IE9を導入する

今日、マイクロソフトからの案内メールに従って、GatewayマシンのWebブラウザをIE8からIE9（β版）に変更しました。
変更そのものは非常に簡単で、ダウンロードサイトからIE9のダウンロードを実行し、指示に従ってインストールするだけです。

以前のブラウザの設定は概ね保持されますが、一部のアドオンが無効になるようです（これについては定かではありません）。
なお、インストールはIE8への上書きとして行なわれるため、並行運用はできないようです。また、IE9はVISTA以降のみの対応であり、XPでは利用できません。

さて、実際に使用してみた感想ですが、前評判に違わずサイト表示ははっきりと実感できるほどに高速化されています。
ただし、これはグラフィックチップの機能を使っている所為もあるため、古いグラフィックボードを用いているマシンでは、あまり恩恵に預かれないかもしれません。

高速化を実感するために、ユーチューブで動画を表示させたところ、非常にスムーズに再生させることができました。
ただし、従来がどの程度だったかはっきり分からないため、正直なところ何とも言えません。

表示レイアウトは非常にすっきりし、余分なメニューはほとんど隠されています。メニュー部分の幅は従来の半分以下になっており、縦方向に広い表示エリアとなっています。
これは、最近のワイド画面のパソコン表示を鑑みたものと考えられます。

ノートパソコンで主流のWXGAの場合、縦方向の解像度は768ドットしかなく、ブラウザのメニュー部分が非常に邪魔になっていました。
IE9では、メニュー部分を極力狭くしていますので、WXGAの縦方向に狭い画面でも、サイトが非常に見やすくなると思われます。

それでいて、必要なメニューはツールボタンや右クリックからのポップアップにまとめられていますので、特に不便はないように感じます。
従来のIE8では、重複するメニューが結構あったのですが、それらを一つずつにまとめて再配置した格好です。

サイト表示の互換性に関しては、従来よりも向上しているということですが、確かにそれを実感する場面がありました。
例えば、ブログ内にAmazonのリンクを挿入する際に開くポップアップが、正常に表示される（従来は画像が表示できませんでした）ようになりました。

一方、ワンセグ録画の際、テレビ王国で録画予約するのですが、予約ボタンを押せないという不具合がありました。
ただし、これは互換モードにすれば、若干の不具合は残るものの、ほぼ解消できます。

私が主に利用するサイトにつきましては、互換性に関しては行って来いの状況ですが、表示スピードにつきましては、明らかに高速です。
リンクをクリックすると、リンク先のサイトが一瞬（とは言っても1秒ほど掛る場合もあります）で表示される様は、爽快です。

また、私にとっての最大の関心事は、ＫＦデータマネージャや当日データ取得更新マクロが正常に動作するか、ということでしたが、特に設定をいじることもなく、正常に動作することを確認いたしました。

もっとも、これらのマクロではインターネットエクスプローラを明示的に使用していないため、当然と言えば当然かもしれません。
ただ、IE9はまだβ版であり、今後何らかの不具合が生じる可能性は否定できません。

以上を総合すると、「IE9は積極的に導入すべし」と考えます。ただし、正式版ではセキュリティの強化などによって、新たな不具合が生じる可能性もありますし、XPでは利用できないという問題もあります。
当然のことですが、自己の責任において導入したい人は導入すべし、ということになるでしょう。

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