今日の昼時にお茶をこぼしてしまい、Woooのリモコン(C-RS4)がお茶びたしになりました。その後、乾燥しても動作しなかったため、意を決して分解することにしました。
とは言いましても、リモコンにはネジが1本も使われていません。どうやったら分解できるか分からず、手探りの作業となりました。

リモコンは多分、プラスチックの爪が互いに嵌合する構造になっていると考え、マイナスの精密ドライバーで嵌合部の隙間を見つけることから始めました。
隙間にドライバーの先端が入ったら、リモコン上面に向けてドライバーをこじるようにしながら少しずつ横にずらしていくと、嵌合部が外れていきます。

嵌合部は非常にたくさんありますが、リモコンのカバーを割らないように注意しながら、少しずつ嵌合部を外していきました。
最後にリモコン前端部の嵌合が残りましたが、そこはやや力ずくで引き剥がしました。

カバーを外すと、穴のあいたカバーにぴったり嵌ったスイッチ用の導電ゴムシートが現れます。また、その下には、表面に電極パターンが印刷された1枚の基板が入っています。
リモコンの内部は、基本的にはこの2つだけです。基板の先端には送信用LED、後端にはコントロール用ICチップ、裏面には電池用端子のコイルバネが付いています。

基板と導電ゴムの表面を、アルコールを浸した綿棒で丁寧に拭き、よく乾燥させた後、再びリモコンケースに戻し、基板を元通りにセットします。
続いて、カバーにスイッチゴムをセットした後、そのカバーをリモコンケースに嵌め込みます。

嵌合部を一つずつ丁寧に嵌め込み、最後に電池をセットしていろいろなスイッチを押すと、何とか無事動作するようになりました。
リモコンの側面には、ドライバーでこじ開けたたくさんの傷が残りましたが、仕方がありません。とりあえず、リモコンを購入するという事態は免れることができました。

ちなみに、リモコンを補修部品として購入すると、3,570円も掛かるようです。あれだけ単純な構造でそんなにするとは、ちょっと高過ぎるという印象ですが、基板やコントロールICの原版などを起こすのにかなりの費用が掛かるでしょうから、Wooo程度の販売台数ではそれくらいの価格設定にせざるを得ないのだと思います。

ところで、リモコンの故障の原因は、こぼしたお茶が基板の電極パターンと導電ゴムの間に入り込んで乾燥し、絶縁膜を形成してしまったためと考えられます。
そのため、スイッチを押しても対応する電極が通電せず、正常に動作しなかったのでしょう。

ひょっとしたら、綺麗な水でよく洗い流した後十分乾燥させれば、分解しなくても直ったかもしれませんが、内部にどんな電子部品が入っているか分からない状況では、さすがに怖くてできません。また、構造的にも密閉状態に近いため、内部を十分に洗い流せるか分かりません。
結局、分解して清掃する方が確実だと判断しました。ただし、壊れたら買うしかありませんが。


PS.先日OptiPlexの冷却に卓上ファンを用いるという話をしましたが、ファンを前面下部に密着させたところ、風力弱でも5℃程度の冷却効果が得られました。
気になっていたコネクタなどとの干渉も、ファンの脚部を折り曲げることで回避できます。

また、前面のUSB端子にファンを接続することで、ACアダプタは不要になりますし、OptiPlexのシャットダウン時に自動的にファンの電源も切れてくれます。
これは、夜間にエンコードなどの重い処理を自動実行する場合には、非常に好都合です。