクロで作成する方法が、詳細に解説されています。
内容的には、前著同様、マクロ解説のオンパレードで、VBAの知識のない方が読むには厳しいものとなっています。
しかし、前著を購入された方はもちろん、VBAで正規表現を学びたいという方にとっては、格好の教材になるものと考えます。
今回は、「最強パワーアップ編」と銘打って、VBAの正規表現を用いてサイトから株価データを取得する方法等について、詳細に解説されています。
株解析チャートから自動発注ロボットまで! Excel VBAで極めるシステムトレード
- 作者: 井領 邦弘
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2008/01/12
- メディア: 大型本
新・Excel VBAで極めるシステムトレード~最強パワーアップ編
- 作者: 井領 邦弘
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2009/03/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
前著においても、株価データを取得する方法が示されていましたが、それはWebクエリを使用するものであり、インターネットエクスプローラ(IE)7では使えないものでした。
今回は、正規表現を用いることにより、IEのバージョンを選ばずに、かつ高速に、株価データを取得する方法を紹介しています。
もちろん前著同様、マクロのサンプルを収めたCD-ROMも付属しており、それを用いれば(それでは勉強になりませんが)、書籍からマクロを書き写すことなく、株価データ取得マクロやその他の有用なツールを使ってみることができます。
正規表現というと、何か取っ付き難い印象を持つことと思います。私もその一人であり、正直言って、データベースの検索に用いるくらいの認識しかありませんでした。
本書を熟読したわけではなく、ざっと目を通しただけなのですが、「正規表現を使用した株価データ取得」の意味を、まだよく理解していません。
KFシステムクリエイターで採用している株価データ取得方法は、"InternetExplorer.application"を呼び出して行う方法ですが、本書で用いている方法は、"Microsoft.XMLHTTP"と"VBScript.RegExp"を呼び出しています。不勉強で申し訳ありませんが、残念ながらこれらのオブジェクトがどのような作用を持つのか分かっていませんでした。
VBScriptの解説書によると、RegExpオブジェクトは正規表現を使って文字列を操作するためのオブジェクトであり、これを利用することで、株価データサイトから効率的に株価データ部分を抽出することができるということのようです。
確かに、私が用いているデータ取得更新マクロでは、いろいろなタグを調べた上で、かなりアクロバティックな方法で目的のデータを抽出していますが、RegExpオブジェクトを用いれば、それが大いに簡略化されることが期待できます。
ちなみに、XMLHTTPオブジェクトについては、対象とするWebページ全体のテキストを取得するためのオブジェクトのようです。
これは、InternetExplorer.applicationと同様の作用を示すものと思われます。
本書のマクロをそのまま用いただけでは、最大で過去600日の株価データしか取得できず、そのままではトレーディングシステムに利用するのは難しいのですが、VBAの知識があれば、データ取得日数を増やすことは容易にできるのではないかと思います。
株価データ取得マクロ以外にも、前著に載らなかった様々な分析ツールが紹介されています。また、前著マクロのバージョンアップ情報も掲載されています。
面白いところでは、エクセルに標準搭載されているチャートを用いずに、オリジナルのチャートをマクロで作成する方法が、詳細に解説されています。
内容的には、前著同様、マクロ解説のオンパレードで、VBAの知識のない方が読むには厳しいものとなっています。
しかし、前著を購入された方はもちろん、VBAで正規表現を学びたいという方にとっては、格好の教材になるものと考えます。
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