エクセル2007導入

先日、ようやくエクセル2007を導入いたしました。今日は終日、エクセル2007におけるシステムの動作確認を行っていたのですが、ちょっと問題があることが分かりました。
詳細は後日ご報告いたしますが、今日は概要について述べたいと思います。

結論から申し上げますと、基本的にはエクセル2003と2007とでは、互換性は保たれています。エクセル2007の互換モードであれば、既存のシステムやマクロを開くことはできますし、実行することもできます。

また、互換モードで開いたシステムを標準モードで再保存しても、そのシステムは正常に動作します。気になる最適化演算（データテーブル演算）速度は、思ったよりも高速でした。
エクセル2003上の処理速度よりも5%程度遅いだけでした。また、これはマルチスレッドをオフにしても、ほとんど変わりませんでした。

しかし、互換モードの場合、ブックのオープン時の再計算時間が非常に掛かることが分かりました。それは、どうもリンク元からのデータの読み込みに掛かっているようです。
また、互換モードのまま保存しようとすると、互換性チェックのダイアログが頻繁に現れます。現行の連続実行マクロを実行すると、動作が度々中断させられます。

標準モード（xlsxファイル）で再保存すれば、ブックのオープン時の再計算は瞬時に終わるのですが、リンクの編集でリンク元を標準モードのブックに指定すると、そのブックが閉じられている状態ではハングアップしてしまいます。

リンク元に指定するブックが開かれている状態であれば、瞬時にリンク元の変更が完了するのですが、それが閉じられていると、リンク元の変更ができないわけです。
まだ、はっきりしたことは調査中で分かりませんが、参照するセルの数が多すぎる場合に、このような症状が現れるみたいです。

これがバグなのか仕様なのか分かりませんが、従来のxlsファイルをリンク元にした場合は普通に変更できるのに、それがxlsxファイルになるとリンク元を変更できないのは、どうにも腑に落ちません。
最も懸念していた処理速度の問題がほぼクリアできているだけに、残念です。

もうしばらく検討を続け、現在行っているシステム改定に反映させたいと思います。

なお、データ取得更新マクロについては、エクセル2007でも正常に動作することを確認しています。ただ、これはエクセル2007だけの問題ではないのですが、インターネットエクスプローラ（IE）を開いた状態でデータ取得や更新を行うと、エラーが発生する場合があります。

また、ヤフーファイナンスサイトのデータ更新時にマクロを実行すると、データ取得に失敗します。その時間ははっきりとは分かりませんが、午後7時から1～2時間くらいの範囲のようです。
ちなみに、本マクロはIEを呼び出して動作していますので、IEがインストールされていないパソコンでは動きません。

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