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いわくつきのFamilyMax [電脳電網奥義]

先日届いたジョーシンからのダイレクトメールで、maxellのFamilyMax(VDR-NAS-1TB)が16,800円とありました。
この製品は、通常店頭価格が27,800円であり、価格.COMの最安値でも23,000円程度です。



恐らく、26,800円の間違いだろうと思いつつも、一応念のため、招待期間初日である13日の朝一に、そのチラシを持ってジョーシンに行ってみました。
その店舗では、空箱は置かれているものの、現品はありません。価格は27,800円のままです。

近くにいた女性店員に声を掛け、チラシを見せながら空箱を指さし、「これは16,800円で買えるんですよね?」と尋ねたところ、「はい、大丈夫です」との答え。
気が変わらないうちに、「じゃあ、これを下さい」と言っていました。

店員は「只今商品を確認してきますので、少々お待ち下さい」と言ってその場を離れたきり、なかなか戻ってきません。
ようやく戻ってきたと思ったら、開口一番、「申し訳ありません、売り切れで只今在庫を切らしております」とのこと。

チラシに記載された売出初日、しかも開店早々でほとんど客がいない状況で、売り切れのはずはないだろう、と思いましたが、気を取り直して、「じゃあ取り寄せをお願いします」と言いました。もちろん、「価格は当然16,800円で良いんですよね」の一言を付け加えるのを忘れません。

その場で注文伝票を書いてもらい、レジで購入手続きをしていたところ、先ほどの女性店員がやって来て、「たった今入荷しました」と現品を持ってきました。
既にクレジットで注文手続きを済ましていたのですが、結局、それを一旦取り消して、再手続きをする羽目になりました。

製品を持ち帰り、よくよく見てみると、箱のシールが破られ、セロハンテープで留められています。入荷早々と言うのは、明らかに嘘のようです。
どうも、小うるさい客に、何らかの理由で開封された製品を押しつけた感じです。

チラシの有効期限は5月6日までなのですが、この日曜日にそのジョーシンに行ってみたところ、価格は相変わらず27,800円の表示のままでした。
恐らく、チラシを持ってきた客に対しては個別対応しているのでしょうが、できるだけ買わせないようにしているのかもしれません。

もちろん、最初から本当に16,800円で売るつもりなのかもしれませんが、価格.COMの最安値を見る限り、26,800円の間違いである可能性が非常に大きいように思います。
単なる1TBのNASで考えれば、チラシ作成の担当者が16,800円(それが適正な価格)と思い違いをしただろうことは、十分に考えられます。

で、このFamilyMaxですが、購入時もいわくつきでしたが、使い始めた後もいわくつきでした。ひょっとして不良返品なのではないかと思ってしまうほどです。
具体的には、iVDRから内蔵HDDにちょっと多めのファイルをムーブしていると、ハングアップすることがある、などです。

軽度の場合は、ブラウザを閉じて管理画面を再度立ち上げると復帰します。それでも駄目な場合は、本体を再起動すると復帰する場合もあります。
しかし、その過程で一部のファイルを消失してしまうことがありました。ムーブ動作中なので、当然バックアップ等はありません。

一部のファイルが失われても、とりあえず再起動などで復帰してくれれば、まだ何とか我慢できます。しかし、この休み中に顔が青ざめる事態が生じました。
例によってハングアップした後、再起動したところ、パソコンから管理画面を開けなくなりました。

パソコンなどからファイル共有領域は見えるのですが、メディア共有領域が見えません。Woooでの視聴を前提としているので、メディア共有ができないというのは致命的です。
Woooに限らず、著作権保護されたファイルを、どこからも一切観ることができないということです。

再起動を行なうと、緑ランプ点滅の後、青ランプ点灯と同時に、ビープ音を3回鳴らしながらステータスランプが赤点灯します。
取説によると、これはUSB機器が認識できない時のエラーなのですが、もちろんUSB端子には何も接続していません。

結局、再起動しても駄目、ルータやハブをリセットしても駄目、本体裏のIPアドレスリセットスイッチを押しても駄目。何をやっても、メディア共有ができません。
何にしても、管理画面を開かないことにはそれ以上はどうにもなりません。

最悪、修理に出すしかないかと思いましたが、その場合、内蔵HDDにムーブしたファイルの保証はありません。
というか、ちょっといじって直らない場合は、おそらく工場出荷時に戻され、それでも挙動がおかしいならば別個体と交換になるのでしょう。

そう考えると、安易に修理に出す訳にはいきません。何としても自力で復帰を試み、どうしても直らない場合は、何らかの新たな情報が得られるまで眠らせておくつもりでした。
これまでせっせと録り溜めた「SONGS」と「世界ふれあい街歩き」を失うなんてことは、絶対にあってはならないことです。

まずは駄目元で、管理画面を開くことを考えました。IPアドレス候補を順にブラウザに入力していったところ、上手くヒットしました。
管理画面を開き、各項目をクリックして行ったところ、やはり「コンテンツ操作」は開けません。ただし、それ以外の項目は開くことができます。

そこで、「簡単設定」から順に「詳細設定」へと進めて行くと、セキュリティ設定画面で他機器のMACアドレスが読み込めず、設定ができない状態になっていることが分かりました。
その状態から「接続を許可」にチェックを入れてOKボタンを押しても、再び開くと「接続を禁止」になっています。

これが他の機器からメディアを共有できない原因であることは、間違いないようです。問題は、どうやってこの状況を打開するかです。
詳細設定の中に「システム初期化」はありますが、HDDも初期化されてしまうため、実行するわけにはいきません。

ファームウェアに不具合が生じている可能性が高いと思い、駄目元で「ファームウェア更新」を実行してみました。
ファームウェアは既に最新版が入っていたのですが、それでも実行してみると、どうやらそれを上書きしてくれるようです。

ファームウェア更新後、期待して「コンテンツ操作」画面を開きましたが、やはり開くことはできません。
すっかり諦めムードになりましたが、ふと別のパソコンを見ると、IPアドレスが重複しているといったメッセージが出ています。ハブを再起動したりしていた時に、おかしくなったようです。

そこで、これが最後のつもりで、全てのネットワーク機器を起動し、その状態でルータを再起動してみました。
IPアドレスを一つ一つ確認してみたところ、さすがに重複はありません。しかし、その状態からFamiliMaxを再起動したところ、相変わらずメディア共有は出来ません。

もはやこれまでかと思いましたが、再度、管理画面を開いて「ファームウェア更新」を実行したところ、今度は比較的長い時間、緑ランプが点滅しています。
しばらくして青ランプの点灯に変わってから、祈るような気持ちで管理画面を開き、恐る恐る「コンテンツ操作」をクリックすると、ようやく正常に起動することができました。

今のところ、再発はしておらず、Woooなどからもファイルを視聴することができますが、不具合の原因が購入時点からあったのか、購入後の操作によって生じたのかで、今後の対応は大きく分かれてきます。

もしも購入時点において、ファームウェアが正しく更新されていない状態だったのだとすると、今回の再更新で改善された可能性があります。
最新ファームはVer1.63ですが、これは2月に公開されているようです。製品の初期ロットのファームウェアバージョンは1.60のようですが、私が購入したものは既に1.63でした。

Ver1.63では、ムーブ時の動作安定性を改善しているようですが、私の環境では何度かムーブに失敗するなど、けして「安定」と言えるものではありませんでした。
これはあくまで憶測ですが、工場出荷後のどこかの時点でバージョンアップ操作を行なったものの、正しく更新できていなかったのかもしれません。

一方、購入後の操作によって不具合が生じた場合、当初のファームウェアに問題はなく、発生した不具合によって結果的にファームウェアが破壊されたことになります。
その場合は、ファームウェアを破壊する要因が他にあるわけで、問題は解決されていません。

もしもそうであるならば、このままこの製品を使い続けるのは非常に危険、ということになります。すぐに修理に出せるよう、内蔵HDDのコンテンツをiVDRなどに退避させる必要があります。
もちろん、その途中で再び不具合が生じることを覚悟しながらの操作です。これはこれで、非常に危険な行為です。

また、内蔵HDDを空にして修理に出すことができたとしても、不良もしくは故障と認定される可能性は、非常に小さいものと思われます。
おそらく、「工場出荷時に戻して様子を見てください」と言われるのが落ちです。

不具合があることを証明するためには、何らかのファイルを犠牲にして、前述の状況を再現した上で修理に出さなければならないでしょう。
しかし、それは再現するかどうか分からないことです。ひょっとしたら、ファームウェアの再更新で、完全に直っているかもしれないからです。

一番無難なのは、FamilyMaxの内蔵HDDには何も入れないで使い続けることです。しかし、それでは16,800円の価値をほとんど捨ててしまうことになります。
結局、ビクビクしながらも、従来通りiVDRの中身を内蔵HDDにムーブして使っています。

とりあえず、音楽やドキュメンタリーをFamilyMaxに、ドラマやアニメをRecBoxに保存することを考えています。
映画については、当面、iVDRの状態で保管しておき、将来的に、RecBoxなどを買い足したりした場合に、そちらでの保存を考えます。

ただ、ムーブ動作に対する不安は未だ拭えていません。単発ものの番組や映画くらいなら諦めもつきますが、連続ドラマなどでその一部が欠けてしまうと、全てが台無しになってしまいます。
パソコンにおけるムーブ(移動)では、べリファイが行なわれてファイルの欠落がないように徹底されますが、残念ながらビデオ機器ではそうはなっていません。

その背景には、複雑な著作権問題が絡んでいるものと思われますが、善良な一般ユーザーをないがしろにするような技術や業界は、いずれ廃れていってしまうのではないかと危惧します。
最近、IOデータが修理時のデータ保証制度を始めましたが、これは非常に良い取り組みだと思います。このような動きがもっと広がってくれれば良いのですが。

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