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順張りシステムの勝利? [システムトレード]

このところの株価急落で、様々な方面から阿鼻叫喚の声が聞こえてきます。著名なトレーダーの中にも、年初から順調に勝ち上がってきたものの、今月だけで、利益を溶かして損失に転じてしまった方がいらっしゃるようです。

今回の急落で損失を被ったパターンは、もういい加減に底だろうと判断して買い出動し、そのまま買い下がって撃沈した、というものが多いのではないかと思います。
これは言ってみれば、典型的な逆張りトレードということになります。

昨日のコラムでも少し触れましたが、私が監視しているいくつかのシステムも、今月に入ってからは順張り好調、逆張り不調という傾向が出ています。
昨年末(一部は今年初め)まで運用していたシステムを見ますと、極端な結果となっています。

順張りシステムであるトヨタとヤフー(すでに時効だと思いますので銘柄名を明かします)は、直近のトレードにおける損益率が、今日の時点でそれぞれ+30.3%と+23.1%になっています。
もちろん、現在は売り継続中です。ちなみにトヨタは9月2日、ヤフーは9月16日の引けで売りシグナルが点灯しており、翌寄付きで売り建てとなっています。

一方、逆張りシステムでは、ホンダが-21.7%、TDKに至っては-43.4%にもなっています。ちなみに、これらには(順張りシステムも含めて)、追加システムは適用していません。
順張りシステムは自己ロスカット機能がありますが、逆張りシステムにはありません(追加システムを適用すればロスカット可)。それが、悲惨な結果を生んでいるものと思います。

ホンダは10月2日に、TDKは8月13日に買いシグナルが点灯し、翌寄付きで買い建てています。TDKは逆張りには珍しく長周期パラメータだったため、早い段階から買い建てに入っていたことが、損失をより大きくしています。

ちなみに、これらのシステムを年初から複利運用していたとしたら、手数料を考慮しないで、トヨタが+3.2%、ヤフーが-25.6%、ホンダが+62.1%、TDKが-35.5%となっています。
ホンダは直近トレードの前までは絶好調でした。今回の下落も、とりあえずは最小限の損失で凌いでいます。

トヨタの場合は、今年に入って資産の下落が続いていましたが、今回の株価急落で一気にトレンドに乗り(ぶら下がり?)、年初来収支をプラスに戻しました。
今年前半は、方向感のない動きが続いて損切りばかりでしたが、9月末からの株価急落で、ようやく順張りシステムの特徴が生きてきました。

以上より、ここ最近においては、順張りシステムの優位が際立っていますが、年間を通してみると、必ずしも順張り優位とはなっていません。
株価はいずれは反発するでしょうし、その時に、良いタイミングで売りに転じられるかどうかによって、順張りシステムの真価が問われるのではないかと思います。

ちなみに、上記4システムを今年も運用していたとすると、全投資資金を均等に配分したとして、金利・手数料を考慮しない場合でも、2割ほどの損失になっている計算です。
とりあえず、年初から運用システムを切り替えたことは、正解だったようです。あるいはしかし、ホンダの運用を止めたのは、失敗だったでしょうか。

最後に、昨年3月に運用停止したトヨタの裏デイトレシステムは、今回の株価急落をも利益に結び付けて、最高益を更新中です。
まったくもって皮肉な話ですが、現実にはそのシステムを運用できるだけの資金がないために、どうすることもできません。

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