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システム設計の方法論(1) [システムトレード]

システムトレードを実践するに当たって、性能や信頼性がより高いシステムを設計するには、どのような方法を用いればいいのでしょうか。
もちろん、それはシステムトレード実践者の数だけ存在するものと考えますが、ここでは私が辿りついた方法について述べたいと思います。

まず最初に、私が用いているトレーディングシステムの特徴について説明しておきます。この前提抜きには、それ以降の話が成り立たないからです。
当然のことながら、解析(テクニカル)的システムとマルチファクターシステムとでは、その拠り所が異なります。

さて、私が開発し現在運用しているシステムは、解析的システムです。これは、株価やその関数の時系列データのみを分析対象とし、ファンダメンタルな要素は参照しません。
あるいは、ファンダメンタルな要素を数値化し、それを分析対象に加える場合もありますが、それは広義のマルチファクターシステムということになるでしょう。

ある時間軸における株価やその関数同士の位置関係によって、売買の方向や保有量が決定されます。それを決定する関数がそのシステムのロジックであり、全てが関数によって一意的に決定付けられることから、私は解析的システムと呼んでいます。

このようなシステムの場合、そのロジックを信頼するための根拠はどうしても乏しくなります。マルチファクターシステムのように、さまざまなファンダメンタル要因の組み合わせで構成されるシステムと異なり、解析的システムの拠り所は株価やその関数の変化のみです。

テクニカル分析では、それらの値や方向、組み合わせ等に特別の意味を見出し、それを株価予測の根拠にしていますが、残念ながらそれが科学的に証明されたという話は聞きません。
明日何が起こるか誰にも分からない以上、明日の株価もまた予測できないことは、自然の摂理です。

では、何故人は株式トレードを行ない、あるいはその何%かはシステムトレードを行ない、そしてけして多くはない割合ではあるものの、利益を上げ続けることができるのでしょう?
そこには、単なる偶然や生存バイアスではない、何らかの優位性があるのではないかと思います。

ある意味、この思い込みこそが株式トレードの原点であり、その思い込みを確信に変える道具の一つが、トレーディングシステムなのではないかと考えます。
トレーディングシステムには、単なる株価予測ではない、トータルで勝つための「何か」が含まれているのです。

その「何か」を明確にし、それを揺るぎない「方法論」にまで昇華させた時、「思い込み」は「確信」に変わるのではないかと確信します。

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