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システムトレードの「超」入門書 [システムトレード]

システムトレードというと、非常に難しいという印象を持たれる方も多いのではないかと思います。その最大の要因は、トレーディングシステムの作成にあるといってもいいでしょう。
もちろん、市販品を含めて、第3者が作成したシステムを利用すれば、自分でシステムを作成する必要はありません。

ただ、そのようなシステムであったとしても、それだけでは実際に運用することはできません。少なくとも、どのような銘柄で運用するのか、パラメータはいくらに決定するのか、どれくらいの期間に渡って検証するのか、どれくらいの資金を運用するのか、等を決めてやる必要があります。

中には、そのような条件が全て決定されたシステムを最初から利用できる場合がありますが、その多くは投資顧問会社との契約が必要であったり、更には運用方法に制約があったりします。
私個人の見解としましては、そのような運用をシステムトレードと呼ぶことには抵抗があります。

システムトレードと呼ぶからには、少なくともそこには運用者自身の自由度がなければいけません。すなわち、運用する銘柄や規模、パラメータ設定等を行える自由です。
そうすると、運用者自身もシステムの中身を全く知らなくていいというわけにはいかず、ある程度の知識が必要となります。

しかし、一般に販売されているシステムトレードの解説書は、どちらかと言えば、自身でシステムを作成できる(その意欲がある)方を対象に書かれているように思います。
すると、どうしてもコンピュータプログラムやエクセル等が不得手な人にとっては、システムトレードは敷居が高いものとなってしまいます。

もちろん、プログラムの知識がなくても読み進めることができるシステムトレードの解説書も存在しますが、それらは結局、「システムトレードとはこういうものだ」ということが理解できるに過ぎません。そのこととシステムを運用することとは、全く別物なのです。

また、簡単な手続きで実用的なシステムを作成し、それを運用することができるアプリケーションも(KFシステムクリエイターを含めて)存在しますが、それとて、エクセルの基本知識が必要であったり、マクロ言語の習得が必要であったりするわけです。

さらには、トレーディングシステムには欠かせない、様々なテクニカル指標に関する理解も必要となります。
それらを総合的に分かりやすく解説した書籍となると、今までほとんど目にしたことはありませんでした。

そんな中、次の書籍を見つけ購入いたしました。



これは、結論から言いますと、岡三オンライン証券が提供する岡三RSSを利用して「自動売買」をしてみましょう、といった内容なのですが、そこに至るまでの間に、システムトレード、日経平均先物、代表的なテクニカル指標、さらにはエクセルで作成したいくつかの売買モデル(システム)の解説が行われています。

売買モデルの解説は非常に分かりやすく、簡単なフローチャートや数式の記入例が、ふんだんに盛り込まれています。
これらは岡三オンライン証券のサイトからダウンロードできますので、入力が面倒な方でもエクセルさえあれば試してみることができます(RSS以外はOpenOfficeでもいけるかもしれません)。

本書で紹介されているシステムの有効性については分かりませんが、エクセルでトレーディングシステムを作成してみたい方にとっては、本書は格好の入門書なのではないかと思います。
もちろん、本格的なシステムの作成には力不足の感は否めませんが、RSSの利用を前提としたIRブレイクシステムなど、他書では見られないようなシステムも紹介されています。

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