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民主党代表選に想う [雑感]

注目(?)の民主党代表選は、菅首相が予想以上の大差で勝利しました。しかし、金融・経済政策に大きな変化がないと見透かされてか、円高が進行しているようです。
今日の株式市場は小幅な動きに終始しましたが、明日はどう動くのでしょう?ちなみに、私はノーポジションなので静観です。

さて、新首相の金融・経済政策につきましては、内閣改造を待ってからということになるのでしょうが、小泉政権の時のように、思い切って民間から金融担当大臣を招へいする、くらいのことをしてもいいのではないかと思います。

多くの党員・サポーターが、消極的な選択肢として菅首相を推したと思うのですが、これは裏を返せば、小沢アレルギーがいかに大きいかを物語っています。
これはあくまで私個人の感想ですが、小沢氏の影に「独裁」の懸念を感じていました。

歴史を振り返って見ても、社会・経済の混乱時には独裁政権が生まれやすいように思います。混乱を鎮めるためには、強力なリーダーシップが必要なのは間違いありませんが、それは一歩間違えると、独裁社会という大きな落し穴に嵌り込んでしまいます。

トップの人間がいかに敬虔な人物であろうとも、それを支え、それに群がる人たち全てが、そうであるとは限りません。
そして、一たび方向を誤ると、独裁を維持することが最大の政治目的になってしまいます。

そうなってしまった社会・国家ほど、悲惨なものはありません。そして、私たちはそのような国家がけして少なくないことを、知っているはずです。
小沢氏が嫌悪されたのは、氏の影に見え隠れする、そういった可能性に対する反応なのではないでしょうか?

もちろん、小沢氏は壮大な理念を持った政治家だと思いますし、独裁などということは微塵も考えていないだろうと思います。
しかし、その理念が強すぎると、時として独裁に陥りやすくなってしまうのではないかという、漠然とした不安を感じることもまた事実です。

小沢氏の直接的な敗因は、言うまでもなく「政治と金」の問題ですが、検察に関する発言にもあるように、自分の都合のよいように解釈する性分への恐怖心が、隠れているように思います。
そして、一部のマスコミの異常とも思える反小沢報道も、言論・報道の自由に対する危機感の現われだったのではないかと想像します。

私たち国民には、選挙権という大きな権利があります。第二次菅政権が上手くいかない場合は、大きな声を挙げて、選挙権を行使する方向に動かすこともできるでしょう。
しかし、それが可能なのは、健全な民主主義社会においてのみなのです。

かなり以前から、鹿児島県阿久根市市長の言動が大きな問題になっています。この問題の最大のポイントは、市長がどのような成果を挙げたかということではありません。
市長の言動が、民主主義の根幹を揺るがすものであるからこそ、問題視されているのだと思います。

独裁者であっても、素晴らしい政治を行なう者はいます。しかし、私たち日本人は、敗戦という大きな犠牲を払って、民主主義国家という道を選択したはずです。
民主主義は独裁と比べて効率は落ちるかもしれません。しかし、それでもなお、私たちは民主主義社会を守っていかなければならないと、強く思う次第です。


PS.昨日注文したワンセグチューナーですが、今朝、業者からキャンセルのメールが届きました。メーカーや問屋に確認したところ、在庫なしということで、納品できないとのこと。
仕方がないので、やや割高にはなりますが、Amazonから直接購入することにしました。おかげで、納期的にはずいぶん早まりそうです。

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