SSブログ

裏デイトレの心理学(ストレスを考える) [雑感]

株取引を続けていると、非常にストレスが溜まることがある。それは、投資家のスタンスや売買手法によって局面は異なるものの、大なり小なり、誰もが経験することだろう。

バイ&ホールドの長期投資を行なっている人は、株価の下落局面で胃が痛くなる思いをするかもしれない。一方、資金的余裕のある人や、胆の据わった人などは、多少の下落には動じないのかもしれない。
短期投資は短期投資で、かえって胃が痛くなる思いが増えるような気がする。デイトレーダーなどは、毎日がストレスとの戦いではないかと、思わず勘ぐってしまう。

システムトレーダーの場合は、ストレスなどと無縁ではないかと思われるかもしれないが、これはこれで結構ストレスが溜まる。自分の思い通りに売買できない状態は、かなりのストレスである。ましてや、その結果損失を被ろうものなら、何をかいわんやである。
システムトレーダーがシステムを放棄し、裁量トレードに逆戻りする理由の多くは、上記のような理由によるものだろうと推測している。

では、裏デイトレの場合はどうだろうか?

正直に言おう。裏デイトレを実行し続ける時のストレスは、言葉では言い表せないほどのものがある。一見、無意味そうな売買を、毎日繰り返さなくてはならない。自分の相場観ではHOLDだろうと思っても、システムが”売り”と出せば売らなければならない。場中、株価が大きく上昇しても、引けまで買い建ててはならない。そして何よりも、市場が活況に沸いている時ほど利益が思うように上がらない。
それらのストレスに耐えられなくなり、早出・残業を繰り返すようになるのだが、たいていの場合は更に損失を膨らませ、更なるストレス地獄へと落ち込んでいく。

そのような裏デイトレを、私は何故続けていられるのだろうか?

それには、裏デイトレの特質をよく理解する必要がある。
裏デイトレで最もストレスを感じるパターンは、ギャップダウンで寄付いた後、前日終値を超えて陽線引けすることである。加えて日経平均が大幅高にでもなろうものなら、ストレスは倍増する。
逆に、裏デイトレをやっていて良かったと思えるパターンは、ギャップアップで寄付いた後、陰線引けすることである。加えて日経平均が下がりでもすれば、なお良い。

一方、仮にギャップダウンして寄付いても、陰線引けすれば、HOLDよりは良かったということで、さほどストレスにはならない。また、ギャップアップして寄付いても、陽線引けすれば、HOLDの方が良かったことになり、喜びも半減である。

以上のように、裏デイトレで大きなストレスになるのは、4つのパターンのうち1つだけである。単純に言えば、4日に1回ストレスを感じるだけでよい。
「これって、結構お得ではないだろうか?」と、思えるようになったことが、私が裏デイトレを続けていられる理由の一つである。

更に、システムにドテンやHOLDを組み込むと、ストレス度合いはいっそう軽減される。

仮に、ギャップダウンで寄付き、陽線引けしても、買いHOLDサインが出て翌日以降HOLDが継続することになれば、日々の売買によるストレスからは開放される。システムの出来にもよるが、買いHOLDサインが出るのは株価が上昇トレンド入りをしたと判定された場合であり、過去のパターンでは比較的安心して見ていられる。
一方、ドテンの場合は、資産カーブが下落基調になり、慢性的なストレス状態に陥った時に発動することが多く、資産カーブ反転上昇への期待感からストレスが軽減されることになる。

現在のシステムで私が早出や残業をせず、システム遵守を通している理由は、昨日述べたツキの安定化もあるが、それ以上に、以前のシステムほどにストレスを感じずに済んでいる、という事実があるからだろう。
もっとも、システムが順調に機能し、期待収益通りの利益が上がっていることに勝るストレス軽減法はないのだが。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。