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新型コロナ対策で換気換気と言われていますが・・・ [雑感]

これから本格的な冬を迎えるに当たり、新型コロナの感染拡大が懸念されています。実際、大都市を中心に感染者数の増加傾向が確認されており、感染拡大を如何にして抑え込むかが喫緊の課題となっています。
とは言え、私たち一般人にできることは、「新しい生活様式」で推奨されているマスク着用や手洗い、身体的距離の確保くらいの事かもしれません。

一時期は不要不急の外出を避けるよう言われていましたが、最近のGoToキャンペーンなどの経済活性化施策にも表れているように、現在はむしろ3密を避けつつも経済活動を積極的に行う方向に転じています。

感染予防対策としては、冒頭に掲げた以外に、こまめな換気なども推奨されており、特に小規模な飲食店などでは入り口を全開にする、などの対策が講じられているようです。
また、一般家庭においても、定期的に窓を開けて換気を行うことなどが、様々なメディアなどで取り上げられています。

さて、ここまでの季節では窓を開けての換気も可能ですが、私の住む新潟県など、厳しい冬を過ごさなければならない地域では、こまめな換気は現実的ではありません。
新型コロナ対策として、個人住宅において換気を行う必要性がどの程度あるのかについては分かりませんが、客人などを招く機会はあるかもしれません。

そうした時に、室温を下げずに部屋の空気だけを入れ替えることが出来たなら、どんなにか素晴らしいことでしょう。
そう思っていろいろと調べてみると、かなり昔からそのような機能を持った装置があることが分かりました。

それは「熱交換型換気システム」と呼ばれているもので、オフィス用や店舗用、一般家庭用など様々な種類が存在します。
換気扇の排気ダクト内に取り付けるタイプや部屋の壁に取り付けるタイプなど、形態は色々あります。一般家庭なら、エアコンのような壁掛けタイプが使いやすそうです。

ただ、壁掛けタイプを製造販売しているメーカーは意外と少なく、私が調べた限りでは、三菱電機とパナソニックくらいでした。
参考のため、以下にいくつかの製品のリンクを貼っておきます。興味のある方はご参照ください。

三菱電機 (MITSUBISHI) 24時間換気空清機ロスナイ 住宅用ロスナイ 寒冷地仕様 VL-10S2-D

三菱電機 (MITSUBISHI) 24時間換気空清機ロスナイ 住宅用ロスナイ 寒冷地仕様 VL-10S2-D

  • 出版社/メーカー: 三菱電機(MITSUBISHI ELECTRIC)
  • メディア: Tools & Hardware





例えば三菱電機のロスナイは24時間換気が可能で、消費電力は約20Wと、普通の換気扇とほとんど変わりません。1か月の電気代は1kWh単価22円で320円、30円で430円ほどです。
熱交換効率は70%ほどで、外気温度が0度、室内温度が20度とすると、給気温度は14度ほどの計算になります。ちなみに、計算式は次の通りです。

 給気温度=外気温度-(外気温度-室内温度)×熱交換効率

通常の換気の場合は、給気温度=外気温度ですから、熱交換型換気扇の効果が良く分かります。なお、給気温度というのは、室外から室内に取り込まれ放出される際の空気の温度です。

価格は壁掛けタイプで1万円程度からと比較的安価であり、取付費用を考慮しても手が出ない価格ではありません。なお、取り付けにはエアコン同様、吸排気ダクト用の穴が必要です。

このような優れた特長を持つ熱交換型換気システムですが、何故かテレビ等のメディアで取り上げられることはほとんどありません。
たしかにニッチな製品ではありますし、そのような製品が存在することをあまり知られていないのかもしれません。ただ、これだけ換気換気と騒がれているご時世、ちょっと想像力を働かせて調べればすぐに分かるのではないでしょうか。

特に、新型コロナウイルス感染症対策分科会などでは、各方面のスペシャリストたちが集っているわけですから、このような装置・システムの導入提案があっても良いのではないかと思います。
もしも、換気性能が十分でない、等の理由があるのであれば、目標性能を示す等の対応を取っていただきたいものです。

また、政府・官公庁は、熱交換型換気システムの導入に対し補助金を支給する、等の新型コロナ対策を実施すべきだと考えます。
もちろん、そのためには分科会の提案が必要になるかもしれません。

窓開け換気を徹底するあまり、寒気にやられて風邪をひき、医療機関を混雑させるようでは、本末転倒です。何のための新型コロナ対策なのでしょうか?
熱交換型換気システムという優れた技術があるのですから、それを最大限活用することこそが、感染拡大防止への近道なのではないかと思います。

ちなみに、一部の医療機関などでは、既に熱交換型換気システムを導入しているところもあるようです。また、一般家庭においても、少なくない数の方が導入済みかもしれません。
特に、集中型の換気システムを備えた住宅やオフィスなどでは、最初から熱交換機能が備わっているかもしれません。それを知らずに窓開け寒気を行っているとしたら、とんだ笑い話です。

余談ですが、熱交換器そのものの歴史は古く、例えばボイラーや自動車のラジエータ、冷蔵庫、エアコン等、生活のあらゆる場面に存在します。
それらの種類や原理、構造等は多岐に渡り、一概には言えません。

最後に、熱交換型換気システムには上述したメリットだけではなく、当然、デメリットも存在します。もしも導入をお考えの方は、デメリットにも留意する必要があります。
詳細につきましては、各販売店やメーカー等の説明をご確認ください。

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