SSブログ

ネットワーク・メディア・プレーヤーあれこれ(2) [電脳電網奥義]

前回ご紹介したネットワーク・メディア・プレーヤーは、クライアントとして働くと共に、サーバーとしても働きます。
サーバーとしては、これら以外にもNASやパソコン等が利用できます。

さて、私も最初はメディア・プレーヤーをサーバーとしても利用することを考えていました。しかし、サーバーとして使用するには、常時起動しておかなければなりません。
ところが、これらのプレーヤーは筐体がコンパクトであるが故に、発熱が尋常ではありません。

特にXtreamer SW2は、基本性能は非常に優秀なのですが、発熱がかなり大きく、HDDを内蔵して常時起動しておくことは、冬場ならともかく、これから夏に向けてはちょっと考えられません。
外付けHDDならば多少は熱の影響を軽減できるのでしょうが、それでもサーバーとして使用するためには不安が残ります。

何よりも、これらのプレーヤーに共通して言えることは、HDDを接続すると、そのファイル構造が勝手に変更されてしまうらしい、ということです。
一度これらのプレーヤーに接続したHDDをWindowsパソコンに再接続すると、ファイル構造がおかしいというエラーが出ます。

これはそのままチェックディスクを実行すれば、修復されてほとんど問題なく読み書きできるようになるのですが、やはり気持ちの良いものではありません。
もしも何らかのトラブルでチェックディスクが完了できなくなったとしたら、そのHDDに保存していたデータは読み出せなくなってしまうかもしれません。

そもそも内蔵HDD代わりに使うのだから、Windowsパソコンに付け替えるなんてことを心配する必要はない、と思われるかもしれませんが、一般にLAN接続よりはUSB接続の方がファイル転送を高速に行なえるわけで、どうしてもパソコンに直接つないでファイル転送したいという欲求は生じてしまいます。

そういった理由で、メディア・プレーヤーをサーバーとして利用する件については、その時点では断念しました。
もちろん、プレーヤー内蔵HDDであればファイル構造を気にする必要もないのですが、Xtreamer SW2は発熱の問題、HD600Aは構造上の問題があります。

また、Xtreamer SW2は2.5"HDDしか内蔵できませんので、現時点では最大1TBのHDDしか利用できないわけです。
これでは、サーバーとして利用するにはちょっと心許ありません。HD600Aは3.5"HDDを接続できますが、収納スペースはなく、内蔵とは言えません。

そこでNASの出番となるわけですが、Woooなどのメディア共有機能からアクセスする場合、IOデータ製品では、dlnaフォルダなどの専用フォルダにファイルを格納しておく必要があります。
ところが、そこには1万個を超えるファイルを入れられません。無理に入れると、私の経験ではハングアップして再フォーマットを余儀なくされました。

これでは怖くて、好き勝手にファイルを詰め込むことができません。結局、手持ちのNAS(HDL-S2.0)は、長時間動画配信専用にしています。
通常のPC用ファイルは、2TBのHDDを内蔵したRockDiskに保存していますが、こちらはファイル共有のみです。

さて、メディア共有でしかもファイル数に制限がない環境を構築しようとすると、結局、パソコンを用いることが一番安上がりで手っ取り早いという結論に達しました。
そこで目を付けたのが、前回ご紹介したASUSのEeeBoxです。これは、Amazonで2万円弱で売られていますが、OSはWindows7 のSTARTERではなく、HOME PREMIUMです。

当然、Windows Media Player12が標準搭載されていますので、それに音楽ファイルや写真ファイルを登録してやれば、ファイル数を気にすることなくメディア共有が実現できます。
250GBのHDDを搭載し、Dドライブとしてあらかじめ160GB程度が確保されていますので、とりあえずそこに音楽や写真を放り込みました。

それらをWMP12に登録し、Woooから覗いてみると、きちんと視聴することができます。これで、懸案だった音楽や写真ファイルの簡易(嫁が使えそうな)視聴が可能になりました。
それだけではもったいないので、EeeBoxを本格的なメディア・サーバーとして使用することにしました。

最初は地デジチューナー(GV-MVP/XZ2)やiDVRアダプタを接続して、それらのコンテンツのネットワーク配信を行ないたかったのですが、さすがにそれは無理でした。
それらの説明書にも書いてあったのですが、結局、Atom CPUでは配信用サーバーが正常動作しません。能力的には問題なさそうなのですが、著作権絡みなのでしょうか?

ちなみに、地デジチューナーは接続可能ですが、通常モードですとDRで視聴可(HRではコマ落ち)、録画はHRでも可でした。ただし、再生時にはコマ落ちします。
結局、Atomで使用するためには、Netモードを利用するしかなさそうです。

私としては、HR10程度で録画し、それを配信してWoooなどで見ることを考えていたのですが、残念ながらサーバーがAtomに対応していないため、不可でした。
結局、2TBのRecBoxを安く購入できたため、eMachinesにXZ2を3台つないで録画し、そこからRecBoxにコピーしてAV-LS700などで視聴しています。

さて、EeeBoxですが、結局、ポータブルHDDを5台接続し、それらにISOファイルを保存して、ネットワーク・メディア・プレーヤーなどから視聴できるようにしました。
EeeBoxの消費電力は15W程度ですので、常時起動させています。あくまでWindowsマシンなので、Windows用のさまざまなツールが使えて便利です。

現状、総容量3.6TB程度のメディア・サーバーとして活躍しています。なお、5台のHDDを全て本体のUSB端子につなぐと、空きがなくなることもありますが、それ以上に電源への負荷が心配ですので、内3台のHDD(APOLLO)はセルフパワーのUSBハブに接続しています。

本体は無線LAN内蔵ですが、有線のギガビットLANにつないでいます。他のメディア・プレーヤーからは、数10~100Mbps程度で接続できています。
ちなみに、メモリは3GBに増設しています。本体のカバーを開けるのに苦労しましたが、底面側から徐々に爪を剥がすようにしていくと、比較的うまくいきます。

次回は、noontec V8NASについてご報告したいと思います。

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。