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東電株取引税 [雑感]

これから書くことは、多くのトレーダーの方々から反感を買うだろうと思います。トレーダーの方々は、リターンに見合うだけのリスクを常に背負っており、その投資行動や結果としての損益に対して責任を持っているからです。

私もトレーダーの端くれの一人ですから、自らのトレードによって生じた損失は甘んじて受け入れますし、利益を受け取ることはリスクに対するご褒美として何ら恥じるものではありません。
以下の考えは、トレーダーとしてのKフローではない、一般市民としてのKフローの発言として、捉えていただけましたら幸いです。

リスクを取って、自己責任の下にトレードをされている方にとっては、腹立たしいと感じるかもしれませんが、けしてそのような方々を否定したり批判したりする意図ではありませんので、ご理解いただきたく存じます。

さて、このところ東電株の値動きが激しくなっています。出来高は連日1億株を超え、値幅も非常に大きなものになっています。
恐らくは、デイトレーダーなどが大量参入しているのでしょうが、完全に実態とかけ離れた状況、いわゆる鉄火場と化しているように感じます。

そこでは大きな収益を上げる者、逆に損失を被る者等、様々でしょうが、大きな資金が動いていることは間違いありません。
そのような方々は、当然、自己責任の名の下にリスキーなトレードを行なっているものと思います。

その一方で、福島第一原発事故の所為で避難生活を余儀なくされたり、職業や財産を失ったりした方々が多く存在します。
東電は全面的に補償する方向で動いていますが、その対象や金額は必ずしも十分ではなく、財源も十分ではありません。

言葉は悪いですが、東電株をおもちゃにして大きな利益をあげている人々がいる一方で、東電の所為で人生を大きく狂わされた人々がいるわけです。
この損益のギャップを少しでも埋める方法はないものでしょうか?

そこで考えられるのが、東電株取引税とでもいう制度の新設です。

これは、ある基準日以降、東電株を売買して得られた利益の、例えば20%を株式譲渡益税とは別に課すというものです。
そしてその収益は、原発事故の被災者に還元することにします。

基準日などの条件をどうするかとか、申告方法をどうするか等、課題は少なくありませんが、東電株をトレードする者にとっても、被災者を支援するという大義名分が成り立ちます。
また、結果的に東電株の売買が下火になれば、それはそれで株価安定につながります。

金額としては、全体の補償額に比べれば恐らく非常に少ないでしょうが、正式な補償制度から漏れてしまうような対象に対する支援などとして、機能させればいいのではないかと考えます。
もっとも、仮にこのような議論が持ち上がったとしても、東電株が上場廃止になってしまったらどうしようもありませんが。

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コメント 2

株の初心者の入門

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
by 株の初心者の入門 (2011-11-03 00:11) 

Kフロー

株の初心者の入門さん、ありがとうございます。

by Kフロー (2011-11-03 18:09) 

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