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システムトレードは長期運用が鉄則 [システムトレード]

システムトレードを続けていると、運用成績が指数や個別株価の騰落率(ベンチマーク)に大きく水を開けられる時期があります。
特にドテンシステムを運用している場合は、それが顕著に現れることになります。

言うまでもありませんが、それは株価が急騰している時期に生じます。言い換えれば、押し目らしい押し目もなく株価が上昇を続けている場合には、買い保有を継続した方が有利です。
しかし、よほどの長期パラメータシステムでない限り、株価が上昇基調にあっても、何度かはポジションが切り替わるものです。

ドテンシステムの場合、そうして売りポジションを取った時に株価が反発して、損失を計上することになります。
結局、株価が上昇している時期には、買いのトータルでは買い保有ほどに利益が上がらず、売りではむしろ損失が膨らんでしまうため、全体としてはベンチマークに敵わないことになるわけです。

それでは、システムトレードを行うよりも、バイ&ホールドを行った方が良いのでしょうか?

永久に上昇し続ける銘柄であれば、そういうことになるでしょう。しかし、当たり前の話ですが、永久に上昇し続ける銘柄など存在しません。
必ずいつかは、下降トレンドに陥る時期が訪れます。

そのような時に、どうやって下降トレンド入りを判断すべきでしょう。そして、下降トレンド入りを確認したら、どのような投資行動をとるべきでしょう。
それを機械的に判断して行うのが、システムトレードということになります。

もちろん、その大前提として、機能するシステムを用いなければならないことは言うまでもありません。ただし、機能するシステムを定義すること自体、非常に難しい問題です。
そこで、ここでは機能するシステムを運用しているという前提で話を続けます。

要するに、機能するシステムであっても、時期によってはベンチマークに大負けする場合があるということです。
しかし、株価が下降トレンドに転じた場合には、逆にベンチマークに大差を付けることになります。

2009年4月16日のコラムなどでも述べましたが、対ベンチマークとしては、ベンチマークの低落に加え運用資産の上昇、さらには運用規模の増加により、ベンチマークを2倍以上上回ることも可能なわけです。

しかし、それはあくまでシステムを運用し続けた場合の話です。成績が上がらないからと言って、システム運用を途中で放り出していたら、その果実を摘むことは出来ません。
すなわち、システムトレードは長期運用が鉄則なのです。これは、個々のポジションを長く取るということではなく、一つのシステムを長く運用し続けるということです。

株価がいつ下降トレンド入りするかは誰にも分かりません。しかし、それはいつか必ず訪れます。その時に機能するシステムを運用していなかったとしたら、大きな収益機会を逃すことになります。
そうならないためにも、日頃からシステム運用を継続すると共に、運用システムのメンテナンスを行っていく事が肝要です。

なお、これは日足ベースのボトムアップ型ドテンシステムについて述べたものです。デイトレシステムやトップダウン型システムに関しては、必ずしも当てはまりません。
また、これは平均的な振る舞いについて述べたものであり、個々のシステムにおいては当てはまらない場合も多々あるかと思います。

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