IE9の使用感

このところIE9（インターネットエクスプローラ９）の調子が今一つなのですが、その原因の一つが分かりました。
以前、エクセルで株価データの更新を行なう際、IE7のタイムアウト時間を20秒に設定していたのですが、そのことを今まですっかり忘れていました。

IE9との相性が悪いサイトを開こうとすると、かなり時間が掛かる場合があるのですが、20秒以上経過するとタイムアウトエラーになってしまうようです。
タイムアウト時間を120秒に延ばしたところ、そのようなエラーはなくなりました。

ただ、IE9ではサイト表示の高速化が「売り」なのに、表示に非常に時間が掛かるサイトが存在することも事実です。
更には、表示すらできないサイトが結構存在します。

IE9では進行状況を表示するプログレスバーがなくなったことで、サイトの表示に時間が掛かっているのか、途中で読み込みが止まってしまっているのか、判断が付き辛くなっています。
この辺の仕様は何とかして欲しいものです。例えば、エクスプローラのように、アドレスバーの部分をプログレスバーにする、などの対応は可能ではないかと思います。

また、GPUを使って表示を高速化（GPUレンダリング）しているわけですが、どうもGPUとの相性があるようで、私の環境では時々以前のサイト表示が残ってしまい、新しい表示が行なえない場合があるようです。

一応、インターネットオプションでGPUレンダリングを無効にできるようですが、それではIE9の最大の「売り」が使えなくなってしまいます。
この辺りの問題は、正式版までに解消されることを期待します。

メールからのリンクを開く場合なども、上記の問題が起こりやすいようで、一度のクリックではリンク先のサイトが表示されないのですが、もう一度クリックすると別のタブが開いて正常に表示されたりします。

ちなみに、先ほどGPUレンダリングを無効にしてソフトウェアレンダリングにしてみたのですが、新しいタブから「頻繁に利用するサイト」の一つをクリックしたところ、やはり正常に表示できませんでした。
ひょっとしたらGPUの相性問題ではないのかもしれません。

あと、やたらと「アドオンを無効にしますか」と聞いてくるのは勘弁して欲しいところです。「アドオンを無効にすればサイト表示がこれだけ高速化します」と言われても、それ以前の問題で表示が遅くなっているようですので、ほとんど無意味です。

こちらはコンマ何秒を問題にしているのではありません。特定サイトの表示に何10秒も掛ってしまう場合がある、あるいは表示すらされない場合が多々ある、ことを問題にしているのです。
メッセージ表示の時間条件を0.2秒から1秒に延ばしたところ、その後はあまり出なくなったのですが、それでも「余計なお世話」ってなもんです。

IE9はまだβ版ですので、今後これらの問題は解消されるものと信じますが、前評判が高かっただけにちょっと残念な感じです。
ただ、一度IE9をアンインストールしてIE8に戻してみたんですが、総合的にはやはりIE9の方が高速に感じられましたので、再びIE9に更新しています。

いろいろと厳しいことを書きましたが、一度IE9の速度や表示エリアの広さを体感すると、なかなかIE8には戻れないのもまた事実です。
マイクロソフトさんには、是非とも頑張っていただき、正式版では上記の課題が解消されていることを切に願います。

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