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ウルトラマンを科学する [雑感]

私の子供の頃のヒーローといえば、やはり何と言ってもウルトラマン(シリーズ)です。当時は恐らく、科学的な背景など考えずにキャラクター設定されていたと思うのですが、純粋に科学的に考えると無理があることは明らかです。

一時期、その辺りを突いた解説本の類が流行りましたが、そんなことは科学的にあり得ない、の一言で片付けてしまっては、やはり寂しくなってしまいます。
そこで、ウルトラマンに関して、できるだけあり得そうな背景設定を考えてみたいと思います。

まずは基本設定ですが、Wikipediaによると、出身はM78星雲、身長は40m、体重は3万5千トン、年齢は約2万歳となっています。
そして、科学特捜隊のハヤタ隊員がベータカプセルを点火させると、ウルトラマンに変身するわけです。

ウルトラマンの必殺技は、スペシウム光線で、他に八つ裂き光輪などがあります。また、ウルトラマンは地球上では3分間しか居られず、それ以上の時間が経過すると二度と立ち上がることができなくなります。

最初の取っ掛かりは身長と体重の関係ですが、通常、体重は身長の3乗に比例します。平均的な日本人を基準にして考えると、身長が1.7m、体重が65kg程度かと思います。
すなわち、それが身長40mになった場合、体重は65×(40/1.7)^3=846,733kg≒850トンとなるわけです。ウルトラマンの体重は、それよりも約40倍も重いことになります。

もっとも、普通の人を基準にしたのでは戦いには向かないと思われますから、筋骨隆々の人を想定して、身長を1.8m、体重を100kgとしてみますと、約1,100トンとなりますが、それでもウルトラマンの体重より約30倍も重いことになります。

そこで、ウルトラマンの体重は千トン程度であり、それ以外の重さはパワードスーツの重さであると考えてみましょう。
もともと、あのウルトラマンの姿が裸ではなく、何らかのスーツをまとっている状態とすれば、考えられなくはありません。

パワードスーツについては一先ず置いておき、続いてウルトラマンの体型について考えてみます。

地球上の重力下においては、身長40mもあると人間型を保つことは恐らく不可能です。千トンもの体重を支えるために、手足は太く短く、胴体はずんぐりした格好になるでしょう。
そのことから、逆に、ウルトラマンの出生の秘密が明らかになります。

ウルトラマンの出身のM78星雲は、いわゆる散光星雲です。これは、ガス雲が周囲の恒星の光で光った状態であり、中心にあった恒星の爆発後の状態と考えられます。
恒星の爆発ということは、当然、惑星も生物が住める状態ではなく、ウルトラマンの故郷に大地は存在しないと考えられます。

すなわち、ウルトラマン一族は、太古において主星が爆発した惑星の住人の末裔であり、宇宙空間に人工の都市を造りながら、進化してきた生命だと思われます。
宇宙空間では重力が極端に小さいため、世代を重ねる毎に大型化し、そして遂に身長40m、体重千トンの大型人型生命体に進化したと考えられます。

彼らは当然、自分たちが住める大地を探し求めていると思われ、そのためには重力の強い場所でも活動できなければなりません。
そのために、超高密度のパワードスーツが必要になります。超高密度であるが故に、自身の30倍もの重さがあると考えられます。

ただし、それが肉体に大きな負担をかけるであろうことは、十二分に予測できます。それが、地球上における3分間というタイムリミットになるわけです。
なお、パワードスーツのエネルギー源は光エネルギーであり、これは背景設定からしても自然なことです。

ウルトラマンはパワードスーツを着ているという前提に立てば、スペシウム光線などの必殺技も容易に実現できるでしょう。
また、空を飛ぶことだって、けして不自然なことではないと考えます。

さて、ウルトラマンにおける最大の問題は、ハヤタがウルトラマンに変身するという設定です。これは、どのように考えればいいのでしょう?

これは、ウルトラマンは普段は地球の外にいて、ハヤタがベータカプセルを点火した時に、超高速でハヤタと位置を入れ換えると考えることができます。
ハヤタは初回に命を落としています。しかし、ウルトラマンの命を分け与えられました。

ウルトラマンは普段は地球の外の宇宙船か何かの中で、仮死状態で横たわっているのかもしれません。そして、ハヤタがベータカプセルを点火することで、ハヤタをその宇宙船まで移動させてハヤタに与えた命を借り、地上に降り立つわけです。

その間、ハヤタは宇宙船の中で、生命維持装置を付けられながら、仮死状態のままウルトラマンの帰りを待つことになります。
そして、ウルトラマンが怪獣を倒して無事戻ってきたところで、再び命を与えられ、地上に戻るわけです。

以上、かなりこじ付けな部分もありますが(というか全部こじ付けですが)、ウルトラマンを科学的に考えてみたというお話でした。
突っ込み歓迎ですが、あまり苛めないでください(^_^;)

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コメント 5

Kフロー

thisisajinさん、こんにちは。
nice!をいただき、ありがとうございます。

by Kフロー (2010-09-03 08:27) 

ao

面白い。

by ao (2010-09-03 10:13) 

Kフロー

aoさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

by Kフロー (2010-09-03 12:42) 

Ina

素直に面白いです、また書いてくださいw
by Ina (2010-09-03 16:26) 

Kフロー

Inaさん、こんにちは。
いつもありがとうございます。

by Kフロー (2010-09-03 16:42) 

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