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ドテンシステムの応用 [システムトレード]

システムトレードにおいて、ドテンシステムを運用する場合は多いと思います。その場合、通常は信用買いと信用売りを交互に繰り返すことになります。
あるいは、買いは現物という場合もあるかと思いますが、どうしても資金効率が落ちてしまいます。

また、株主としての権利を持ち続けたいものの、権利確定日に必ずしも買い持ちになっているとは限らないため、ドテン運用は敬遠しているという方もいらっしゃるかもしれません。
そのような場合に、買い持ちを続けながらドテン運用を行う方法があります。

それは、現物を持ち続けながら、売りの局面では現物株の2倍の建て玉を持つ、という方法です。資金効率は落ちますが、現物を持ち続けるという前提ですので、現物を担保に売り建てを行えば、現物の購入金額+最大想定リスク程度の資金で運用が可能です。

これは信用の2階建てとは異なり、担保が値下がりしても信用分は損失を出しませんが、評価益を受入保証金に充当することはできませんので、ある程度以上の株価値下がりに対しては、追証が発生する可能性があります。

しかし、その場合は売建で株価値下がり分の2倍の利益が出ているわけですから、上手く資金繰りできるのではないかと思います(実際に試したことはありません)。

また、売りを現物株と同じ数の建て玉にすれば、これは買いのみのシステムを運用していることと等価になります。
すなわち、売りを建てている期間は、等価的には株を保有していないということになります。これはつなぎ売りと同じですね。

株主としての権利を必要としない場合でも、ドテン運用の際の手数料を半減できる可能性があります。例えば、ある銘柄を売買する際、1単位でも2単位でも手数料が変わらないのであれば、売買の両方を信用にすると、2回分の手数料が掛かってしまいますが、片方を現物にしておけば、手数料は売りの1回分で済みます。逆日歩の問題はありますが、できるだけ一般信用を用いるなどとすれば、リスクを限定できます。

以上のように、売買の組み合わせをちょっと変えてみるだけで、様々なバリエーションが得られることが分かります。

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Kフロー

龍之介さん、こんにちは。nice!をいただき、ありがとうございます。

by Kフロー (2008-08-05 08:45) 

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