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LDプレイヤーてんやわんや [家電]

先日までLDプレイヤー(SONY MDP-RC20)の調子が悪く、再生ボタンを押しても、映像が表示される前に回転が停止してしまう状態が続いていました。
実はその数日前に、再生を始めた途端、ディスクが「ガタガタ」と大きな音を出し、エラーが表示されて動作が停止する事態があったばかりです。

その時は、一旦コンセントを抜き、もう一度コンセントをつないでイジェクトボタンを押したら、無事にディスクを排出でき、その後何事もなかったように回復しました。
そのため、件の不具合は、その一件が原因としてあるのかと想像していました。

一応、A面とB面とを何度か切り替えていると(この機種はオートリバース対応です)、無事に再生することができます。
しかし、最初にディスクをセットした直後は、必ずと言っていいほど再生に失敗していました。

それでも我慢して使っていたのですが、あるソフトでデジタルオーディオが正常に再生できない、という問題が生じ、とりあえずレンズクリーニングしてみることにしました。
これはCDコンパチ機のため、CD用クリーナーが使えるはずです。その前に、デジタル復調回路に不具合がないか確認するために、音楽CDを入れて再生してみようとしました。

早速、適当なCDをトレーに乗せてトレーを閉じたところ、何か様子が変です。異音がした後、エラーが表示されています。
イジェクトボタンを押したところ、トレーにあるはずのCDが乗っていません。慌てて、もう一度イジェクトボタンを押してしまったのが、運の尽きでした。

「ガガガガガ」と大きな音がした後、エラーが表示され、ウンともスンとも言わなくなってしまいました。
もちろん、コンセントを抜き差ししても回復しません。CDがどこかに、完全に食い込んでしまったようです。

仕方がないので、LDプレイヤーをラックから引きずり出し、カバーを開けてみたところ、CDがトレーとピックアップの間に挟まっています。
トレーは変形し、ちょっと引っ張っただけではCDはピクリとも動きません。

ピックアップのダメージをできるだけ避けるために、最初はCDをトレーの後方から抜き出そうとしたのですが、全く動きません。
そこで已むなく、CDをトレーのピックアップ透過穴から、ピックアップの根元側に引っ張ったところ、ようやく抜き出すことができました。

これで大丈夫かと、恐る恐る電源を入れたところ、相変わらずエラー表示が出ます。もう一度、CDが挟まっていた部分を見ると、トレーがピックアップの上に被さったままです。
そこで無理やり、ピックアップをトレーの透過穴に収まるようにねじ上げたところ、機械的にはようやく元通りになりました。

その後、電源を入れるとエラー表示は出ません。イジェクトボタンを押すと、何事もなかったかのように、トレーが出てきます。
トレーを閉めると、ピックアップのレンズが、フォーカスを合わせようと上下しています。

これでようやく一息つけました。あとは、レンズクリーナーを綿棒に着け、レンズ表面を軽く拭き、ディスククランプを元通り取り付けました。
試しにLDをトレーにセットしてローディングし、再生ボタンを押すと、きちんと再生できます。どうやら、ピックアップは奇跡的に無事のようです。

続いてCDをセットし、再生ボタンを押したところ、こちらもきちんと音を奏でます。これでやれやれと思ったのも束の間、イジェクトボタンを押すと、CDがディスククランプにくっ付いたままで、トレーに乗っていません。
しばらくするとCDが落下し、ピックアップの上に被さりました。

さっきはこの状態でトレーを閉めてしまったわけです。その結果、CDがトレーとピックアップの間に挟まれる、という事態が生じたことが分かりました。
トレーを閉めないように注意しながら、CDをピックアップからどかし、ピックアップの状態を確認した上で、トレーを閉めました。

続いて、ディスククランプを外し、クランプ部の表面をよく見ると、マグネット保護シートの周囲から粘着剤が溢れ出ています。これが、CDをくっつけていたわけです。
諸悪の根源は、ディスククランプにあることがはっきりしました。そうと分かれば、対策は簡単です。

100円ショップで購入したシール剥がしスプレーを、折り畳んだティッシュペーパーに吹き付け、それでクランプ表面を丹念に拭き取りました。
隙間などに入った粘着剤は爪楊枝の先で取り除き、その後、再びシール剥がしで拭き取ります。

拭き取り作業が終わったら、クランプを元通りセットし、CDをローディングしてみます。すると、今度はクランプにくっ付くことなく、無事にトレーの上に収まりました。
その後、基板やカバーを元通りに取り付け、最終動作確認を行ないました。

動作確認の結果、今まで1回で再生できなかったLDが、きちんと再生できるようになりました。結局、ディスククランプの粘着剤の所為でディスクが正しくクランプされず、それがディスクの面振れや偏芯を引き起こし、正しく再生できなかったようです。

ただし、デジタルオーディオが正常に再生できないソフトは、やはり上手く再生できませんでした。他のソフトでは問題なく再生できていますので、このディスク特有の症状のようです。
まあ、それについては諦めて、そのソフトのみアナログ音声で再生することにしました。

実は、LDプレイヤーの調子が悪くなった時に、ハードオフに代替機を調達しに行ったのですが、その時は、今一つこれといったものが見つかりませんでした。
先日、ハードオフに行ったところ、SONY MDP-A10が2,100円で売られていたので、購入しました。

これはMDP-RC20同様オートリバース機で、MDP-RC20にはないS端子やデジタルオーディオ(光)端子も付いています。
取説とリモコンも付属していたのですが、本体のFLディスプレイ表示が故障しています。

プレイヤーの状態は、モニタ画面で確認できますので、本体の表示が消えていても問題ありません。それ以上に、オートリバースであることの方が、何10倍も重要です。
ビデオキャプチャを行なう場合、オートリバースであるかないかでは、作業効率が大きく違ってきます。一度オートリバースを体験したら、もう戻れません。

ちなみに、新たに購入したMDP-A10も、ディスククランプに粘着剤のはみ出しがありましたので、ピックアップレンズ共々、綺麗に清掃しました。
一応、CDも正常にローディング&プレイできるようになっています。

そんなこんなで、現在、LDプレイヤー2台活用で、ビデオキャプチャ作業を急いでいます。それに先立って、AV機器のセレクタ接続も大幅に変更したのですが、それについてはまたの機会にお話ししたいと思います。

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コメント 4

Y102

お久しぶりです。
LDプレーヤー、懐かしいですね。
うちもパイオニアの「CLD-HF9G」が現役ですが、すでに動かさなくなって何年も経っているので、Kフローさんと同じような事態になるかもしれません。
でもそれ以上に、コレクションした映画のLDの処分が悩みどころ^^;もったいないのでなんとなくとってありますw
by Y102 (2011-08-17 18:43) 

Kフロー

Y102さん、どうもです。
私もこれまでに(中古で)集めたLDの処分(というか視聴環境の継続)に困り、ようやく重い腰を上げてNASへの録り込みに着手した次第です。
全てのLDのキャプチャが完了するのが先か、LDプレーヤーが完全に壊れるのが先か、際どい勝負になりそうです(^_^;)
それでも、最近ハードオフなどで安く売られているLD、特に全集ものなどを目にすると、ついつい手が伸びてしまうんですよね。

by Kフロー (2011-08-18 09:32) 

MP3RW

こんにちは。
発売当初にMDP-A10を購入。6年前にFL管の修理とピックアップ部の調整に出し、今も現役で使用できます。2万ぐらいしました。
しかし2100円ですか。まぁ、15年以上経過した品ですから仕方ないですが…。

by MP3RW (2011-09-25 23:23) 

Kフロー

MP3RWさん、はじめまして。
2,100円はあくまでジャンク品価格です。当然、動作保証はありませんので、動かなかったら泣き寝入りというリスクはあります。
ただ、最近はちょっと違ってきたようで、ハードオフの場合、ジャンク品であろうとも値札に書かれた動作確認状態と明らかに異なる際は、返品を受け付けることもあるようです。
ちなみに、非ジャンク品(状態良好:3か月保証)の場合は、機種にもよりますが今でも数万円はしていますね。

by Kフロー (2011-09-26 08:47) 

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