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エクセルのちょっといい話(11) [システムトレード]

エクセルでチャート(グラフ)表示を行う際に、テキストボックスを用いて付加的な情報を表示する場合があります。
テキストボックスには、通常の文章だけではなく、上部の関数窓にワークシートのセル番号を入力することにより、そのセルの内容を参照して表示することも可能です。

このように便利なテキストボックスなのですが、それを一つのチャート上に多数作成した場合、ブックを開閉する度にそれらの位置が徐々にずれていってしまう、という現象が生じる場合があります。エクセル2007では確認していませんが、私が使っているエクセル2003ではその現象が発生し、大変困りました。

いろいろと試行錯誤をした結果、テキストボックスのグループ化を行なえば、その現象を解消できることが分かりました。
グループ化の方法は、チャート上の全てのテキストボックスをCtrlキーを押しながら選択し、その後右クリックして現れるメニューから"グループ化"を選択するだけです。

ただし、このままだとグループ全体がやはりずれていく場合がありますので、グループを選択した後、右クリックで"オブジェクトの書式設定"を開き、"プロパティ"タブを選択して「オブジェクトの位置関係」の"グラフに合わせてサイズを変更しない"にチェックを入れ、"OK"ボタンを押します。

これで、ブックを開閉する度にテキストボックスの位置がずれてしまう、という問題を解消できるかと思います。
ただし、グラフの場所をオブジェクトに指定するなどしている場合、グラフの大きさを変えてもテキストボックスのグループの大きさは変わりませんので、注意が必要です。

ちなみに、これはチャートそのものの大きさを変更した場合について注意すべき点であり、新しいシートにチャートを作成している場合には、ズームで表示サイズを変更しても問題ありません。
ただし、"ウィンドウに合わせてサイズ変更"を実行すると、グループ化したテキストボックスはサイズが固定されたままとなります。

そのような場合には、手動でグループ全体のサイズを変更することも可能ですし、あるいはサイズ変更を行なう前に、一時的に"グラフに合わせてサイズ変更する"にチェックを入れておけばいいかもしれません。

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