未曾有の大震災から、今日でちょうど1カ月となりました。その間、当ブログではトレード関係の話は出来るだけ避けてきましたが、今日から再開したいと思います。
日本はまだまだ復興の緒に着いたとは言えないものの、株式市場はほぼ冷静さを取り戻しつつあるように感じます。

そんなわけで、今日は震災以降1ヵ月間休んでいた日経平均株価の、平均保有株価やトレンドラインのその後の動きについて、以下に示したいと思います。
下図は、2011年4月11日時点における日経平均株価のトレンドラインとチャネルライン、そして平均保有株価です。



株価は、下降トレンド5に沿って下落すると共に、上昇トレンド1に沿って反発の途上にあります。地震直後の3月14~15日の急落場面では、上昇トレンド2や3、下降チャネル5を大幅にアンダーシュートしていますが、下降チャネル8でほぼ下げ止まっている様子が見て取れます(ただし終値基準です)。

今後の方向性としましては、上昇トレンド1および2と下降トレンド5との勢力争い次第ということになりますが、これらの安定指数はいずれも2前後とさほど大きくなく、どちらに動くか予断を許さない状況にあります。
とりあえず現時点においては、どちらにも行けるような微妙な位置にいるということです。

一方、平均保有株価でみると、各平均保有株価は震災直後に傾きが一気にマイナスに転じ、それ以前の緩やかな上昇トレンドは急激に逆転しました。
各平均保有株価は階段状に向きを変えていますが、これは出来高の急増によるものです。

現在は、短期的な下げ過ぎを是正する動きとなっていますが、トレンドライン同様、どちらに動いてもおかしくないポジションにあります。
当面は、株価が9,900円を上回って来れるかが、大きなポイントになりそうです。

以上、簡単ですが、震災から1カ月経過後の日経平均株価の状況について考えてみました。


PS.日産自動車は震災後に新規売りシグナルが点灯しましたが、以前述べましたように、トレードを見送っています。
一時はシステム上の評価損が4%を超えていましたが、現在は逆に若干の評価益となっています。

これは明日の寄付きで手仕舞いとなりますが、現時点では今後のシステム運用に与える影響は軽微で済みそうです。
なお、震災から1カ月が経過したことを契機に、明日以降、トレードに復帰する予定です。