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時間的価値売買シート[修正版] [投資・経済全般]

6月22日のコラムで、時間的価値の変化に基づいた売買タイミングを計るためのエクセルシートについて報告した。しかし、ここ1~2週間のように、日経平均が15,000円前後を行き来するような相場環境では、先日のコラムで紹介したような、時間経過と共に損切り基準を切り上げる方法では、無用な損切りを行ってしまう可能性が高くなる。

そこで、最低保有日数と同様の考えを用い、損切り猶予日数を設定できるようにしたので、以下に報告する。なお、従来の最低保有日数は利確猶予日数と呼び名を変え、損切り猶予日数とは独立して設定できるようにした。

売買シートの一例と、それをチャート化した結果を下に示す。
システムトレード_売買シート
システムトレード_利確猶予日数
従来のシートからの変更点は、9行目に新たに損切り猶予日数を追加挿入したこと(行挿入で従来より1行多くする)と、それに合わせてC列の計算式を作り直したことである。また、上述したようにA8セルの「最低保有日数」を「利確猶予日数」に修正している。

損切り猶予日数の期間中は、購入株価から損切り基準分だけ差し引いた金額を表示しており、猶予日数以上経過すると、損切り基準額が、購入株価に対する一日当たり目標利益率(月当たり目標利益率の1/20)の割合で、日々増加するようにした。

C13セルの計算式は次の通りであり、これを入力後、C列14行目以降にコピーすればよい。

C13:=IF(COUNT($A$13:$A13)<=$B$9,$B$3*(1-$C$12),$B$3*(1+$B$6/20*(COUNT($A$13:$A13)-$B$9-1))-$B$3*$C$12)

チャートはA列13行目以下のデータをX軸に設定し、それに対してB列、C列、E列、G列、I列の13行目以下のデータをプロットしたものである。
株価が損切り基準と交差すれば翌寄付きで損切り、利確基準と交差すれば、再び交差した翌日に利益確定となる。

もちろん、先日のコラムで説明したように、売買シート上では"0"、"1"表示で、売却のタイミングを示すようになっている。

なお、自分の投資スタイルに合わせて、目標利益率や損切り基準、利確猶予日数や損切り猶予日数などを自由に設定すればよい。ただし、ひとたび設定して運用を開始したら、原則としてこれらの条件を変更してはならない。売却のサインが出るまでホールドし、サインが出たら必ず売却しなければならない。

そういった意味では、この時間的価値売買法もまた、システムトレードの一種と言えるのかもしれない。
Entryに関しては裁量的であるが、Exitに関しては完全にシステマティックなのだから。


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