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システムトレード(その3) [システムトレード]

システムトレードにも当然欠点はある。

利益を上げられるシステムの構築そのものが難しいという点はさて置いて、売買行動が硬直的になりやすい、と言うのも欠点の一つだ。

例えば、今までの経験や実績から、「この状況は必ずこうなる」、という確信があっても、システムがそれに反するサインを出せば、システムに従わざるを得ない、ということだ。
結果的に自分の判断が合っていたとしても、システムに背く行動は許されないわけである。その結果、システムトレードに疑問を感じ、去っていく人も出てくるだろう。

システムトレードとは、確率に裏打ちされたトレード手法である。

短期的には、誰が見てもおかしい、というサインを出すこともあるだろう。しかし、長期的に見れば、安定して利益を上げ続けることが出来る、黄金の羽根なのである。

ただし、私は、いかにシステムトレードであっても、盲目的にサインに従わなくてもいいのではないかという気持ちもある。
システムの成績は日経平均や対象銘柄に対するパフォーマンスで判定できるとして、自分の投資判断をそのシステムに対するパフォーマンスとして判定し、チャレンジすることも、あってよいと思う。結果的に余計な損失を背負い込み、「システム遵守」と念仏のように唱えることが増えることもまた多いのだが。

システムトレードによって得られる損益は、いわば基本給のようなものだ。ただし、それは実績給であって、必ずしも毎月安定しているわけではない。
システムトレードの枠組みから外れて売買することは、早出・残業やアルバイトをするようなもので、実社会でも、基本給だけでは苦しかったり、余力があったりする場合に、多くの人が行なっている行為であろう。

従って、システムトレードのルールはルールとして尊重すると共に、ちょっとした残業代を稼ぐ手段もまた、あって然るべきと考える。ただし、それはシステムトレードの運用を阻害してはならず、当日中に速やかにシステムトレードに復帰できるものでなければならない。

例えば、システムでは買いHOLDサインが出ているにも関わらず、株価が場中に大きく下落しそうな時は、株式を一旦売却し、当日中により安い価格で買戻せば、翌日以降のシステムに影響を与えることなく、差額分の残業代を手にすることが出来る。
もちろん逆に、残業でへまをして損失を被ることもあるかもしれない。それでも、システムに復帰することにより、その損失は限定的なものになる。

これらの、いわゆる残業もまた、ある程度ルール化しておくことが望ましい。そして、将来的には投資システムの中に取り込んでいければ、より高効率なシステムを構築することが可能となるだろう。


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