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平均保有株価のその後 [投資・経済全般]

日経平均株価は14,000円割れ寸前まで下がった後、順調に回復しているかに見える。その検証の一環として、以前コラムで紹介した平均保有株価について、昨日時点における結果を報告したい。

日経平均株価については、7月3日時点で、安定株主を中心とする平均保有株価は14,697円、外国人投資家を中心とする平均保有株価は15,373円、個人投資家を中心とする平均保有株価は15,637円である。また、出来高加重平均は13,441円である。

昨日の日経平均終値は15,571円であり、安定株主や外国人投資家は評価益が出ている状態に回復している。また、個人投資家に関しても、ほぼトントンの状況まで回復してきている。

以上の結果から、日経平均は安定な水準まで戻して来ていると考えられるが、再度14,700円を割り込むような事態が生じると、再び調整に入る可能性がある。その場合、底値の目安は13,500円近辺となるかもしれない。

次にトヨタについては、7月3日時点で、安定株主を中心とする平均保有株価は4,503円、外国人投資家を中心とする平均保有株価は5,185円、個人投資家を中心とする平均保有株価は5,949円である。また、出来高加重平均は3,192円である。

昨日のトヨタ終値は5,960円であり、安定株主と外国人投資家は大きな評価益を保持している。一方個人投資家は売買の回転が速いこともあり、ほぼトントンの水準で推移している。トヨタ株に関しては、当面、回復基調が続くと見られるが、短期的には6,000円あたりで一旦小さい調整が入るかもしれない。

三洋電機に関しては、7月3日時点で、安定株主を中心とする平均保有株価は296円、外国人投資家を中心とする平均保有株価は290円、個人投資家を中心とする平均保有株価は280円である。また、出来高加重平均は513円である。

下降トレンドは継続しており、株価は250円前後と低迷している。当面の戻りの目安は280~290円程度と見られる。もし、戻りが300円を超えると共に、出来高加重平均が上向いてくれば、本格的な反発となるかもしれないが、かなり厳しいと思われる。

カブドットコム証券に関しては、7月3日時点で、安定株主を中心とする平均保有株価は258,844円、外国人投資家を中心とする平均保有株価は226,454円、個人投資家を中心とする平均保有株価は217,829円である。また、出来高加重平均は258,175円である。

昨日時点の株価は226,000円だが、トレンドは下降継続中であり、26万円付近で頭を抑えられている。今後、出来高を伴った上昇局面があれば26万円突破の可能性もあるが、出来高が少ないと26万円で跳ね返されることになりそうである。

以上の推察は、平均保有株価および出来高加重平均の推移から得られたものであり、確証があるわけではない。しかし、株価移動平均などの指標と比較すると、これらの指標は期間の設定等に関する任意性がなく、一意的に決定できるという特長がある。

ただ、以上の推察をもってして特定の投資行動を誘発しようなどという意図は全くなく、まあ、これらの結果は単なる参考程度と捉えていただきたい。


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