株安で悲観することはない [システムトレード]
日経平均株価は、狭いレンジでの推移がもう2ヶ月も続いています。今週に入り、ザラ場で一時1万円を割り込む場面も見られましたが、その後はやや持ち直しています。
しかし、このところの円高や金融不安で、先行きは芳しくないようです。
これらの原因の一つ(一説には大半)は、言うまでもなく2人の経済閣僚の不用意な発言によるものですが、逆説的に言えば、それを真に受けてしまうほどに日本経済の状況は良くない、ということなのでしょうか。
これは、投資家にとっては大きな痛手かもしれませんが、いわゆる投機家にとっては、むしろやりやすくなってきているように思います。
特に、資金力のない私のような弱小トレーダーにとっては、株安はむしろ歓迎すべきところです。
一般に、株価が下がるということは、株式の取得金額が下がるということであり、出来高の厚い銘柄をより多く売買できるということです。
それだけ、システムに近い肌理細やかなトレードが可能となります。
以前のコラムで、トレーディングシステムが指し示す資産カーブと、現実の運用による資産カーブとのズレの一因は、最低売買金額の大きさにあると述べました。
最低売買金額が小さくなることで、そのズレを縮小することができるわけです。
例えば、100万円の資金枠しかない時に、最低売買金額が60万円の銘柄をシステム運用しても、システムのパフォーマンスを最大限引き出すことはできません。
そのシステムが優れていて、例えば年率50%の収益が見込めるとしても、システム上は100万円の1.5倍で150万円に資金が増えるはずですが、実際には130万円にしか増えません。
しかし、株価が下がって最低売買金額が半分の30万円になれば、単純計算で資金は145万円まで増加します。この程度のズレであれば、ほぼシステム通りの結果が得られたと言っても良いでしょう。
このように、株式の最低売買金額は、システム運用を行なう上で極めて重要な要素となります。
そもそも100万円ぽっち(しかもレバレッジ込み)でシステム運用を行なうことが間違っている、という意見もありそうですが、システム運用に限らず、リスク低減のために並列運用を行なうことが理想ですので、個々の銘柄に割り当てられる資金はけして多くはないでしょう。
そのように考えると、システムがよく機能する銘柄の株価が下がって最低売買金額が小さくなるほど、システムトレードにとっては都合が良いことになります。
理想的には、以前のライブドア株のように、最低売買金額が数100円程度になれば、かなり肌理の細かい売買が可能となるのですが、さすがにそこまでは望めません。
また、最低売買金額が小さい銘柄は、大抵の場合小型株となりますので、それらは出来高が薄く、システム運用は難しくなります。
そうなると、やはりバブル後最安値を付けた頃のように、大型株の最低売買金額が大きく低下することが望ましい、ということになるわけです。
それらの株価は今でもかなり安い水準ではありますが、既に大底から2倍程度に上昇しています。最近はちょっとシステム運用し辛いという感じがします。
もちろん、これは私個人の話です。多くの方にとっては、まだまだ割安感があることでしょう。
また、冒頭で述べましたように、当然のことながら投資家にとっては株安は歓迎できません。基本的に、バイアンドホールドの世界ですので、株安イコール資産低下ということになります。
株安が有利に働く場合があるのは、株式を買い保有している期間が短い投機家についてのみ、ということを、最後にお断りしておきます。
しかし、このところの円高や金融不安で、先行きは芳しくないようです。
これらの原因の一つ(一説には大半)は、言うまでもなく2人の経済閣僚の不用意な発言によるものですが、逆説的に言えば、それを真に受けてしまうほどに日本経済の状況は良くない、ということなのでしょうか。
これは、投資家にとっては大きな痛手かもしれませんが、いわゆる投機家にとっては、むしろやりやすくなってきているように思います。
特に、資金力のない私のような弱小トレーダーにとっては、株安はむしろ歓迎すべきところです。
一般に、株価が下がるということは、株式の取得金額が下がるということであり、出来高の厚い銘柄をより多く売買できるということです。
それだけ、システムに近い肌理細やかなトレードが可能となります。
以前のコラムで、トレーディングシステムが指し示す資産カーブと、現実の運用による資産カーブとのズレの一因は、最低売買金額の大きさにあると述べました。
最低売買金額が小さくなることで、そのズレを縮小することができるわけです。
例えば、100万円の資金枠しかない時に、最低売買金額が60万円の銘柄をシステム運用しても、システムのパフォーマンスを最大限引き出すことはできません。
そのシステムが優れていて、例えば年率50%の収益が見込めるとしても、システム上は100万円の1.5倍で150万円に資金が増えるはずですが、実際には130万円にしか増えません。
しかし、株価が下がって最低売買金額が半分の30万円になれば、単純計算で資金は145万円まで増加します。この程度のズレであれば、ほぼシステム通りの結果が得られたと言っても良いでしょう。
このように、株式の最低売買金額は、システム運用を行なう上で極めて重要な要素となります。
そもそも100万円ぽっち(しかもレバレッジ込み)でシステム運用を行なうことが間違っている、という意見もありそうですが、システム運用に限らず、リスク低減のために並列運用を行なうことが理想ですので、個々の銘柄に割り当てられる資金はけして多くはないでしょう。
そのように考えると、システムがよく機能する銘柄の株価が下がって最低売買金額が小さくなるほど、システムトレードにとっては都合が良いことになります。
理想的には、以前のライブドア株のように、最低売買金額が数100円程度になれば、かなり肌理の細かい売買が可能となるのですが、さすがにそこまでは望めません。
また、最低売買金額が小さい銘柄は、大抵の場合小型株となりますので、それらは出来高が薄く、システム運用は難しくなります。
そうなると、やはりバブル後最安値を付けた頃のように、大型株の最低売買金額が大きく低下することが望ましい、ということになるわけです。
それらの株価は今でもかなり安い水準ではありますが、既に大底から2倍程度に上昇しています。最近はちょっとシステム運用し辛いという感じがします。
もちろん、これは私個人の話です。多くの方にとっては、まだまだ割安感があることでしょう。
また、冒頭で述べましたように、当然のことながら投資家にとっては株安は歓迎できません。基本的に、バイアンドホールドの世界ですので、株安イコール資産低下ということになります。
株安が有利に働く場合があるのは、株式を買い保有している期間が短い投機家についてのみ、ということを、最後にお断りしておきます。
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