VAIO MXS2R メモリ増設 [パソコン]
最近のパソコン用メモリ(SDRAM)の安さには、目を見張るものがあります。デュアルコアマシンやGatewayマシンには十分な容量のメモリを搭載していますので、これ以上増やす必要はないのですが、主にAV(Audio-Visual)用に使用しているVAIO MXS2RとAthlonマシンの搭載メモリは512MBで、けして十分とは言えません。
事実、これらのマシンでファイルを開いたり、インターネットエクスプローラを起動したりすると、かなり重いという印象を受けます。
また、メモリ不足が直接的な原因かどうかは分かりませんが、時々ハングアップしたり、リソース不足のエラーメッセージが出たりします。
これらのパソコンは、元々は512MBもあれば十分快適に動作するように作られているのですが、最近のアプリケーション、特にセキュリティ関係のアプリケーションは、システムに常駐することもあってか、しばしばパソコンの動作を重くさせることがあるようです。
そこで、機会があればメモリの増設を行ないたいと思っていたのですが、如何せん、これらのパソコンは2世代以上も前のDDRメモリにしか対応していません。
しかも、仕様上、VAIOはPC2100(DDR266)規格で、最大1,024MBまで、AthlonマシンはPC2700(DDR333)規格で、最大2,048MB(これは特に問題ないのですが)までとなっています。
PC2700規格やその上位のPC3200(DDR400)規格のメモリは、数こそ少ないものの、今でも販売はされていますが、PC2100規格のものは一般の店舗ではほとんど目にすることはありません。
実は、これらのメモリには互換性があり、PC3200やPC2700のメモリをPC2100として動作させることができると言われています。
「言われています」などという曖昧な表現を使ったのは、規格上は動作する筈なのに動作しない場合もあるからです。
これは、メモリとパソコン(マザーボード)の相性が悪かったり、メモリもしくはマザーボードそのものに問題があったりした場合などに生じるようです。
一番確実なのは、メモリ販売メーカーが当該パソコンでの動作確認を公表している製品を選ぶことですが、旧型のパソコンやマイナーなパソコン、自作パソコン(マザーボード単体)などについては、公表されていない場合が多々あります。
そうなると、結局、規格(互換性)を信じて、目を瞑って購入してみるしかありません。あるいは、果敢にそれにチャレンジした人を探して確認することですが、運良くそのような人の意見を聞けたとしても、必ずしも自分の環境に合った条件での確認にはならないでしょう。
そして何よりも大きな問題なのは、これらの旧規格の製品は、最新規格の製品と比べて極めて高価である、ということです。
VAIO MXS2R対応(PC3200-512MB)を保証しているBUFFALO製品で比較してみますと、1GBデスクトップ用ですが、PC3200で概ね6,000円以上、PC2700で概ね8,000円以上、PC2100で概ね9,000円以上となっています(価格.com調べ)。
ちなみに、バルク品では3,000円を切る製品もあるにはあります。
一方、DDR2規格ではPC2-4200が概ね2,000円以上、PC2-5300が概ね3,000円以上、PC2-6400が概ね4,000円以上となっています。
1GB-DDR2メモリは、メーカーを問わなければ、1枚1,000円以下で購入することも可能です。
何にしましても、動作保証もない製品に、1,000円や2,000円ならともかく、6,000円以上も投資することは普通できません。
そんなわけで、今までメモリ不足を強く感じながらも、メモリ増設に踏み切れないでいたのです。
しかし、先日、何気なくAmazonのサイトで調べてみると、BUFFALOのPC3200-1GBメモリが1枚3,280円で販売されていることが分かりました。
コメントを見ると、「業務用の箱に入っているものの中身は一般販売用と同じらしい」とのこと。
BUFFALOのPC3200-512MBメモリならば、VAIO MXS2Rに対応していることを、同社のサイトで確認しています。
問題は、VAIO MSX2Rに1GB/枚のメモリを実装できるか、ということです。
これはもちろん、メーカー保証外です。いろいろと調べてみましたが、「メーカーが上限を謳っているのだから駄目だろう」といった否定的な意見が大半でした。
ただ、「VAIOのマザーボードとしては2GBまで対応している」という意見もありました。
VAIO MXS2Rが発売された当初は、まだ1GBのSDRAMは製品化されておらず、だから、2つのメモリスロットに512MBを2枚挿すことを想定して、上限を1,024MBとしている可能性もあります。
どうしたものかと悩みましたが、安全策を採って、512MBメモリを購入するという選択肢もありました。512MBメモリは、同じくBUFFALO製で1枚1,980円です。
しかし、これを1枚追加しただけでは、従来の256MB×2枚(512MB)構成が、512MB+256MB(768MB)となるだけであり、メモリ容量の大幅増加を実感できません。
512MBを2枚購入して付け替えるという手段もありますが、それだと、3,960円の出費でメモリ容量は1,024MB止まりです。
もしも1GBメモリが使用できるのであれば、3,280円の出費でメモリ容量は1,280MBです。将来的には2,048MBまで増設することもできます。
そこで、VAIOで動作しない場合は、Athlonマシンに使用すればいいだろうと考えました。Athlonマシンでも、PC3200には正式対応していませんが、まあ大丈夫でしょう。
容量的には、1GB/枚に正式対応していますから、問題はないはずです。
どうせだったら、1GBメモリを2枚購入して、VAIOとAthlonそれぞれに1GBずつ増設した方が良いかもしれない。もしも、VAIOでの使用が不可だった場合は、完全なオーバースペックになってしまうものの、Athlonマシンに2GB搭載すればいい、と考え、結局、1GBメモリを2枚購入しました。
一昨日注文して、昨日の夜に届き、今朝から増設作業を行ないました。
その結果は・・・
無事、動作しています。メモリも、VAIO MXS2Rで1.25GB、Athlonマシンで1.21GB(32MBをグラフィックに割り当てているため)と表示されています。
ファイルのオープンも軽快ですし、メモリ増量の効果は十分に実感できます。
ただ、VAIOのメモリを交換した際にCMOSがリセットされてしまい、メモリ交換後の起動時に確認メッセージ(内容は覚えていません)が表示されました。
とりあえず、「そのまま起動する」を選択して処理を進めたところ、無事起動することができました。
内蔵時計がリセットされたためそれを再設定し、一旦再起動したところ、その後は普通に動作しています。
ただ、何かのデバイスが認識できないらしく、デバイスマネージャの「その他のデバイス」に、?マークと共に「不明なデバイス」が登録されていますが、とりあえず無視しています。
一応、リカバリディスクからのデバイスドライバ再インストールも試みたのですが、適合するドライバは見つかりませんでした。
よく使う機能や機器、アプリケーションは一通り試してみたのですが、特に問題はないようです。
もう一方のAthlonマシンの方は全く問題ないだろうと思っていたのですが、何故かパソコンを起動してしばらくすると、電源が落ちてしまいます。
ひょっとしてメモリの所為なのかとも思いましたが、ステータスを見ると、CPU温度が非常に高温になっていることが分かりました。
調べてみると、CPUファンが回っていません。そこで、ケースをもう一度開けて内部を確認してみると、CPUファンにケーブルが接触していました。
メモリ増設の際にドライブ類を一旦外す必要があったのですが、それを元に戻した時にケーブルがファンに接触していたようです。
ケーブルをファンから離し、電源を入れてファンが回転することを確認し、事なきを得ました。その後は、何事もなかったかのように正常動作しています。
Athlonマシンでは、いままでインターネットエクスプローラの表示に、非常に時間が掛かっていたのですが、メモリ増設後はかなり軽快になりました。
余談ですが、VAIOのメモリを増設した際、ついでにMDドライブを外してメンテナンスを行ないました。MDドライブは、随分前からディスクを認識できなくなっていたのですが、この機会に内部を徹底的に綺麗にしようと考えたわけです。
ドライブにつながっている2本のコネクタと電源ケーブルを外し、ドライブを固定しているレバーを下げると、VAIO本体から簡単に外すことができます。
あとは、ドライブを固定しているネジを外しながらカバーを開け、内部が見えるようになったら、エアダスターで埃を吹き飛ばします。
本当は、レンズを綿棒で拭きたかったのですが、そこまで分解するのはちょっと大変でしたので、それは断念しました。
作業が終了したら、逆の順番で組みなおし、VAIOにセットしてケーブルをつなぎ直せば完了です。
そして、本体を起動し、MDメディアを挿入すると・・・
やはり、認識しません。残念。ピックアップのアクセス音は聞こえるのですが、フォーカスを合わせることができないようです。
MDドライブの本体交換には3~5万円も掛かるらしいので、ちょっと修理に出すと言うわけにはいきません。まあ、これは諦めるしかないのでしょうか。
事実、これらのマシンでファイルを開いたり、インターネットエクスプローラを起動したりすると、かなり重いという印象を受けます。
また、メモリ不足が直接的な原因かどうかは分かりませんが、時々ハングアップしたり、リソース不足のエラーメッセージが出たりします。
これらのパソコンは、元々は512MBもあれば十分快適に動作するように作られているのですが、最近のアプリケーション、特にセキュリティ関係のアプリケーションは、システムに常駐することもあってか、しばしばパソコンの動作を重くさせることがあるようです。
そこで、機会があればメモリの増設を行ないたいと思っていたのですが、如何せん、これらのパソコンは2世代以上も前のDDRメモリにしか対応していません。
しかも、仕様上、VAIOはPC2100(DDR266)規格で、最大1,024MBまで、AthlonマシンはPC2700(DDR333)規格で、最大2,048MB(これは特に問題ないのですが)までとなっています。
PC2700規格やその上位のPC3200(DDR400)規格のメモリは、数こそ少ないものの、今でも販売はされていますが、PC2100規格のものは一般の店舗ではほとんど目にすることはありません。
実は、これらのメモリには互換性があり、PC3200やPC2700のメモリをPC2100として動作させることができると言われています。
「言われています」などという曖昧な表現を使ったのは、規格上は動作する筈なのに動作しない場合もあるからです。
これは、メモリとパソコン(マザーボード)の相性が悪かったり、メモリもしくはマザーボードそのものに問題があったりした場合などに生じるようです。
一番確実なのは、メモリ販売メーカーが当該パソコンでの動作確認を公表している製品を選ぶことですが、旧型のパソコンやマイナーなパソコン、自作パソコン(マザーボード単体)などについては、公表されていない場合が多々あります。
そうなると、結局、規格(互換性)を信じて、目を瞑って購入してみるしかありません。あるいは、果敢にそれにチャレンジした人を探して確認することですが、運良くそのような人の意見を聞けたとしても、必ずしも自分の環境に合った条件での確認にはならないでしょう。
そして何よりも大きな問題なのは、これらの旧規格の製品は、最新規格の製品と比べて極めて高価である、ということです。
VAIO MXS2R対応(PC3200-512MB)を保証しているBUFFALO製品で比較してみますと、1GBデスクトップ用ですが、PC3200で概ね6,000円以上、PC2700で概ね8,000円以上、PC2100で概ね9,000円以上となっています(価格.com調べ)。
ちなみに、バルク品では3,000円を切る製品もあるにはあります。
一方、DDR2規格ではPC2-4200が概ね2,000円以上、PC2-5300が概ね3,000円以上、PC2-6400が概ね4,000円以上となっています。
1GB-DDR2メモリは、メーカーを問わなければ、1枚1,000円以下で購入することも可能です。
何にしましても、動作保証もない製品に、1,000円や2,000円ならともかく、6,000円以上も投資することは普通できません。
そんなわけで、今までメモリ不足を強く感じながらも、メモリ増設に踏み切れないでいたのです。
しかし、先日、何気なくAmazonのサイトで調べてみると、BUFFALOのPC3200-1GBメモリが1枚3,280円で販売されていることが分かりました。
コメントを見ると、「業務用の箱に入っているものの中身は一般販売用と同じらしい」とのこと。
BUFFALO デスクトップ用増設メモリ PC3200(DDR400) 1GB MV-DD400-1G
- 出版社/メーカー: バッファロー
- メディア: エレクトロニクス
BUFFALOのPC3200-512MBメモリならば、VAIO MXS2Rに対応していることを、同社のサイトで確認しています。
問題は、VAIO MSX2Rに1GB/枚のメモリを実装できるか、ということです。
これはもちろん、メーカー保証外です。いろいろと調べてみましたが、「メーカーが上限を謳っているのだから駄目だろう」といった否定的な意見が大半でした。
ただ、「VAIOのマザーボードとしては2GBまで対応している」という意見もありました。
VAIO MXS2Rが発売された当初は、まだ1GBのSDRAMは製品化されておらず、だから、2つのメモリスロットに512MBを2枚挿すことを想定して、上限を1,024MBとしている可能性もあります。
どうしたものかと悩みましたが、安全策を採って、512MBメモリを購入するという選択肢もありました。512MBメモリは、同じくBUFFALO製で1枚1,980円です。
しかし、これを1枚追加しただけでは、従来の256MB×2枚(512MB)構成が、512MB+256MB(768MB)となるだけであり、メモリ容量の大幅増加を実感できません。
BUFFALO デスクトップ用増設メモリ PC3200(DDR400) 512MB MV-DD400-512M
- 出版社/メーカー: バッファロー
- メディア: エレクトロニクス
512MBを2枚購入して付け替えるという手段もありますが、それだと、3,960円の出費でメモリ容量は1,024MB止まりです。
もしも1GBメモリが使用できるのであれば、3,280円の出費でメモリ容量は1,280MBです。将来的には2,048MBまで増設することもできます。
そこで、VAIOで動作しない場合は、Athlonマシンに使用すればいいだろうと考えました。Athlonマシンでも、PC3200には正式対応していませんが、まあ大丈夫でしょう。
容量的には、1GB/枚に正式対応していますから、問題はないはずです。
どうせだったら、1GBメモリを2枚購入して、VAIOとAthlonそれぞれに1GBずつ増設した方が良いかもしれない。もしも、VAIOでの使用が不可だった場合は、完全なオーバースペックになってしまうものの、Athlonマシンに2GB搭載すればいい、と考え、結局、1GBメモリを2枚購入しました。
一昨日注文して、昨日の夜に届き、今朝から増設作業を行ないました。
その結果は・・・
無事、動作しています。メモリも、VAIO MXS2Rで1.25GB、Athlonマシンで1.21GB(32MBをグラフィックに割り当てているため)と表示されています。
ファイルのオープンも軽快ですし、メモリ増量の効果は十分に実感できます。
ただ、VAIOのメモリを交換した際にCMOSがリセットされてしまい、メモリ交換後の起動時に確認メッセージ(内容は覚えていません)が表示されました。
とりあえず、「そのまま起動する」を選択して処理を進めたところ、無事起動することができました。
内蔵時計がリセットされたためそれを再設定し、一旦再起動したところ、その後は普通に動作しています。
ただ、何かのデバイスが認識できないらしく、デバイスマネージャの「その他のデバイス」に、?マークと共に「不明なデバイス」が登録されていますが、とりあえず無視しています。
一応、リカバリディスクからのデバイスドライバ再インストールも試みたのですが、適合するドライバは見つかりませんでした。
よく使う機能や機器、アプリケーションは一通り試してみたのですが、特に問題はないようです。
もう一方のAthlonマシンの方は全く問題ないだろうと思っていたのですが、何故かパソコンを起動してしばらくすると、電源が落ちてしまいます。
ひょっとしてメモリの所為なのかとも思いましたが、ステータスを見ると、CPU温度が非常に高温になっていることが分かりました。
調べてみると、CPUファンが回っていません。そこで、ケースをもう一度開けて内部を確認してみると、CPUファンにケーブルが接触していました。
メモリ増設の際にドライブ類を一旦外す必要があったのですが、それを元に戻した時にケーブルがファンに接触していたようです。
ケーブルをファンから離し、電源を入れてファンが回転することを確認し、事なきを得ました。その後は、何事もなかったかのように正常動作しています。
Athlonマシンでは、いままでインターネットエクスプローラの表示に、非常に時間が掛かっていたのですが、メモリ増設後はかなり軽快になりました。
余談ですが、VAIOのメモリを増設した際、ついでにMDドライブを外してメンテナンスを行ないました。MDドライブは、随分前からディスクを認識できなくなっていたのですが、この機会に内部を徹底的に綺麗にしようと考えたわけです。
ドライブにつながっている2本のコネクタと電源ケーブルを外し、ドライブを固定しているレバーを下げると、VAIO本体から簡単に外すことができます。
あとは、ドライブを固定しているネジを外しながらカバーを開け、内部が見えるようになったら、エアダスターで埃を吹き飛ばします。
本当は、レンズを綿棒で拭きたかったのですが、そこまで分解するのはちょっと大変でしたので、それは断念しました。
作業が終了したら、逆の順番で組みなおし、VAIOにセットしてケーブルをつなぎ直せば完了です。
そして、本体を起動し、MDメディアを挿入すると・・・
やはり、認識しません。残念。ピックアップのアクセス音は聞こえるのですが、フォーカスを合わせることができないようです。
MDドライブの本体交換には3~5万円も掛かるらしいので、ちょっと修理に出すと言うわけにはいきません。まあ、これは諦めるしかないのでしょうか。
VAIOの「不明なデバイス」が表示される件につきましては、CMOSクリアを実行したところ、解消することができました。
これは、BIOS セットアッププログラムでハードウェア構成情報 (CMOS) を工場出荷時状態に戻す、というものです。
by Kフロー (2009-04-05 20:22)