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株価に作用する力の判定 [投資・経済全般]

純粋に株価推移だけを見てトレードを行なう場合、どのような背景を考えればいいのでしょうか?これについては、過去から現在に至るまで、あるいはこれから未来に向かっても、議論が尽きない命題だろうと思います。

私もこれまでのブログ記事の中で、いろいろと考えてきましたが、それでも未だ明確な結論が得られているとは言えません。
それでも、ある程度の方向性を示すことはできますし、ファンダメンタルに匹敵する明確な裏付けを得ることも不可能ではないと考えます。

株価は様々な材料や思惑で動きますし、それら(外力)が作用した状態が一定期間続く場合が、少なからずあるからです。
問題は、「それらが作用した状態」を如何にして判定するか、ということになります。

そのために、まず最初にしなければならないのは、「基準を決める」ということです。これは、株価に外力が作用している期間と、そうでない(ランダムな)期間とを明確に分離するための、定量的な値でなければなりません。

ここで必要な情報は、あくまで株価とその時の時間です。あとは、それらを加工した2次情報ということになります。
物理学で言えば、位置と時間ということになり、それに速度(位置変化/時間変化)や加速度(速度変化/時間変化)などが加わるというイメージです。

これらから、何が分かるのでしょうか?
以下はあくまで私のイメージです。異論も多いでしょうが、ご容赦ください。

まず基準となるのは、ある期間における株価の平均的な推移です。最も簡単な例では、それは回帰直線(回帰推定値)となります。
しかし、これだけでは、株価が平均的にどう動いているか、程度のことしか分かりません。

重要なのは、どの程度、平均的に動いているか、ということです。それに関しては、今までに何度も取り上げて来ましたように、回帰直線からの平均誤差を用います。
ある期間における株価推移の回帰直線と平均誤差。この2つが、外力の作用を判定するための基準となります。

さて、これらがどのようになった時に、外力が作用していると判断できるのでしょうか?それを物理学の言葉でイメージすると、「最小作用の法則」もしくは「エントロピーの最小化」といった感じになります。

結局のところ、このブログで毎週末にご紹介している「最適トレンド」と同じ考えなのですが、最適トレンドが存在する状態こそ、外力が作用している状態である、と考えるわけです。
そして、最適トレンドが消滅すると、株価はランダムな状態に戻る、ということになります。

しかし、ここで大きな疑問が生じます。すなわち、毎週末に示している最適トレンドは、その期間こそ違えど、直近において「必ず(場合によっては複数)存在している」という事実です。
そこで問題になるのが、それらのトレンドの強弱です。それらの趨勢や変遷によって、外力の強さ、すなわち裏付けの強さを判断しようというのが、主要な命題になります。

以上、今日はここまでとします。また機会がありましたら、続きを考えたいと思います。

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