ネットワーク・メディア・プレーヤーあれこれ(3) [電脳電網奥義]
居間で使うネットワーク・メディア・プレーヤーを考えた時、Xtreamer SW2やHD600Aは多機能ではあるものの、操作が複雑な場合が多く、ちょっと嫁の手に負えるものではありません。
また、AV-LS700は著作権保護コンテンツが見られるというメリットはあるものの、他の機能面では十分ではなく、またメニュー画面も非常に見づらくなっています。
著作権保護コンテンツは居間のWoooで見れば良いわけで、そちらの方が再生は安定しています。例えば、AV-LS700では一時停止を押した際に一定時間以上経過すると再生不能になって、ファイルを最初から開き直さなければならないのですが、その際、レジュームは効きません。
もちろん、Woooならばそのような不具合はほとんど生じません。
そんなわけで、著作権保護コンテンツの視聴はWoooに任せるとして、それ以外のコンテンツの再生に特化したメディアプレーヤーを探しました。
最大のポイントは、「嫁でも扱える」こと。もちろん、ISO再生や画面拡大(4:3レターボックスをフル画面表示)など、最低限の機能は必要です。
そうやってネットでいろいろ調べていたところ、目に留まったのがnoontec社のV8NASです。これは国内ではほとんど話題にのぼることはなく、所有者は数人程度しかいないのではないかと思ってしまうほどです。
もちろん、日本語の解説サイトなんてありません。英語サイトでも、商品の使用感などを個人レベルで解説した内容のものは見つかりません。中国語サイトはチンプンカンプンです。
メーカーページには、比較的詳しい説明が記されてはいるのですが、それでも私の要求を満たすのかどうかは知ることができません。
結局、YouTubeにV8NASの紹介映像が何点かアップされていましたので、それらを見て判断することになりました。
最大の関心事である操作性に関しては、映像を見る限り非常に良さそうです。少なくとも他のメディアプレーヤーと比較して、一番扱いやすいと思いました。
機能面については何とも言えませんでしたが、基本システムはXtreamerやHD600Aと同じようです。それならば、多少の違いはあるにせよ、それらとほとんど同じだろうと判断しました。
購入の決定的な要因となったのは、小学校低学年くらいの子供がV8NASを簡単に操作している映像を、YouTubeで見たことです。
なお、V8NASと他のメディアプレーヤーの最大の違いは、その筐体デザインにあります。V8NASは居間に置いても違和感のない形状であり、意外としっかりした作りになっています。
向かって左側がHDD内蔵用スロット、右側が回路部分になっています。内部空間を広く取っている所為か、ファンは付いていません(取り付ける場所とコネクタはありますが)。
そのため、動作音は非常に静かです。また、発熱も筐体表面ではほとんどありません。内蔵HDDと回路部分が分離されているため、互いの熱が干渉しないようになっているのでしょう。
そして右前面部に、LCDカウンターが付いています。これは非常に便利です。ファイルを再生すると、経過時間が表示されます。いちいち画面上に表示する必要がありません。
ちなみに、内蔵したHDDは、ヤマダ電機で9,800円で売られていた2TBのFREECOMをカラ割りして取り出した、シーゲート製ドライブです。
これをプラスチック製の専用アダプタに装着し、V8NAS前面左側のスロットに差し込んでいます。
さて、このV8NASですが、国内の販売代理店(?)は「水晶電子城」という1社しかありません。名前は非常に怪しいですが、長野県内に住む個人事業主の方のようです。
Amazon経由で購入いたしましたが、対応はいたって普通。少なくとも私が購入した限りでは、怪しいところは一切ありません。
価格は14,800円+送料(700円くらい)と、他のメディアプレーヤーと比べて割高ですが、個人的には非常に満足しています。
ちなみに、アメリカでは200ドル強、中国では最安で700元程度で売られているようです。
V8NASのメニュー画面は非常に簡単で、「Favorites」、「nTV」、「ファイルマネージ」、「セットアップ」、「ムービー」、「音楽」、「写真」の7つの特大アイコンしかありません。
ここで「nTV」は、YouTubeなどのサイトがあらかじめ登録されたメニュー画面ですが、その多くはテキストのみのサイトで、表示できないサイトも多数あります。
表示はパソコン上のサイト表示とは異なり、テキストベースの独自仕様となっていますが、YouTubeに関して言えば、他のメディアプレーヤーよりも動作が軽く、ハングアップすることもほとんどありません。
ただ、動画を選択しても開けないことが度々あり、その場合はしつこく何度も動画をクリックすると、大抵は開くことができます。なお、日本語検索には未対応です。
まあ、「nTV」はおまけのようなものと、割り切った方が良いかもしれません。
「Favorites」はその名の通り「お気に入り」を登録しておけるのですが、ネットワーク上のファイルやフォルダは登録できません。
また、最大で10個程度のファイルしか登録できないようです。仕方がないので、内蔵HDD上の「映像」、「音楽」、「写真」の3つのフォルダを登録しています。
これらは、「ムービー」、「音楽」、「写真」の各メニューからも開くことができるのですが、表示順や分類が意図しないものだったり、文字化けがあったりするので、通常は「Favorites」メニューから開いています。
文字化けは特に音楽ファイルのアルバム名などの表示で著しいのですが、セットアップメニューのシステム項目で、テキストエンコーディングを「日本語(S-JIS)」に設定してやれば、大分改善されます。これは、他のメディアプレーヤーでも同様です。
「セットアップ」メニューからは、様々な機能や状態を設定できますが、基本的にはXtreamerやHD600Aなどと同じです。
ただ、それらに比べると、設定項目は若干少ないかもしれません。もっとも、ネットワーク関連の詳細設定などは、Web上で行なうことが可能です。
「ファイルマネージ」メニューからは、HDDやUSBデバイス、ネットワークデバイスなどへのアクセスが可能です。その辺りは、他のメディアプレーヤーと変わりません。
パスワードが必要なデバイスに対しては、入力画面が表示され、結果を記録できるのも他機種同様です。
内蔵HDDのファイルには「Favorites」からアクセスしますので、「ファイルマネージ」ではネットワーク上の共有ファイルへのアクセスが主になります。
NAS内のMPGファイルやEeeBox内のISOファイルへも、ここからアクセス可能です。
動画表示に関連して最も気に掛けていた表示倍率の設定に関しては、期待に反して2、3、4、8倍しかありませんでした。
しかし、4:3レターボックスの映像を実際に拡大してみると、2倍で映像の周囲が若干途切れる程度でした。倍率はどうやら面積比表示のようです。
この程度ならば、十分に実用的です。XtreamerやHD600Aでは、希望する倍率まで拡大するのに数手順が必要でしたが、これは拡大ボタンを一回押すだけです。これなら嫁も使えそうです。
V8NASはホームボタンが最優先される設計のようで、どれだけ深い階層にいても、大抵はホームボタンを押すだけでメニュー画面に戻ります。
いろいろと操作していって、訳が分からなくなったとしても、とりあえずホームボタンを押せば起動直後の状態に戻るわけです。
これは、操作する上で非常に大きな安心感を与えてくれます。他機種では、なかなかそうは行きません。嫁が使うことを考えると、この仕様は非常に重要です。
次回は、引き続きV8NASについて、注意点などを中心に述べて行きたいと思います。
また、AV-LS700は著作権保護コンテンツが見られるというメリットはあるものの、他の機能面では十分ではなく、またメニュー画面も非常に見づらくなっています。
著作権保護コンテンツは居間のWoooで見れば良いわけで、そちらの方が再生は安定しています。例えば、AV-LS700では一時停止を押した際に一定時間以上経過すると再生不能になって、ファイルを最初から開き直さなければならないのですが、その際、レジュームは効きません。
もちろん、Woooならばそのような不具合はほとんど生じません。
そんなわけで、著作権保護コンテンツの視聴はWoooに任せるとして、それ以外のコンテンツの再生に特化したメディアプレーヤーを探しました。
最大のポイントは、「嫁でも扱える」こと。もちろん、ISO再生や画面拡大(4:3レターボックスをフル画面表示)など、最低限の機能は必要です。
そうやってネットでいろいろ調べていたところ、目に留まったのがnoontec社のV8NASです。これは国内ではほとんど話題にのぼることはなく、所有者は数人程度しかいないのではないかと思ってしまうほどです。
もちろん、日本語の解説サイトなんてありません。英語サイトでも、商品の使用感などを個人レベルで解説した内容のものは見つかりません。中国語サイトはチンプンカンプンです。
メーカーページには、比較的詳しい説明が記されてはいるのですが、それでも私の要求を満たすのかどうかは知ることができません。
結局、YouTubeにV8NASの紹介映像が何点かアップされていましたので、それらを見て判断することになりました。
最大の関心事である操作性に関しては、映像を見る限り非常に良さそうです。少なくとも他のメディアプレーヤーと比較して、一番扱いやすいと思いました。
機能面については何とも言えませんでしたが、基本システムはXtreamerやHD600Aと同じようです。それならば、多少の違いはあるにせよ、それらとほとんど同じだろうと判断しました。
購入の決定的な要因となったのは、小学校低学年くらいの子供がV8NASを簡単に操作している映像を、YouTubeで見たことです。
なお、V8NASと他のメディアプレーヤーの最大の違いは、その筐体デザインにあります。V8NASは居間に置いても違和感のない形状であり、意外としっかりした作りになっています。
向かって左側がHDD内蔵用スロット、右側が回路部分になっています。内部空間を広く取っている所為か、ファンは付いていません(取り付ける場所とコネクタはありますが)。
そのため、動作音は非常に静かです。また、発熱も筐体表面ではほとんどありません。内蔵HDDと回路部分が分離されているため、互いの熱が干渉しないようになっているのでしょう。
そして右前面部に、LCDカウンターが付いています。これは非常に便利です。ファイルを再生すると、経過時間が表示されます。いちいち画面上に表示する必要がありません。
ちなみに、内蔵したHDDは、ヤマダ電機で9,800円で売られていた2TBのFREECOMをカラ割りして取り出した、シーゲート製ドライブです。
これをプラスチック製の専用アダプタに装着し、V8NAS前面左側のスロットに差し込んでいます。
さて、このV8NASですが、国内の販売代理店(?)は「水晶電子城」という1社しかありません。名前は非常に怪しいですが、長野県内に住む個人事業主の方のようです。
Amazon経由で購入いたしましたが、対応はいたって普通。少なくとも私が購入した限りでは、怪しいところは一切ありません。
価格は14,800円+送料(700円くらい)と、他のメディアプレーヤーと比べて割高ですが、個人的には非常に満足しています。
ちなみに、アメリカでは200ドル強、中国では最安で700元程度で売られているようです。
V8NASのメニュー画面は非常に簡単で、「Favorites」、「nTV」、「ファイルマネージ」、「セットアップ」、「ムービー」、「音楽」、「写真」の7つの特大アイコンしかありません。
ここで「nTV」は、YouTubeなどのサイトがあらかじめ登録されたメニュー画面ですが、その多くはテキストのみのサイトで、表示できないサイトも多数あります。
表示はパソコン上のサイト表示とは異なり、テキストベースの独自仕様となっていますが、YouTubeに関して言えば、他のメディアプレーヤーよりも動作が軽く、ハングアップすることもほとんどありません。
ただ、動画を選択しても開けないことが度々あり、その場合はしつこく何度も動画をクリックすると、大抵は開くことができます。なお、日本語検索には未対応です。
まあ、「nTV」はおまけのようなものと、割り切った方が良いかもしれません。
「Favorites」はその名の通り「お気に入り」を登録しておけるのですが、ネットワーク上のファイルやフォルダは登録できません。
また、最大で10個程度のファイルしか登録できないようです。仕方がないので、内蔵HDD上の「映像」、「音楽」、「写真」の3つのフォルダを登録しています。
これらは、「ムービー」、「音楽」、「写真」の各メニューからも開くことができるのですが、表示順や分類が意図しないものだったり、文字化けがあったりするので、通常は「Favorites」メニューから開いています。
文字化けは特に音楽ファイルのアルバム名などの表示で著しいのですが、セットアップメニューのシステム項目で、テキストエンコーディングを「日本語(S-JIS)」に設定してやれば、大分改善されます。これは、他のメディアプレーヤーでも同様です。
「セットアップ」メニューからは、様々な機能や状態を設定できますが、基本的にはXtreamerやHD600Aなどと同じです。
ただ、それらに比べると、設定項目は若干少ないかもしれません。もっとも、ネットワーク関連の詳細設定などは、Web上で行なうことが可能です。
「ファイルマネージ」メニューからは、HDDやUSBデバイス、ネットワークデバイスなどへのアクセスが可能です。その辺りは、他のメディアプレーヤーと変わりません。
パスワードが必要なデバイスに対しては、入力画面が表示され、結果を記録できるのも他機種同様です。
内蔵HDDのファイルには「Favorites」からアクセスしますので、「ファイルマネージ」ではネットワーク上の共有ファイルへのアクセスが主になります。
NAS内のMPGファイルやEeeBox内のISOファイルへも、ここからアクセス可能です。
動画表示に関連して最も気に掛けていた表示倍率の設定に関しては、期待に反して2、3、4、8倍しかありませんでした。
しかし、4:3レターボックスの映像を実際に拡大してみると、2倍で映像の周囲が若干途切れる程度でした。倍率はどうやら面積比表示のようです。
この程度ならば、十分に実用的です。XtreamerやHD600Aでは、希望する倍率まで拡大するのに数手順が必要でしたが、これは拡大ボタンを一回押すだけです。これなら嫁も使えそうです。
V8NASはホームボタンが最優先される設計のようで、どれだけ深い階層にいても、大抵はホームボタンを押すだけでメニュー画面に戻ります。
いろいろと操作していって、訳が分からなくなったとしても、とりあえずホームボタンを押せば起動直後の状態に戻るわけです。
これは、操作する上で非常に大きな安心感を与えてくれます。他機種では、なかなかそうは行きません。嫁が使うことを考えると、この仕様は非常に重要です。
次回は、引き続きV8NASについて、注意点などを中心に述べて行きたいと思います。
V8NASの新機能
imediashareアプリを利用してiPhone、iPadの映像等をV8NAS経由して直接にTVに映る事ができます。(WiFiが必要)
by NO NAME (2012-12-27 10:30)
V8NASでは映像がアンダースキャン表示されるため、画面一杯に表示できません。
ズーム機能をOFFにすれば、画面一杯表示できます。
また裏機能として
言語を中国語に設定すれば、NTVに映画サイトが増えます。
by NO NAME (2012-12-27 10:36)