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投資システム [システムトレード]

前回、投資システムという耳慣れない言葉が出てきたが、これはどういうものか?

一例として、ポートフォリオを組むということがある。

ポートフォリオを組むことによってロバスト性を高めることが出来れば、それはりっぱな投資システムである。
ここで注意すべきは、資産は日々の株価、即ち時価で評価されなくてはならない、ということである。そうすることで、ロバスト性を正確に評価でき、ひいては、その投資システムの良否を客観的に判定できるようになる。
もし株式を簿価評価しかしなかったら、資産対時間軸のカーブは著しく不規則な階段状になり、ロバスト性の定義、ひいては投資システムの正当な評価など不可能になってしまうことは容易に理解できるだろう。そして、このように不明確な定義に基づいた投資システムでは、安定した資産運用など不可能になるのだ。

ここで注意すべきは、株式の時価評価によって、株式の売買は必ずしも投資システムの評価にとって重要ではなくなる、ということだ。株式の売買がなくても、高いロバスト性と高効率が得られる投資システムであれば、それは有用である。
例えば、何年も株を保有する長期投資の場合でも、時価評価した資産変化が高ロバスト性で高効率であれば、その投資システムは優れていると言える。

ただし、システムと呼ぶからには、ある一定のルールに基づいていなければならない。

そのルールは機械的に適用可能でなければいけない。
通常の投資家は複数の銘柄間を渡り歩くものだが、投資システムとするためには、銘柄の乗り換えもまた機械的に決定されなければならない。また、プログラムを与えれば完全に売買あるいはHOLDタイミングを明示してくれるシステムでなければ、投資システムとは言えない。

なお、投資システムというと、一般には完全自動発注までを含めたシステムを思い浮かべるだろう。しかし、手作業での発注であっても、発注タイミングを間違えずにシステムの指示通りに実行できるのであれば、まったく問題はない。即ち、難しいコンピュータの知識などなくても、例えば表計算ソフトでシステムを記述し、その指示通りに発注すればよい。現に私はそうしている。もちろん、投資シミュレーター等のソフトウェアを用いても、一向に構わない。

次回以降では、システムトレードについて自分なりの考えを説明し、私の投資システムの基礎となる部分(この手法は公知であるが)について述べていく。


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