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エクセルのちょっといい話(14) [システムトレード]

条件付き書式は、対象セルの値に応じて書式を設定できる便利な機能です。エクセル2003以前では、最大3つの条件を設定できますが、条件付き書式を設定しないセルに予め書式を設定しておくことで、実質的には最大4つの書式を設定できることになります。

条件付き書式で設定できるのは、フォント、罫線、パターンの3種類で、残念ながら表示形式や配置などを設定することはできません。
それでも、これらを適切に使い分けることで、見栄えの良いワークシートにすることができます。

トレーディングシステムの場合は、主にシグナルの表示セルに用いることにより、売買シグナルや各種判定をより明確にすることができます。
例えば、買いシグナルの場合は暖色系、売りシグナルの場合は寒色系とすることで、売買シグナルの見誤りを生じ難くします。

さて、条件付き書式を設定するには、書式メニューから"条件付き書式"を選択して行ないますが、通常は、セルの値が取る範囲を指定することが一般的です。
しかし、それでは細かい条件設定ができません。

そこで、条件を数式で表し、それが真の時に特定の書式を設定するようにしてやれば、かなり複雑な条件設定も可能になります。
そのためには、条件付き書式の設定画面において、最初の条件選択を"数式が"とし、続いて右側の設定欄に条件式を入力します。

条件式の設定は、例えば次のように記述します。

 =LEFT(A1,2)="売り"

イコールが2つ入って、一見奇異な感じがしますが、これは次のように考えることができます。

 =IF(LEFT(A1,2)="売り",TRUE,FALSE)

すなわち、LEFT(A1,2)の値が"売り"なら真、そうでなければ偽となるわけです。これは、A1セルの値の最初の2文字が"売り"であれば真であるわけですから、例えば"売りドテン"や"売り手仕舞"などであっても、共通の書式を設定できることになります。

条件が真の時には、設定した書式が適用されるわけですから、これで条件付き書式の設定になっていることが分かります。
もちろん、2番目のIF関数の数式を入力しても、きちんと機能します。

通常、IF関数の条件式にはもっと複雑な数式を用いることも多いかと思います。例えばAND関数やOR関数などを組み合わせて、より複雑な条件を設定することもできます。
全く同様に、条件付き書式においても、そのような複雑な条件を設定することができるわけです。

また、条件付き書式を特定の列全体に渡って設定したいことがあります。その場合は、一つのセル上で条件付き書式を設定し、それを列全体にコピーしてやればOKです。
その際、条件式には相対参照を用いるようにしますが、もちろん、意図的に絶対参照を用いる場合があっても構いません。

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