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トレードにおける投資効率 [投資・経済全般]

トレードを継続して行なう場合、それによってどれだけの損益が得られたかは重要な項目の一つです。例えば、何回かのトレードを繰り返して、トータル100万円の収益が得られたとします。
その際、問題になるのは、どれだけ効率よくその収益を得たかということでしょう。

収益の効率性を表す指標の一つに、PF(プロフィットファクター)があります。これは、総利益を総損失で割った値で、この値が大きいほど効率の良いトレードを行なってきたということが言えます。
しかし、このPFは0から無限大までの値を取るため、値を見ただけではどの程度の効率なのか、判然としません。

そこで、投資効率を表すファクターとして、次のようなものを考えます。

  投資効率=(総利益-|総損失|)/(総利益+|総損失|)
      =総損益/(総利益+|総損失|)

これは、-1から+1、あるいは-100%から+100%の値を取り、判断しやすいファクターとなります。ちなみに、|総損失|は総損失の絶対値を表します。

投資効率が-100%の場合は全トレードが損失、0%の場合は損益0、+100%の場合は全トレードが利益、ということになります。
これによって、それまでのトレードの効率性が判断できるわけです。システムトレードの場合は、システム性能の判断材料の一つになります。

ちなみに、これはPFを用いて表すこともできます。その場合は、次式のようになります。

  投資効率=(PF-1)/(PF+1)

これは、PFが0の時に-100%、1の時に0%、無限大の時に+100%となるわけです。無限大となる数値を有限の範囲に収めるこの手の手法は、本例に限らず、広く一般的に用いられています。
オシレータ系のテクニカル分析でも、適用例があったように記憶しています。

さて、トレードを行なうにあたって、投資効率が大きいほど良いことは言うまでもありません。しかし、その前提としていくつかの注意点があります。

一つは、十分に多くのトレードを行なった結果として、投資効率を判断する必要があるということです。当たり前の話ですが、たった数回のトレードの結果を持って、投資効率が+100%などということは、けして言えません。少なくとも数10回のトレードを行なう必要があるでしょう。

そしてもう一つは、これは資金効率を表しているわけではない、ということです。損益を得るために投資した資金総額は、普通、総損益の数10倍以上になります。
資金効率は、平均損益率と関係してくるわけですが、投資効率と合わせて重要なファクターとなるでしょう。

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