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HYBRID W-ZERO3で無線LAN [モバイル]

土曜日にNTT東日本から無線LANカード(SC-32KI)が届き、早速無線LAN環境の構築に取り掛かりました。ところが、今まで無線LANを使ったことがなかったため、HYBRID W-ZERO3(以降HB3)で無線LAN接続するまで、半日近く掛ってしまいました。

私に限らず、初めて無線LANを使う人にとっては、手元の取扱説明書だけでは設定に戸惑う場面が多いのではないかと思います。
今日は、NTT東日本のひかり電話ルータ(回線終端装置)PR-S300SEと専用無線LANカード、そしてHB3の組み合わせにおける無線LANの設定について、述べたいと思います。

まず、無線LANカードですが、これはNTT東日本からのレンタル専用となっています。残念ながら、市販品で使用できるカードは存在しないようです。
レンタル料は月額315円ですが、以前は525円とか420円とかしていたようで、時代に合わせて値下げしている感じです。

2年(場合によっては1年)以上使用する場合は、市販の無線LANルータを別途購入し、PR-S300SEのLAN端子に接続して使用した方が割安ですが、まあ、保守管理費込みで月額315円ですので、そんなに目くじら立てるほど高額ではないと思います。また、今後の値下がりも十分に期待できます。

さて、無線LANカードを使用することの最大のメリットは、何といってもそのお手軽さです。親機側のセッティングは、非常に簡単です。
まず、PR-S300SEのコンセントを抜き、無線LANカードを専用スロットに根元までしっかりと差し込みます。最後にPR-S300SEのコンセントを入れます。たったこれだけです。

なお、無線LANカードを差し込む際、向きを間違えないように注意することはもちろんですが、その前にスロットの蓋に積もった埃をきれいに飛ばしておいた方がいいでしょう。
埃がスロット内に落ちたりすると、接触不良の原因になったりするので、気を付ける必要があるかと思います。

続いて、子機側(HB3)の設定ですが、これが思いの外難儀しました。無線LANの設定は初めてだったことに加え、NTT推奨の「らくらく無線スタート」がHB3の仕様上使えなかったため、手動での設定を行なわざるを得ませんでした。

設定に先立って、まずPR-S300SEのMACアドレスを確認し、控えておきます。これは、本体の側面に記されている12桁の英数字で、確認方法の詳細はPR-S300SEの取扱説明書5-19ページに記載されています。

なお、PR-S300SEでは、無線LANの設定をいろいろと変更できるのですが、初めて無線LANを使用するのであれば、初期設定のままで大丈夫です。
もしも以前に設定をいじったことがあるようでしたら、再度設定内容を確認してみる必要があるかもしれません。

続いて、HB3側の設定ですが、設定に時間が掛る場合がありますので、電源ケーブルをつないでおいた方が無難です。
そして、以下の手順で無線LANの設定を行ないます。

まず、メニューランチャの「設定」を開き、設定画面から「ワイヤレスマネージャ」を選択して、「内蔵ワイヤレスLAN」のスイッチを「ON」にします。
無線LANが起動すると、スイッチの下にHB3のMACアドレスが表示されます。ただし、今回の使用例では、このMACアドレスは使用しません。

もちろん、この状態ではまだPR-S300SEと接続することはできません。接続するためには、PR-S300SEを親機として認識する必要があります。
PR-S300SEは初期設定では「ANY接続拒否」となっているため、HB3側で親機を指定してやる必要があります。

「ワイヤレスマネージャ」画面の左下にある「メニュー」をタップして開き、「内蔵ワイヤレスLANの設定」を選択します。
開かれた「ワイヤレスネットワークの構成」画面で、「新しい設定の追加...」を実行します。なお、アクセスするネットワークは「アクセスポイントのみ」で構いません。

続いて開いた画面で、ネットワーク名を設定します。ここで、PR-S300SEのMACアドレスを使用します。ネットワーク名については、同取扱説明書の5-19ページにも記されていますが、MACアドレスの下6桁(XXXXXX)(XXXXXXは製品固有の英数字)を用いて、「PRS300SE-XXXXXX-1」とし、それをHB3のネットワーク名欄に入力します。

その下にある接続先については、「インターネット接続」に設定します。そして、「これは非表示のネットワークです」にチェックを入れ、画面右下の「次へ」をタップします。
認証欄では「WPA-PSK」を選択し、データ暗号化は「TKIP」を指定します。続いて、ネットワークキー欄に、PR-S300SEのMACアドレス+"Z"の13桁の半角英数字を入力します。

その際、英字は必ず大文字で入力するようにしないと、正しく認識されませんのでご注意ください。また、テンキーからは大文字の入力ができない場合がありますので、ソフトウェアキーボードから入力した方が良いでしょう。

以上の入力が終わりましたら、「次へ」をタップします。最後に、「IEEE802.1xネットワークアクセスコントロールを使用」にチェックを付けて、画面右下の「完了」をタップします。
これで、「ワイヤレスネットワークの構成」の設定は完了です。なお、「ネットワークアダプター」タブの設定は、特に行なう必要はありません。

続いて、無線LAN接続ツールの設定を行ないます。メニューランチャの「無線LANツール」を開き、「無線LAN接続ツール」を長押しします。
最初に、画面右下の「登録」ボタンを押し、接続先として「その他無線LAN」にチェックを入れ、「次へ」をタップします。

接続名を任意名で設定(私の場合「自宅LAN」)し、「ネットワーク名」に、ワイヤレスマネージャで設定した名前を入力します。
さらに、「非公開のSSID」にチェックを入れ、「次へ」をタップします。

続いて、ワイヤレスマネージャの設定と同様に、「認証」と「データ暗号化」を設定し、「ネットワークキー」を入力して「完了」をタップします。
その際、「ネットワーク設定...」は特に行なう必要はありません。

設定が完了すると、設定した接続名(私の場合「自宅LAN」)が接続名欄に追加されます。その接続名を選択し、「接続」ボタンを押せば、無線LANに接続することができます。
以降、インターネットに接続すれば、無線LAN経由で接続されることになります。

なお、一旦無線LAN接続を切断後、再び無線LANを使用する場合は、ワイヤレスマネージャで「内蔵ワイヤレスLAN」を「ON」にすれば、通常は「無線LAN接続ツール」が自動的に起動して、接続するかどうか確認してくるのですが、「マルチタスク管理」で「無線LAN接続ツール」を閉じた状態にしておくと、接続することができません。

その場合は、メニューランチャから「無線LANツール」を開き、「無線LAN接続ツール」を実行して、手動で接続する必要があります。
また、インターネットにつなぐ際にダイヤルアップしてしまう場合も、「無線LAN接続ツール」で状態を確認すると良いでしょう。

さて、無線LAN接続でネットブラウズが快適になったかというと、感覚としてはそんなに劇的に速くなったという印象はありません。
これは、画面表示に時間が掛るためであり、通信速度以前の問題です。

軽いサイトを開く分には明らかに高速化を実感できますが、日経などのように重いサイトを開く場合は、正直なところ、PHS通信の時とあまり違いを感じません。
また、PHS専用サイトへは3G同様無線LANからも接続できませんので、専用サイトへの接続が多い場合、無線LANの切り替えが多発して、使い勝手はかえって良くないかもしれません。

私としては、SEGAのサイトなどがサクサク開くことを期待していたのですが、無線LANからは接続できないようです。
もっとも、PHSにとらわれない、例えばWindows Phone関連のサイトへの接続は、非常に軽快です。

もちろん、他のパソコン用サイトであっても、その多くでは高速化の恩恵を十分に実感できると思います。
問題はブラウザなのですが、アドエス用のOperaが使えるという話も見聞きしますので、今度試してみたいと思います。

また、無線LANに限ったことではないのですが、HB3では電力消費が非常に大きいため、あらゆる場面での電源確保を考える必要があります。
HB3はmicro USB端子経由で充電するのですが、困ったことに端子カバーが干渉しやすいため、幅の狭いコネクタでないと使うことができません。

そのような(HB3対応をうたった)製品は量販店にはほとんどなく、先日、ようやく次の製品を購入することができました。



これは、充電池とケーブルのセットで、ケーブルだけを用いれば、USB端子付きACアダプタや同カーバッテリー経由での充電が可能となり、充電池を差し込めば、緊急時に充電することもできます。

もちろん、先日ご紹介した改造USB延長ケーブルでもよかったのですが、車内に持ち込むにはあまりにも邪魔くさいため、コンパクトな充電専用ケーブルを探していました。
充電池は当初考えていなかったのですが、まあ、あれば便利ということで購入しました。

また、書籍関連では、iPhoneやAndroid関連は山ほど出ているにも関わらず、HB3関連は皆無だったのですが、少し考え方を変えてWindows Mobile関連で探したところ、次の書籍を見つけ、購入しました。

Windows Mobile×BUSINESS スマートフォン活用ガイド

Windows Mobile×BUSINESS スマートフォン活用ガイド

  • 作者: 佐野 正弘
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 2009/09/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


内容は極めて初歩的なのですが、Windows Mobileの主にビジネス用途での使い方を中心に述べられています。
まだパラパラとめくった程度ですが、非常に面白そうです。

少しずつですが、HB3にも慣れてきました。Windows Updateがうまくいかない、など、まだまだ分からないことは多いですが、とりあえず機種変更して良かったと思っています。
ちなみに、これまでの1週間で、いじっている内にハングアップしてバッテリを外す羽目になったことが、3回あります。これは多いんでしょうか?まだましな方なのでしょうか?

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