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システムが機能しないとは? [システムトレード]

6月8日のコラムでは、システムが機能するとはどういうことか、について考えました。今日は逆に、システムが機能しないとはどういうことか、について考えたいと思います。
なお、これはあくまで私の考えであり、一般的な認識とは異なっているかもしれません。

ただし、ここでは将来的に機能する・しない、ではなく、あくまで直近において機能しているか否かを考えます。すなわち、カーブフィッティングの可能性も含めて、あくまで見た目の状態を判断材料とします。

そもそも、システムが機能しているということは、最も単純な状態として、資産カーブが上昇しているということです。これは更に遡って言えば、株価が上昇している時に買い持ちでいる可能性が高く、株価が下落している時に売り持ちでいる可能性が高い、ということになります。

もちろん、そのタイミングをピタリと当てることは出来ませんが、平均的に見れば、株価の上昇過程では概ね買い持ち、下落過程では概ね売り持ちであれば、資産カーブが平均的に右肩上がりとなることが期待できます。

では逆に、システムが機能していない状態では、どう考えればいいのでしょう?

機能している状態とは逆に、株価の上昇過程で概ね売り持ち、下落過程で概ね買い持ちであればいいのでしょうか。
でも、その傾向が明らかであるならば、シグナルを反転させれば良いだけです。

結局、機能していないシステムとは、株価の方向と建玉の方向とが全く無相関な状態にある、ということが言えるかと思います。
これは、資産カーブがほとんど平坦な状態(上げも下げもない状態)にある、とも言えます。

その場合、平均的に平坦な状態であるとしても、多少のゆらぎは存在すると考えられます。しかし、そのゆらぎの周期や振幅が全くのランダムであった場合には、そこから利益の源泉を得ることは不可能でしょう。

逆に言えば、資産カーブが平均的に平坦な状態にあるとしても、そこに何らかの規則性(一定した周期や比較的大きなうねり)が存在するならば、それを加工することで、機能するシステムに変換できるかもしれません。

あるシステムが本質的に機能している場合、それでも市場の状態などによって、資産カーブが大きくうねる場合が存在します。
それは通常、ドローダウンとして処理されるわけですが、それが続く状態を積極的に改善するために、システムに追加処理を行うことも考えられます。

システムの不調が明らかに市場の状態の変化によるものであるならば、その追加処理はレジームスイッチと類似した機能を有すると考えられますが、単なるカーブフィッティングに過ぎない可能性もあります。

結局、それがレジームスイッチなのか、カーブフィッティングなのかは、非常に判断が難しいように思います。
私もいろいろと検討してきたのですが、未だに明確な解答は得られていません。

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Kフロー

marbeeさん、こんにちは。
nice!をいただき、ありがとうございます。

by Kフロー (2010-06-15 08:49) 

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