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ネットワーク・メディア・プレーヤーあれこれ(4) [電脳電網奥義]

V8NASでは、ブラウザから管理画面に入ることができます。本体起動画面の左下に表示されるIPアドレスを、ブラウザのアドレスバーに入力します。
例えば、IPアドレスが「192.168.1.8」の場合、アドレスバーに「http://192.168.1.8/」と入力すれば、管理画面を開くことができます。

管理画面では、ユーザーネームとパスワードの入力を求められますが、初期状態では共に「admin」となっています。その下のチェックボックスにチェックを入れることで、次回からは自動的にログインできます。なお、ログイン画面の左下で管理画面の言語を選べますが、中国語と英語しかありませんので、通常は英語を選択しておけば良いでしょう。

管理画面では、主にネットワーク関係の設定を行ないます。メニューは「Home」、「User Manage」、「Mobile Save」、「Network Setup」、「System Setup」、「Remote Control」、「Exit」の7項目で構成されています。

管理画面を開いた直後は「Home」画面が表示されます。ここではSystemやDiskの情報が表示されますが、変更できるのは唯一「Host Name」のみです。
「Host Name」名をクリックすることで、設定画面が表示されます。

「User Manage」では、admin以外のユーザー名を登録したり、管理したりすることができます。また、adminを含めて、それらのパスワードを変更することができます。
私の場合、ユーザーネームはadminのまま、パスワードのみを変更して設定しています。

「Mobile Save」ではWebDAVの設定を行なえます。iPhone(iPod touch)の場合、App Storeから「WebDAV Navigator」をダウンロードし、インストールすることで、V8NASにアクセスすることが可能になります。

「Network Setup」では、Samba、FTP、DDNS、UPnP、Mldonkey、PTの各セットアップを行ないます。これらを設定することで、ネットワーク関連の様々な機能を、利用することができるようになります。
ちなみに、Windowsのファイル共有を利用するには、Sambaを起動しておく必要があります。

「System Setup」では、内蔵DiskのSleep移行時間を設定できます。時間はclose、5分、10分、20分、30分、60分から選択でき、最後の操作からそれぞれの時間経過後に、DiskがSleep状態になります。
Sleepからの復帰は非常に速く、ストレスを感じることはありません。

「Remote Control」は、管理画面上にリモコン画面を表示して、パソコンなどからV8NASを操作する機能ですが、私の使用環境ではほとんど利用機会はありません。
最後に「Exit」は、管理画面を終了するコマンドですが、普通にブラウザを閉じても同じです。

V8NASの購入直後は、おそらくファームウェアは古いバージョンのままですので、アップグレード(バージョンアップ)を行なう必要があります。
アップグレードは自動で行なわれるとされていますが、少なくとも私の環境では手動で行なう必要がありました。

最新のファームウェアを入手するには、メーカーサイトにアクセスする必要があります。そのアドレスは、次の通りです。

 http://en.noontec.com/en/

同サイトの右上にあるメニューから、Service⇒Download⇒V8 NAS Firmware Downloadと進むことで、ファームウェアダウンロードページにたどり着きます。
2012年5月22日現在の最新ファームウェアは、「V8 NAS_V4.110411.09_noontec」であり、私が購入した直後は「V8 NAS_V4.110411.04_noontec」でした。

バージョンアップに伴い、先の管理画面におけるバージョン表示も、Ver.1.04からVer.1.06に更新されます。
また、「System Setup」はVer.1.04ではサポートされておりません(項目がありません)。

ただし、ファームアップによって、これといった機能強化が図られたという実感はありません。旧バージョンの機能を全て網羅していたわけではありませんので、どこがどう変わったのか判定できないのですが、少なくとも上記「System Setup」項目の追加と、本体の「NASモード」の追加がなされています。

V8NASのファームアップを行なうには、他のメディアプレーヤー同様、ファームウェアをUSBメモリのルートディレクトリにコピーし、それを装着した上で本体の「セットアップ」から「Advanced」を選択し、「USBアップグレード」を実行します。
なお、以下のサイトにアクセスすると、メーカーの中国語ページを開くことができます。

 http://www.noontec.com/cn/

英語サイト同様、右上のメニューから、产品展示⇒播放器⇒V8 NAS高清播放机とたどることで、V8NASの製品解説ページに行き着きます。
ここでは英語サイトよりも詳細な情報を入手できますが、もちろん全て中国語です(当然私には読めません)。ただし、図表が豊富なので、何となくニュアンスは伝わるかと思います。

また、同じく右上のメニューから客服中心⇒下载中心とたどり、V8 NAS固件升级程序をクリックすることで、最新ファームウェアをダウンロードできます。
こちらには、英語サイトにはない「V8 NAS_V4.110411.10_noontec」(ただしβ版)が存在します。私はこのバージョンを使用していますが、特に不具合等はありません。

さらに、客服中心⇒帮助中心と進み、V8NASの下の简体もしくは繁體をクリックすると、仕様説明ページが開きます。ここで、ブラウザのアドレスバーの末尾の数字を2に変更することで、説明文を英語表記に変更することができます。
ここでは、マニュアルやそれに含まれない追加説明等を確認することができます。

さて、本体を起動すると、「セットアップ」から様々な設定を行なうことができます。それらは「システム」、「オーディオ」、「映像」、「Advanced」、「ネットワーク」の5項目からなり、それぞれに詳細な設定項目がありますが、基本的にはXtreamerやHD600Aと同様です。

特に注意すべきは、最初に「システム」で「メニュー言語」を「日本語」に、「テキストエンコーディング」を「日本語(S-JIS)」に設定することでしょうか。
「テキストエンコーディング」を「日本語(S-JIS)」に設定することで、音楽ファイルのタイトルやアーティスト名などを、ほぼ正常に表示できるようになります。

V8NASの特筆すべき機能は、「NASモード」を備えていることです。本体起動中に電源ボタンを押すと、「shutdown」、「NASmode」、「cancel」の選択肢が現れ、「NASmode」を選択することでV8NASがNASとして機能します。

他のネットワーク・メディア・プレーヤーとの決定的な違いは、NASモードにおいてはメディアプレーヤーとしての機能は停止され、NASの機能のみが働くということです。
そのため、必要最小限の消費電力で、他のネットワーククライアントからのアクセス要求を受け付けることができます。もちろん、HDDを内蔵していることが必要です。

NASモードから復帰するには、リモコンの電源ボタンを1回もしくは2回押します。そうすると、通常の起動画面になります。
本体が起動したかどうかは、正面のLEDカウンターが点灯するかどうかで、確認することができます。

内蔵HDDが動作中であれば、電源ボタン1回ですぐに起動しますが、そうでない場合(Sleep状態)は電源ボタンを2回押す必要があるようです。
この辺の仕様は、今後改めて欲しいところです。

なお、ごく稀に、本体を再起動するとSambaが停止して、Windowsのファイル共有が働かなくなることがあります。
その場合は、管理画面からSambaを再起動(一旦stopした後再びstart)してやれば回復します。

その他の注意事項として、私が感じたことをざっと挙げると、以下のようになります。

ISOファイル再生時、直接タイトルメニューを表示するボタンがありません。現状は、メニューボタンを押して表示される項目から、ルートメニューを選択するしかないのが実情です。
カラーボタンでもいいので、何らかのボタンをルートメニュー表示に割り当てて欲しいところです。

前述した自動アップグレード機能は正常動作しませんが、その原因として日本から中国へのアクセスが制限されている可能性があります。
これはnTVコンテンツでも同様だと思われます。中国にアクセス可能なDDNSを経由すれば、制限は解除されるかもしれません。

V8NASでは映像がアンダースキャン表示されるため、画面一杯に表示できません。ただし、フルHDコンテンツは、画面一杯に表示できる場合があったような気がします。
ただ、ウチでは32インチテレビで視聴しているため、多少周囲が欠けていても、そんなに気にはなりません。でも、HD600Aのように、ジャストスキャンに対応して欲しいところではあります。

大きな特長として、カーソルキーによる連続早送りや巻き戻しが可能です。HD600Aではジャンプ機能としてしか働きませんが、V8NASでは高速サーチができます。
安定性も良好で、途中で再生が停止されることはほとんどありません。もちろん、サーチ速度は回線速度に依存します。

なお、画面拡大表示時はサーチ機能が働かず、画面表示シフトが優先されるので注意が必要です。画面拡大表示時にサーチを有効にするには、一旦等倍表示に戻してやる必要があります。
画面表示シフトも有効な機能ではありますが、別のキーに割り当てる等の一工夫があれば良かったと思います。

また、ファイル共有から共有ドライブを開くと、HD600A同様、システムファイルや同フォルダまで表示されます($付きドライブ名が重複表示)。そのため、フォルダ表示がゴチャゴチャして見づらくなってしまいます。
Xtreamerのように、アクセスできないファイルやフォルダは、非表示にして欲しいところです。

以上、いろいろ問題点もあるV8NASですが、少なくとも私の使用環境においては、非常に重宝しています。
ただし、これは特に中国メーカー製品に共通することなのですが、もう少し詰めをしっかりやって欲しい、と思うところが多々あることもまた事実です。

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履歴書の志望動機

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
by 履歴書の志望動機 (2012-05-26 11:53) 

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