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明日のために~その3~ [システム作成講座]

先回、ブックやワークシートのセルを参照する方法について考え、その具体例として、株価データファイルのA1~G40セルを実際に参照してみましたが、その結果、いくつかの疑問点が生じたことかと思います。

一つは、日付欄の数値です。株価データファイルでは日付として表示されていましたが、それを参照すると、何やら得体のしれない数字になっています。
実は、これはシリアル値というもので、エクセル内部で日付や時刻を管理するために用いられている数値です。

1900年1月1日0時0分0秒を1とし、そこから1日進む毎に1ずつ増えていきます。日付のみを表す場合はシリアル値は整数になり、時刻を表す場合は小数になります。
すなわち、日付欄の最初に表示されている34274は1993年11月1日を表し、1900年1月1日から数えて34273日目に当たるわけです。

でも、元の株価データファイルでは最初から日付として表示されていたのに、それを参照するとシリアル値になってしまうのは、何だか納得できませんね。
でも、それがエクセルの仕様なので、そういうものだと割り切るしかありません。要するに、セルを参照した場合、書式までは参照できない、ということです。

では、どうすれば良いのかと言いますと、別途書式を設定する、ということになります。今回の事例ですと、参照先のA列全体を選択し(シート最上部の"A"と表示されている箇所をクリックします)、書式メニューの「セル」をクリックして、表示形式の「日付」から参照元と同じ形式を選びます。

でも、よく見ると他の列の書式も違っていますし、そもそも列幅まで違っていたりします。これらを一つ一つ設定するのは大変ですね。
そこで、ちょっと"ズル"をしてみましょう。

参照元の株価データファイルを開いていない方は、それをもう一度開いてみてください。参照元を開く際には、現在参照先を開いているエクセル上から、開くようにしてください。
エクスプローラなどから、参照元のファイルをダブルクリックするなどして直接開くと、別のエクセルが起動して、その上で実行されてしまいますのでご注意ください。

参照元を開いたら、そのワークシートの一番左上の部分(行番号と列番号が交わる部分)をクリックしてみてください。
すると、ワークシート全体が反転表示されることと思います。

その状態で、編集メニューから「コピー」を選択します。すると、反転表示した部分が点線で囲まれます。これで、その部分がクリップボードに取り込まれたことになります。
続いて、参照先ブックに移動してください(ウィンドウメニュー内の参照先ファイル名をクリックします)。

そこでA1セルを選択し、編集メニューから「形式を選択して貼り付け」を実行します。表示されるポップアップメニューで「書式」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
すると、参照元の書式のみがコピーされ、日付などが正しく表示されたと思います。

これでめでたしめでたし、と言いたいところですが、参照元ではセルをスクロールしても、最初の4行とA列は常に表示された状態であるのに対し、参照先はそれらもスクロールされてしまいます。
これでは、データ数が増えると、日付やラベル(項目名)などが見えなくなってしまい、不便です。

書式はきちんとコピーされているのに、何故なんでしょう?
実はこの設定は書式ではないんです。これは、ウィンドウメニューから「ウィンドウ枠の固定」を実行することで、設定することができます。

最初に、参照先ブックにおいて、B5セルを選択してみてください。その状態で、ウィンドウメニューから「ウィンドウ枠の固定」を実行します。
すると、参照元の株価データファイルと同じように、最初の4行とA列が常に表示された状態になります。

「ウィンドウ枠の固定」を実行すると、直前に選択したセルを一番左上としたセル範囲のみが、スクロールできるようになります。
それ以外の部分はスクロールできずに、常に表示された状態にあるわけです。

ちなみに、行のみをスクロールしたい場合はどうすればいいのでしょう?
その場合は、例えばA5セルを選択した状態で、「ウィンドウ枠の固定」を実行すればいいのです。A列にあるセルを選択すれば、行のみのスクロールにすることができるわけです。

これで、ようやくセル参照ができるようになりました・・・。
と思いきや、何か参照先の最初の3行の様子が、参照元のそれと違って見えますね。参照元で空欄だったところが、"0"になっているようです。

これは困りました。何でこんなことになるのでしょう?
また、それを解消する手段はあるのでしょうか?
次回は、この問題について考えてみたいと思います。


PS.うっかり書き忘れましたが、本日、日産順張り正逆合成システムに買いシグナルが点灯しました。明日の寄付きで買い建てとなります。
北アフリカ・中東情勢不安が再び拡大する中、はたしてどうなることでしょう。

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