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「エコノミストマネー」休刊に想う [雑感]

経済誌「エコノミスト」増刊の月刊誌「エコノミストマネー」(毎日新聞社刊)が、今号(2010年10月号)限りで休刊となるようです。
「投資の達人」から誌名変更してわずか1年で、姿を消すことになります。

エコノミスト増刊 エコノミストマネー 2010年 10/1号 [雑誌]

エコノミスト増刊 エコノミストマネー 2010年 10/1号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2010/09/21
  • メディア: 雑誌


他の多くの投資雑誌はファンダメンタル中心の構成ですが、「エコノミストマネー」は唯一、テクニカルにも重きを置いた雑誌でした。
私は2007年8月号から、ほぼ毎月購読していたのですが、当初は大いに刺激を受けたものでした。

ただ、その内容は一般受けしているとは言えず、どちらかと言えば中級者をターゲットにしていたように感じます。
そのため、どちらかと言えばニッチなマーケットの中で、販売部数を伸ばせずにいたのかもしれません。事実、私の住む地域では置いていない書店も多く、毎月購入に苦労しました。

逆に言えば、「エコノミストマネー」を必要とする投資家層が十分に育たず、また、「エコノミストマネー」では十分に対応できない勢力(先物やFX)の急激な台頭が、同誌を苦境に追い込んだのではないかと想像します。
もちろん、休刊の最大の原因は、株式市場低迷による投資家離れだと思いますが。

マネー総合誌であれば、投資家の嗜好に合わせて株やFX、投信など、何でも取り上げればいいのですが、株式投資専門誌と言う位置付けでは、その内容で勝負するしかありません。
しかし、現実にはこれらの雑誌の読者の多くが、魚の釣り方ではなく、魚のいそうなポイントの提供を求めているのではないでしょうか?

魚の釣り方を求める熱心な投資家は、投資雑誌を飛び越えて、専門書を購入するのでしょうし、事実、私もそのようなアプローチを採りました。
それでも、「エコノミストマネー」の[投資家を育てる]という志は、同誌を愛読した(私を含めた)読者によって、引き継がれていって欲しいものです。

最近、書店の投資コーナーを見回すと、株式関連書籍が少なくなり、代わってFX関連書籍が大幅に増えていることに気付きます。
そして、ブックオフには大量の株式関連書籍が陳列されています。

既に、日本の株式投資は、そして株式市場は、死に掛かっているのでしょうか?

私はそうは思いません。そして、最近のような悲観的な状況が、現実に影を落とし始めている今こそ、株式投資で財を成す最大のチャンスだと考えています。
ただし、過去と同じ手法を繰り返すだけでは、過去と同じ失敗を犯すだけです。

そのために、私たちは学ばなければなりません。そして、それを後押ししてくれるような良質な投資雑誌が、再び発刊されることを切に願います。
もちろん、それらの雑誌の執筆者の方々にも、新しい視点と心意気を持って取り組んでいただけたらと存じます。


PS1.金曜日の寄付きで買い建てた日産自動車ですが、明日の寄付きで早くも手仕舞い売りとなります。現在の評価益は5%ほどですが、権利落ち分(0.7%)の下落だけで、済んでくれればいいのですが。

PS2.現在使用中のPHSを機種変更することにしました。現状プランだと、何だかんだで月4千円ほど掛かっているのですが、新機種(HYBRID W-ZERO3)に変更することで、同じ使用方法ならば1,500円ほど、ハード代(24回分割)を合わせても3千円ほどになる見込みです。

PS3.中国にとっての最大の脅威は、自国の国民だと思います。反日デモがエスカレートすれば、自分の首を絞めることになるでしょう。
あえて反日感情を煽る作戦もアリではないかと・・・(^_^;)

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Y102

お久しぶりです。

なんとか厳しい時期を乗り越え、損益が改善してきました。

確かに書店に行くと、投資関連のコーナーは寂しい雰囲気があります。特に専門書のコーナーなんて、大型書店にでも行かない限りほとんど無いような状態。
しかしこれって2003年の大底近辺に似ている状況なのかも知れません。
あと関係ないですが、上記画像の「移動平均線の本当の読み方」ってのが気になります(笑)

それとこれは余談ですが、ブログをやってるといろいろあるものですね。まぁ自分のマズい対応のせいもあるのですが。

たまにはKフローさんの感想も聞きたいのでブログにコメント頂けたらうれしいです。
ではでは。
by Y102 (2010-09-27 21:16) 

Kフロー

Y102さん、どうもです。
最近、絶好調のようで、何よりです。

私の住む地域でも、投資関連書籍の品揃えが豊富なのは、今やたった3店舗ほどになってしまいました。しかも、そのような書店であっても、「エコノミストマネー」を置いていない場合があります。

「移動平均線本当の読み方」は、吉見俊彦氏、黒岩泰氏、阿部智沙子氏、斉藤正章氏、福永博之氏といった一流どころのセンセイ方が、移動平均線を利用したトレードについて、真面目に丁寧に解説している特集記事です。Y102さんの参考になる内容ではないようです(笑)

まあ、土屋氏に言わせれば、「百害あって一利なし」なのかもしれませんが、今のトレンドがどちらを向いているかが判断できない人にとっては、十分参考になるかもしれません。

ブログの運営は何かと難しいものですね。特に、私や専業トレーダーの方々のように、大半を自宅で過ごし、他人との接点が極端に少ない人間の場合、ブログが外界との大きな接点の一つとなるわけですから、勢い力が入ってしまいがちです。

私も、自分の感覚が周囲からずれていないかと、気を付けてはいるつもりなのですが、時々「ちょっとまずいかな」と感じてしまうことがあります。
もっとも、あれこれ考えても仕方がないので、何かあったらその時はその時、と思うようにしています。

Y102さんのブログは、KKさんやinaさんのブログ共々、毎日拝見しています。システム開発(と言っても機能開発ですが)が一段落したら、お邪魔したいと思います。

by Kフロー (2010-09-28 10:11) 

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